Glyphs 2.3

A.ogonek)。こうするとスマートフィルタ(6.5.4、p.74)を 設 定 しやす
くなったり、グリフ 名 で 検 索 (6.1.3、p.64)する 効 率 がよくなります。
なお、アンダースコアで 始 まるグリフを 追 加 すると「 出 力 時 に 含 む」
が 初 期 状 態 でオフになります。
8.2 スマートコンポーネント
スマートコンポーネントは 東 アジアの 文 字 向 けに 開 発 された 機 能 です。も
ちろん 他 の 言 語 でも、 文 字 のパーツを 調 整 しながら 繰 り 返 し 再 利 用 する 場
面 で 効 率 が 大 幅 に 上 がる 便 利 な 機 能 です。
漢 字 やハングル、チベット 文 字 などでは 似 た 形 状 の 構 成 要 素 が 繰 り 返
し 用 いられます。ただ、そのサイズやプロポーションは 完 全 に 同 じではな
くグリフごとに 調 整 が 必 要 です。このような 需 要 に 応 えるため、スマート
コンポーネントではグリフ 単 位 での 小 規 模 なマルチプルマスターを 使 いま
す。スマートコンポーネントを 駆 使 するにはマルチプルマスターへの 理 解
が 必 要 なので、 先 に「12 マルチプルマスター」(p.139)を 読 むことをお
勧 めします。
8.2.1 スマートグリフの 設 定
スマートグリフは 複 数 の 補 間 用 レイヤーによって 構 成 されます。スマー
トグリフをスマートコンポーネントとして 別 のグリフに 配 置 すると、スラ
イダや 数 値 入 力 によって 補 間 された 形 状 に 調 整 することができます。ハン
グルの 部 首 に 指 定 されているグリフは、 初 期 状 態 でスマートグリフとして
使 用 できます。それ 以 外 の 場 合 、 名 前 に_part.というプレフィックスが 付
いたグリフ( 例 :_part.001、_part.arch)であればスマートグリフと 認
識 されます。
スマートグリフにはアウトライン 互 換 の 取 れた 複 数 のレイヤーが 必 要
です。 各 レイヤーにはWide、Deep、Narrowなど 管 理 しやすい 名 前 をつ
けると 良 いでしょう( 日 本 語 の 入 力 も 可 能 です)。
次 に 右 クリックで 表 示 されるコンテクストメニューから「スマートグ
リフ 設 定 」を 選 択 して(またはoption + command + I で)ダイアログを
表 示 します。「プロパティ」タブでは「+ 」で 補 間 軸 を 追 加 した 後 、「 名 前 」
テキストフィールドに 軸 の 名 称 を 入 力 し( 日 本 語 の 入 力 も 可 能 です)、「 最
小 値 」「 最 大 値 」 欄 で 値 の 範 囲 を 設 定 します。 例 えばディセンダーが 調 整
可 能 なスマートグリフでは、 名 前 をdecender、 最 低 値 を-200、 最 高 値 を
0にするなど 分 かりやすく 設 定 すると 良 いでしょう。h、m、n などのショ
ルダーの 幅 を 調 整 したい 場 合 は 最 小 値 を0、 最 大 値 を100にするといいかも
しれません。また、アセンダーの 高 さを 調 整 する 場 合 であれば 最 低 値 をx
ハイト、 最 大 値 をアセンダーハイトにするなど、 実 際 の 値 を 用 いると 良 い
でしょう。なお、「プロパティ」タブで 設 定 した 軸 は 作 業 中 のスマートグリ
フのみで 有 効 です。
Glyphsハンドブック2016 年 11 月 版
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