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平 成 1 9 年 度 熱可塑性樹脂複合材料の機械工業 ... - 素形材センター

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6.1.6 実用化に向けた技術課題<br />

調査結果を踏まえ、以下に提言する。<br />

(1)材料技術<br />

材料/加工技術/設計技術が蜜に連携して、熱可塑性樹脂複合材料の特質、特徴を見極<br />

めながら開発を進めることが、その<strong>成</strong>否を決める上で非常に重要となってくると思われる。<br />

中でも材料技術の位置付けは高く、日本においても熱可塑性樹脂複合材料を航空機構造部<br />

材として実用化を図るためには、材料の独自開発も視野に入れた国産化が大きなポイント<br />

となる。<br />

(2)専用設備の開発導入<br />

熱可塑性樹脂複合材料の特性蓄積を重ねながら、熱硬化性樹脂複合材料との棲み分けを<br />

明確にする必要があると考える。そのためには、製造設備的にも熱硬化とは大きく異なる<br />

ため、具体的な部材イメージを前提としたコストとパフォーマンスが両立できる適正な、<br />

かつエネルギー効率に優れた熱可塑用専用設備の開発導入が不可欠である。<br />

(3)データの蓄積<br />

熱可塑性樹脂複合材料の航空機構造部材としての実績は、熱硬化性樹脂複合材料に比べ<br />

て少ない。構造部材としての信頼性、安定性を高めていくためには、材料・加工技術と共<br />

に長期耐久性評価等基盤的な評価のデータ蓄積を図る必要があろう。<br />

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