Glyphs 2.3
Glyphs%20%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%202.3
Glyphs%20%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%202.3
You also want an ePaper? Increase the reach of your titles
YUMPU automatically turns print PDFs into web optimized ePapers that Google loves.
されるため、@T 内 のどのグリフも@n 内 のどのグリフともカーニングさ<br />
れるようになります。またTñ に 別 の 値 のカーニングペアを 設 定 していた<br />
場 合 、そのペアは 例 外 値 として 残 され、@T-@n の 標 準 値 とは 違 って 表 示<br />
されます。<br />
9.2.8 kern フィーチャー 手 動 追 加<br />
ここまでの 作 業 で 設 定 したカーニング 値 から、フォント 出 力 時 に 自 動 的 に<br />
OpenType のkern フィーチャーが 生 成 されます。これに 加 えてフォント<br />
情 報 (command + I)ウインドウのフィーチャータブではkern フィー<br />
チャーを 手 動 で 追 加 することができます。ここに 書 いたカーニング 値 は<br />
「kernCustom」という 独 立 したルックアップとして 出 力 時 にkernフィー<br />
チャーの 末 尾 に 自 動 的 に 追 加 されます。ただし、ここに 書 くフィーチャー<br />
はファミリー 全 体 で 共 有 となるため、 通 常 のカーニングと 違 って 数 値 の 補<br />
間 はされません。<br />
Tip: ここでカーニンググループを<br />
使 用 したい 場 合 、グループ 名 の 前 に<br />
@MMK_L_(ペアの 左 側 の 場 合 )<br />
または@MMK_R_(ペアの 右 側 の<br />
場 合 )を 付 けてコードを 書 きます。<br />
例 えばL'Aのトリオをグループ 化 し<br />
たい 場 合 、 以 下 のようなコードにな<br />
ります:@MMK_L_L' -50<br />
quoteright' 60 @MMK_R_A;<br />
これはL 右 側 のグループ 名 が「L」、<br />
A 左 側 のグループ 名 が「A」と 仮 定<br />
した 場 合 の 内 容 です。<strong>Glyphs</strong> 内 部<br />
では 実 際 のカーニンググループ 名 は<br />
このように 長 いのですが、その 前 半<br />
は 必 要 時 以 外 はユーザーから 見 えな<br />
いようになっています。<br />
この 手 動 追 加 の 機 能 が 便 利 になる 局 面 は、たとえば3 文 字 が 関 連 するな<br />
ど、 広 範 囲 の 前 後 関 係 に 依 存 するカーニング 値 を 記 述 したい 場 合 です。た<br />
とえばf、スペース、T の 組 み 合 わせ(f T)などではfとTの 頭 が 近 寄 りす<br />
ぎてスペースが 視 認 し 辛 くなり、 少 し 開 けた 方 がいい 場 合 があります。ま<br />
たLとアポストロフィ(L’)のペアをきつく 詰 めた 一 方 で、’A もきつく 詰<br />
めている 場 合 、フランス 語 などで 起 こるL’Amerique などの 文 字 列 ではL<br />
とAがくっついてしまう 場 合 があります。このような 場 合 には 以 下 のよう<br />
に 記 述 します。<br />
pos f' 60 space [T V W];<br />
pos L' -50 quoteright’ 60 A;<br />
最 初 の 例 では「f」の 後 に「スペース」「T、W、V のいずれか」の3グリフ<br />
が 続 く 時 のみカーニング 値 + 60が 設 けられます(カーニングが 設 定 される<br />
のは'でマークされたグリフの 直 後 、つまりこの 例 ではfとスペースの 間 で<br />
す )。 2つ 目 のL’A では、L とquoteright の 間 は-50、quoteright とAの<br />
間 は60に 設 定 され、 結 果 としてquoteright は 左 に 押 し 込 まれてLA 間 に<br />
スペースが 少 し 追 加 されます。これはL’A という3グリフが 並 んだときにの<br />
み 発 動 し、L’O やl’A などでは 発 動 しません。<br />
<strong>Glyphs</strong>ハンドブック2016 年 11 月 版<br />
120