01.03.2013 Views

平 成 1 9 年 度 熱可塑性樹脂複合材料の機械工業 ... - 素形材センター

平 成 1 9 年 度 熱可塑性樹脂複合材料の機械工業 ... - 素形材センター

平 成 1 9 年 度 熱可塑性樹脂複合材料の機械工業 ... - 素形材センター

SHOW MORE
SHOW LESS

You also want an ePaper? Increase the reach of your titles

YUMPU automatically turns print PDFs into web optimized ePapers that Google loves.

図 6.3.2-2 2WIN-12 社製 Twincat15 級カタマランヨット 14)<br />

船体特有の複合材料構造の一つにフォームコアによるサンドイッチ構造があるが、近<strong>年</strong>、<br />

船体用複合材料として熱可塑性樹脂によるフォーム材が開発されている。これは従来の塩<br />

ビ系フォーム材の欠点である高温時の二次発砲や耐溶剤性などの解決と、スラミングや機<br />

雷爆破に代表される衝撃せん断特性の改善を目的とし、さらに低コスト化を図ったもので<br />

ある。主に発砲 PET 材、EPP 材などが開発され利用に供され始めている 15) (図 6.3.2-3 参照)。<br />

図 6.3.2-3 熱可塑性樹脂製フォームサンドイッチパネルの衝撃試験結果 15)<br />

(上:塩ビフォーム、下:EPP)<br />

(4)今後の動向と課題<br />

船体構造は、衝撃荷重や WET 環境等、熱可塑性樹脂複合材料のもつ利点が期待されて<br />

いる分野であるが、その適用には多くの課題が在る。建造コストの制約が最も大きいが、<br />

今後自動車分野で非連続繊維熱可塑樹性脂複合材料の利用が進んで行けば、小型マリンビ<br />

ークルなど量産艇への適用は十分実現可能である。<br />

また、ワンオフ・少数生産、大型構造に対応可能な熱可塑性樹脂複合材料の<strong>成</strong>形技術も<br />

重要な課題である。こちらは、一部の風力発電用ブレードの<strong>成</strong>形に供され始めたリアクシ<br />

ョンタイプ熱可塑性樹脂を用いた VaRTM <strong>成</strong>形法(後述)の船体構造への適用が期待される。<br />

- 83 -

Hooray! Your file is uploaded and ready to be published.

Saved successfully!

Ooh no, something went wrong!