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平 成 1 9 年 度 熱可塑性樹脂複合材料の機械工業 ... - 素形材センター

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ナイロン610- ヘキサメチレンジアミン(炭素数6)+ セバシン酸(炭素数10)<br />

(1)ナイロン6<br />

ナイロン6はカプロラクタムを開環重合したポリアミドで融点225℃、比重1.14<br />

を示す。GF30wt%強化タイプで荷重たわみ温<strong>度</strong>(高荷重)210℃前後を示す。<br />

(2)ナイロン66<br />

ナイロン66はヘキサメチレンジアミンと アジピン酸の重縮合したポリアミドで融点<br />

265℃、比重1.14を示す。GF30wt%強化タイプで荷重たわみ温<strong>度</strong>(高荷重)2<br />

55℃前後を示す<br />

(3)ナイロン11<br />

ナイロン11はウンデカンラクタムを開環重合したポリアミドで融点187℃、比重1.<br />

04を示す。ナイロン6及び66に比べて融点、吸水性が低く、耐寒衝撃性に優れている。<br />

(4)ナイロン12<br />

ナイロン12はラウリルラクタムを開環重合したポリアミドで融点176℃、比重1.<br />

02を示す。ナイロン6及び66に比べて融点、吸水性が低く、耐寒衝撃性に優れている。<br />

ポリアミドの中では最も低密<strong>度</strong>である。<br />

(5)ナイロン610<br />

ナイロン610はヘキサメチレンジアミンとセバシン酸を重縮合したポリアミドで融点<br />

225℃、比重1.08を示す。屈曲疲労特性が優れる。<br />

1.2.2 ポリエステル樹脂<br />

結晶性樹脂でガラス繊維など複合材との親和性も高くエンジニアリングプラスチックと<br />

して扱いやすい。高温高湿<strong>度</strong>の環境下では加水分解する。耐熱性が良い。連続使用上限温<br />

<strong>度</strong>が高い。機械的特性が良く強<strong>度</strong>、剛性が高い。クリープ特性が良い。電気的特性が良く<br />

絶縁破断強さ、体積固有抵抗が高い。耐薬品性、耐候性が良い。<br />

ジカルボン酸とジオールとの重縮合反応で合<strong>成</strong>される。中でも最も多く生産されている<br />

ものはテレフタル酸とエチレングリコールから製造されるポリエチレンテレフタレート<br />

(PET) である。ジカルボン酸<strong>成</strong>分としてテレフタル酸、2、6-ナフタレンジカルボン<br />

酸、ジオール<strong>成</strong>分としてエチレングリコール、1、3-プロパンジオール 、1、4-ブタ<br />

ンジオールが使われる。<br />

(1)ポリブチレンテレフタレート(PBT)<br />

結晶化速<strong>度</strong>が速く<strong>成</strong>形性に問題はない。長期耐熱性が良好である。吸水率が小さい。結<br />

晶性樹脂としては寸法安定性に優れる。耐薬品性に優れる。耐候性が良い。融点224℃、<br />

比重1.52を示す。GF30wt%強化タイプで荷重たわみ温<strong>度</strong>(高荷重)210℃前後<br />

を示す。<br />

(2)ポリエチレンテレフタレート(PET)<br />

他の結晶性樹脂と比較して結晶化速<strong>度</strong>が極めて遅いが改質技術によって改良されている。<br />

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