Glyphs 2.3

6.6.2 グリフの 命 名
グリフ 名 はグリッド 表 示 では 各 グリフの 下 、またリスト 表 示 では 初 期 状 態
で 左 から3 番 目 の 列 に 表 示 されます。
グリフ 名 をクリックすると 名 前 を 変 更 することができます。なお「ä」
あるいは「uni00E4」などと 入 力 した 場 合 、Glyphs は 自 動 的 に 標 準 グリ
フ 名 の「adieresis」に 変 更 します。
また、Glyphsはグリフ 名 を 元 に 自 動 的 にUnicode 値 、カテゴリとサ
ブカテゴリ、 文 字 体 系 の 情 報 を 適 用 します。グリフによってはOpenType
フィーチャーのコーディングも 自 動 的 に 準 備 されます( 適 用 するためには
「フォント 情 報 > フィーチャー」の「 自 動 」ボタンをクリックする 必 要 が
あります。 詳 細 は「7.4 フィーチャー」(p.91)を 参 照 してください)。
グリフ 名 の 入 力 には3 種 類 の 方 式 があります。
・ 標 準 グリフ 名 。 例 「Ia-cy」
・「 uni」または「u」で 始 まる16 進 法 のUnicode 値 。 例 「uni042F」
「u10120」
・ 文 字 を 直 接 入 力 。 例 「Я」「あ」
グリフ 名 の 自 動 変 更 はファイル 単 位 でオフにすることができます。「ファ
イル > フォント 情 報 > その 他 の 設 定 」で「 標 準 外 のグリフ 名 を 使 用 」に
チェックしてください。この 場 合 、コンポーネント 生 成 やOpenTypeフィー
チャーなどの 自 動 生 成 も 同 時 にオフになります。
Unicode 値 を 入 力 する 場 合 は「uni」で 始 まる16 進 法 の4 桁 のコード、
例 えば「uniE002」などを 入 力 してください。 基 本 多 言 語 面 (BMP, Basic
Multilingual Pane) 以 外 のUnicode 値 に 関 しては「u」で 始 まる5 桁 ま
たは6 桁 のコード、 例 えば「u10015」などを 入 力 してください。
グリフ 名 は 必 ずA ~Zまたはa ~zで 始 まる 必 要 があります。 他 に 使
える 文 字 は 数 字 (0~9)、アンダースコア(_)、ピリオド(.)、ハイフン
(-)のみです。スペースなどその 他 の 文 字 は 使 えません。 使 用 禁 止 文 字 を
グリフ 名 に 使 おうとすると 警 告 ダイアログが 表 示 されます。このルールの
唯 一 の 例 外 のグリフ 名 は「.notdef」です。またアンダースコアでグリフ
名 を 始 めることも 可 能 ではありますが「 出 力 時 に 含 める」オプションが 初
期 状 態 でオフになります。
あるグリフのバリエーションのグリフを 作 りたい 場 合 は、 末 尾 にピリ
オドで 始 まるサフィックス( 拡 張 子 )を 追 加 してください。 例 えばnのス
モールキャップを 作 りたい 場 合 は「n.sc」、 上 付 きの5を 作 りたい 場 合 は
「five.sups」と 名 付 けます。サフィックスのなかにはGlyphs が 自 動 的 に
認 識 してOpenTypeフィーチャーのコードを 自 動 で 生 成 するものもありま
す。 本 ハンドブックの「17 章 補 足 資 料 」に、 標 準 でサポートされている
サフィックスのリストがあります。
複 数 のサフィックスを 使 い、OpenTypeフィーチャーの 自 動 生 成 を 高
度 に 制 御 することもできます。たとえばnのスモールキャップのスタイリ
Glyphsハンドブック2016 年 11 月 版
78