Glyphs 2.3
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2つの 垂 直 ステムがある 場 合 、フォントサイズによっては 最 初 のステムが2<br />
ピクセルで 表 示 され、 後 者 のステムが3ピクセルで 表 示 される 可 能 性 があ<br />
ります。ステム 数 を 欲 張 ると 表 示 結 果 がばらつく 可 能 性 があるのです。<br />
それぞれのステム 幅 のフィールドに 入 力 する 最 初 の 値 は 最 も 重 要 です。<br />
ここにはフォント 内 で 最 も 代 表 的 なステム 幅 、 例 えば 小 文 字 のステム 幅 を 入<br />
力 しましょう。 入 力 されたステム 幅 はヒンティング 以 外 にも「 変 形 」フィ<br />
ルタの「 視 覚 的 傾 斜 」や「スマート 角 丸 」フィルタなど、 他 の 機 能 にも 使<br />
われることになります。2つ 目 以 降 のステム 値 はヒンティングのみに 使 用 さ<br />
れます。 水 平 ステムの 値 はTrueTypeヒンティングにも 使 用 されます。 詳<br />
細 は「11.3 手 動 インストラクション」(p.131)を 参 照 してください。<br />
マルチプルマスターのファイルではステム 値 は 補 間 されるため、 同 じ<br />
個 数 のステム 値 を 各 マスターに 入 力 し、その 順 番 も 必 ず 揃 えてください。<br />
10.2.2 アラインメントゾーン<br />
フォントの 欧 文 が 非 常 に 少 ないピクセル 数 で 表 示 されているとき、x ハイ<br />
ト 付 近 のアウトラインは 同 じ 高 さに 整 列 (つまり 同 じ 高 さのピクセル 数 で<br />
表 示 )されるべきです。これはf h kのアセンダやg p yのディセンダ、ま<br />
た 大 文 字 の 高 さでも 同 様 です。また 当 然 ながら、 低 解 像 度 下 では 欧 文 のす<br />
べての 文 字 のベースラインが 揃 うべきです。<br />
しかし 通 常 の 書 体 デザインではこれらの 文 字 のアウトラインはぴった<br />
り 揃 っているわけではありません。 例 えば、 小 文 字 のo の 下 は 視 覚 調 整 の<br />
ためにベースラインよりもやや 下 にはみ 出 すようデザインしますが、 小 文<br />
字 のn は 完 全 にベースライン 上 に 揃 えるようデザインするのが 普 通 でしょ<br />
う。また 大 文 字 A のアペックス( 頂 点 )は 大 文 字 H の 高 さより 少 し 高 めに<br />
しないと、 背 が 低 く 見 えてしまいます。これら 標 準 の 高 さをはみ 出 る 部 分<br />
はよく「オーバーシュート」と 呼 ばれ、その 度 合 いは 大 抵 10から15ユニッ<br />
ト 程 度 でしょう。<br />
アラインメントゾーンとはラスタライザーに 伝 えるオーバーシュート<br />
の 情 報 のことです。 小 サイズではオーバーシュートが 再 現 される 必 要 はあ<br />
りません。このため 低 解 像 度 下 ではアラインメントゾーン 内 に 存 在 するア<br />
ウトラインは 縦 方 向 に 圧 縮 され、ゾーンの 目 標 位 置 に 整 列 されます。<br />
アラインメントゾーンは2つの 値 から 構 成 されています。1つは 開 始 位<br />
置 、もう1つはサイズです。 開 始 位 置 とはxハイトやアセンダなど、ゾーン<br />
の 基 準 となるy 位 置 のことです。 開 始 位 置 はオーバーシュートが 整 列 する<br />
目 標 の 高 さとなるので、 時 として「フラット・エッジ」と 呼 ばれることが<br />
あります。サイズはオーバーシュートの 最 大 値 です。もしオーバーシュー<br />
トが 目 標 の 高 さ(x ハイトやキャップハイト、アセンダー)を 上 に 越 える 場<br />
合 は、サイズの 値 は 正 でなければいけません。このようなゾーンを「トッ<br />
プゾーン」と 呼 びます。もし 逆 にオーバーシュートが 目 標 の 高 さ(ベース<br />
ラインやディセンダー)を 下 に 越 える 場 合 、サイズは 負 の 値 でなければな<br />
<strong>Glyphs</strong>ハンドブック2016 年 11 月 版<br />
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