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(3)検査項目ごとの事業者数(全体)
検査項目別に事業者数を見ると、最も多いのは血縁関係(法的使用)で、血縁関係(非
法的使用)もほぼ同じであった(図 3-2-2-3)。血縁関係を調べる業者は、法的証拠に使え
るレベルと使えないレベルの両方の遺伝子検査を提供している場合が多いため、このよう
な結果となった。次いで先祖、疾患リスク、法医学、体質の順であった。なお、能力検査
を提供している事業者は、すべて DTC のビジネス形態である。
血縁関係(法的使用)
血縁関係(非法的使用)
先祖
疾患リスク
胎児性別判断
法医学
体質
スポーツ関連
薬剤応答性
遺伝性疾患キャリア
DNAバンキング
能力
感染症
出生前胎児染色体診断
図.3-2-2-3 検査項目ごとの事業者数
0 10 20 30 40 50 60
(4)検査項目ごとの事業者数(国ごとの傾向) 事業者数
・米国では、血縁関係を検査する事業者が最も多い。その多くは、法的証拠能力を持た
ない DTC 検査と、専門家が生体サンプルを採取する非 DTC の検査の両方を提供してい
る。血縁関係に次いで、法医学的検査や先祖検査を提供している事業者も多く、多民
族国家である米国の国情を反映しているものと考えられる。
・また、米国では、疾患リスクや薬剤応答性に対する検査を DTC で提供している事業者
が、10 社程度存在する(23andMe、Matrix Genomics など)。体質やスポーツ能力の検
査を提供する事業者も 5 社以上存在する。スポーツ以外の能力検査を提供しているの
は 23andMe のみで、これは記憶力の検査である。
・英国では、家族関係(DTC、非 DTC)と先祖検査を提供する事業者が大半を占める。
・その他の国では、種々の検査が行なわれている。
・今回の調査では、知的能力や芸術的能力を検査する事業者は、中国(Shanghai Biochip
Co. Ltd.、Genetic Center Company、United Gene International)の3社とシンガポ
ールの OOGENE のみであった。
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