12.07.2015 Views

RedHawk Linux User's Guide version 6.3 日本語版

RedHawk Linux User's Guide version 6.3 日本語版

RedHawk Linux User's Guide version 6.3 日本語版

SHOW MORE
SHOW LESS

Create successful ePaper yourself

Turn your PDF publications into a flip-book with our unique Google optimized e-Paper software.

リアルタイム 性 能プログラム 優 先 度 の 設 定 2<strong>RedHawk</strong> <strong>Linux</strong>カーネルは 静 的 優 先 度 スケジューリングを 提 供 します — つまり、 特 定 のPOSIXスケジューリング・ポリシーでスケジュールされたプロセスは、 実 行 時 の 動 作 に 応 じてオペレーティング・システムにより 優 先 度 が 変 更 されることはありません。POSIXリアルタイム・スケジューリング・ポリシーの1つによりスケジューリングされたプロセスは 常 に 静 的 優 先 度 の 状 態 です(リアルタイム・スケジューリング・ポリシーとはSCHED_RRおよびSCHED_FIFO:これらは4 章 で 説 明 されています)。プロセスのスケジューリング・ポリシーを変 更 するには、sched_setscheduler(2)とsched_setparam(2)のシステムコールを 利 用 することが 可 能 です。プロセスの 優 先 度 をより 高 い(より 有 利 な) 値 に 変 更 するためにこれらのシステムコールを 利 用 するには、CAP_SYS_NICEケーパビリティを 持 っていなければならないことに 注 意 してください(これらのルーチンを 利 用 するためのケーパビリティ 条 件 に 関 する 全 ての 情 報 は、 対応 するmanページを 参 照 してください)。特 定 CPU 上 で 実 行 中 の 最 高 優 先 度 のプロセスは、 最 高 のプロセス・ディスパッチ・レイテンシーとなります。もし、あるプロセスがCPU 上 で 実 行 している 他 のプロセスよりも 低 い 優 先 度 が 割 り付 けられている 場 合 、このプロセス・ディスパッチ・レイテンシーは 高 い 優 先 度 のプロセスが 実行 に 費 やす 時 間 に 影 響 されます。よって、 優 れたプロセス・ディスパッチ・レイテンシーを 必 要とする1つ 以 上 のもプロセスが 存 在 する 場 合 、いくつかのCPUにそれらのプロセスを 分 散 することを 推 奨 します。 特 定 CPUへのプロセスの 割 り 付 け 方 法 については、「CPUへのプロセス 割 り 当 て」セクションを 参 照 してください。プロセスのスケジューリングは4 章 ですべて 説 明 されています。プロセスの 優 先 度 を 変 更 するためのsched_setschedulerおよびsched_setparamシステムコールの 利 用 手 順 についても 説 明 されています。遅逼 延 割 り 込 み 処 理 の 優 先 度 設 定 2別 プロセスの 起 床 2<strong>Linux</strong>は 割 り 込 みレベルで 別 に 行 われた 処 理 を 遅逼 延 するために 割 り 込 みルーチンで 使 用 されるいくつかのメカニズムをサポートしています。デバイス 割 り 込 みを 処 理 するためのその 処 理 は2つの役 割 に 分 けます。 最 初 の 役 割 は 割 り 込 みレベルで 実 行 し、 割 り 込 み 完 了 処 理 の 最 もクリティカルな 側 面 のみ 処 理 します。2つ 目 の 役 割 はプログラムレベルで 実 行 するために 遅逼 延 します。 割 り 込 みレベルからの 非 クリティカル 処 理 を 排 除 することにより、 本 セクション「 割 り 込 みの 影 響 」の 最初 に 説 明 されているようにシステムはより 良 い 割 り 込 み 応 答 時 間 を 得 ることが 可 能 となります。割 り 込 みルーチンの2 番 目 の 役 割 はカーネル・デーモンに 処 理 され、デバイス・ドライバーで 使 用される 割 り 込 みを 遅逼 延 する 技 法 次 第 となります。システム 管 理 者 に 許 可 された 遅逼 延 した 割 り 込 み処 理 を 扱 うカーネル・デーモンの 優 先 度 を 設 定 するためのカーネル・チューニング・パラメータが 存 在 します。リアルタイム・タスクが 遅逼 延 した 割 り 込 みを 処 理 しているCPU 上 で 実 行 する 時 、遅逼 延 した 割 り 込 みカーネル・デーモンの 優 先 度 を 設 定 することが 可 能 となり、 高 優 先 度 のユーザープロセスは 遅逼 延 した 割 り 込 みカーネル・デーモンよりも 更 に 有 利 な 優 先 度 を 所 有 します。これはこのリアルタイム・プロセスのために 追 加 のデターミニスティックな 応 答 時 間 を 可 能 にします。割 り 込 み 処 理 の 遅逼 延 、カーネル・デーモン、カーネル・チューニング・パラメータに 関 する 詳 細な 情 報 については、「デバイス・ドライバ」 章 を 参 照 してください。マルチプロセス・アプリケーションでは、 多 くの 場 合 に 特 定 のタスクを 実 行 するためにプロセスを 起 こす 必 要 があります。システムの 応 答 性 の1つの 基 準 は、1つのプロセスが 別 のプロセスを 起こすことができる 速 度 です。 他 のタスクへの 切 り 替 えを 実 行 するために 使 用 できる 最 速 の 方 法 は、postwait(2)システムコールを 使 用 することです。レガシー・コードとの 互 換 性 のためにserver_block(2)とserver_wake1(2)の 機 能 が<strong>RedHawk</strong> <strong>Linux</strong>にて 提 供 されます。2-21

Hooray! Your file is uploaded and ready to be published.

Saved successfully!

Ooh no, something went wrong!