Glyphs 2.3

とブラケット( 角 括 弧 [ ])が 続 き、その 括 弧 内 に 数 字 が1つだけ 記 されてい
るレイヤーのことで、ブレースレイヤーと 同 様 に 特 殊 な 挙 動 をします。ブ
ラケットレイヤーは、 括 弧 内 に 記 された 補 間 値 からマスターと 入 れ 替 わり
ます。 例 えばBold [130]という 名 前 のレイヤーがあると、ウエイトの 補 間
値 が130 以 上 の 場 合 はそのレイヤーがマスターとして 機 能 するようになり
ます。ブラケットレイヤーによるデザイン 変 更 は 一 度 とは 限 らず、 複 数 レ
イヤーを 与 えて 複 数 回 変 更 することもできます。 複 数 のマスターを 同 時 に
切 り 替 えることもできます( 例 :Light [100]とBold [100])。 補 間 軸 が2
つあるマスターでは、コンマ 区 切 りで2つ 目 の 軸 の 補 間 値 を 入 力 できます
( 例 :Bold [100,300] レイヤーはウエイト 値 が100、 字 幅 値 が300を 超 え
たときに 使 用 されます。)
ブラケットレイヤーは 細 いウエイトと 太 いウエイトで 全 く 構 造 の 異 な
るデザインを 両 立 させたいときに 便 利 な 機 能 です。これの 一 般 的 な 例 はド
ル 記 号 の 縦 棒 です。ウエイトが 太 くなるほど 縦 棒 を 収 めるのが 難 しくなっ
てくるため、 多 くのデザイナーは 太 い 方 のウエイトで 縦 棒 の 貫 通 をやめて
上 下 に 付 けるだけのデザインに 切 り 替 えます。この 場 合 、 貫 通 している 方
のデザインをLightとBold の 両 方 のマスターに 格 納 し、 途 切 れている 方 の
デザインをそれぞれLight [100]、Bold [100] のようにレイヤー 名 を 設 定
して 用 意 します。
$$$$$$$
また 他 の 方 法 として、 独 立 したオルタネートのグリフを 用 意 し、フォント
出 力 時 に 入 れ 替 えることもできます( 例 :dollarとdollar.bold)。オルタ
ネートグリフをインスタンスのRename Glyphsカスタムパラメータで 名
前 を 上 書 き 変 更 し、 他 のインスタンスではRemove Glyphsカスタムパラ
メータを 使 ってオルタネートの 方 を 削 除 します。 例 えばボールド 用 にのみ 使
うdollarのデザインdollar.boldを、ボールドのインスタンスにRename
Glyphsでdollarに 改 名 します。 他 のインスタンスではRemove Glyphs
でdollar.bold をフォントから 削 除 するように 設 定 します。この 方 法 だと
すべてのデザイン 変 更 がグリフとしてフォントビューに 現 れて 見 落 としを
防 げるため、こちらを 好 むデザイナーもいます。
12.9 開 いたブラケットレイヤー
角 括 弧 の 向 きがどちらも 同 じになっているブラケットレイヤー( 例 :Bold
]100])はまた 別 の 種 類 のブラケットレイヤーです。これは 通 常 のブラケッ
トレイヤーととても 似 た 働 きをしますが、 影 響 範 囲 が 入 れ 替 わり、 括 弧 内
Glyphsハンドブック2016 年 11 月 版
147