平 成 1 9 年 度 熱可塑性樹脂複合材料の機械工業 ... - 素形材センター
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2.3 熱可塑複合材料の規格化<br />
熱可塑性樹脂複合材料の規格化の動向として、航空機製造メーカーの規格化動向を調査<br />
した。その結果、ボーイング、エアバス等のスペックで、規格化されていることがわかっ<br />
た。ボーイングは BMS8-353 というスペック番号で熱可塑性樹脂として PEI を使ったものが<br />
認定されている。一方、エアバスにおいても PPS 樹脂を使った熱可塑性樹脂複合材料が規<br />
格化されていた。<br />
2.4 熱可塑樹脂複合材料としての今後の課題<br />
本章では参考にできるデータがなく疲労ならびにクリープのデータが集められなかった。<br />
硬化反応が伴う熱硬化性樹脂に比べて、熱可塑性樹脂では完全硬化していないため、長期<br />
耐久性評価が必須となる。また、結晶化のばらつきなどの議論も出ることが考えられる。<br />
しかし、注意すべきことは樹脂の特性が複合材料化されたときにどのような特性を発揮す<br />
るかであり、複合材料の特性にクリティカルにならないサイズの欠陥であれば、複合材料<br />
特性としては問題が発生しないことになる。今後、この見極めをすることが重要である。<br />
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