Glyphs 2.3
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値 、「 = v*2」はv のグリフのサイドベアリング 値 を2 倍 した 値 になります。<br />
なお、「=n」は 単 純 に「n」と 入 力 した 場 合 と 同 じです。また「=20」な<br />
どとした 場 合 、 必 ずその 数 値 になるように 指 定 できます(グリフを 編 集 し<br />
てサイドベアリング 量 が 変 化 した 場 合 、 情 報 パネルには 赤 い 文 字 で 警 告 が<br />
示 されます)。これは 等 幅 フォントなどのようにグリフ 幅 を 固 定 したい 場 合 、<br />
またはストロークが 繋 がるスクリプト 書 体 などサイドベアリングを 固 定 さ<br />
せたい 場 合 に 便 利 です。<br />
等 号 を 二 重 (= =)にするとキーの 有 効 範 囲 が 現 在 のマスターのみに<br />
限 定 されます。これはマルチプルマスターのフォントにおいて 特 定 のマス<br />
ターで 違 うキーを 使 いたい 場 合 に 便 利 です。<br />
垂 直 棒 の 記 号 (|、 日 本 語 キーボードではshift+¥、US キーボードで<br />
はshift+\)を 使 うと 逆 側 のサイドベアリングを 参 照 することができます。<br />
例 えばu の 左 サイドベアリング 値 をn の 右 サイドベアリング 値 と 同 じ 値 に<br />
したい 場 合 、u の 左 サイドベアリング 値 入 力 欄 に「=|n」と 入 力 します。<br />
9.1.3 メトリクスキーと 自 動 整 列<br />
コンポーネントの 自 動 整 列 が 有 効 になっているグリフでさらにサイドベアリ<br />
ングを 調 整 したい 場 合 は、 等 号 とプラスまたはマイナス 記 号 (ハイフン)<br />
を 使 って 値 を 入 力 します( 例 := +20、= -10)。こうすることで 自 動 整 列<br />
の 結 果 からスペーシングを 加 減 できます。<br />
これは 横 方 向 のスペーシングの 調 整 をしたいがコンポーネントの 自 動<br />
整 列 は 解 除 したくない、という 際 に 便 利 です。その 典 型 的 な 例 は 欧 文 の<br />
dcaron(ď)やlcaron(ľ)など、 文 字 の 横 に 発 音 記 号 が 付 くためにサイ<br />
ドベアリングの 追 加 が 必 要 なグリフです。<br />
9.2 カーニング<br />
多 くのグリフは 調 整 することなく 並 べても 特 に 問 題 なく 見 えますが、 並 び<br />
方 の 組 み 合 わせによっては 微 調 整 が 必 要 になります。 特 に 大 きなスペース<br />
が 空 いてしまうVA、LW、T と 小 文 字 などは 調 整 が 必 要 な 組 み 合 わせの 典<br />
型 です。これらサイドベアリングだけでは 解 決 できない 個 別 のケースを 調<br />
整 する 作 業 がカーニングです。カーニングはスペースを 詰 めるだけでなく<br />
広 げるためにも 使 われます。<br />
9.2.1 カーニングの 方 法<br />
カーニングの 設 定 値 「カーニングペア」を 設 定 するには、まず 編 集 ビュー<br />
でテキストツール(T)に 切 り 替 えて、カーニングしたい 文 字 列 を 入 力 し<br />
ます。 次 に 調 整 する2つのグリフの 中 間 にカーソルを 置 き、 情 報 パネル 左<br />
端 ・ 上 段 の 入 力 欄 (「カーニング」と 表 示 されている 部 分 )に、この2つの<br />
グリフのカーニング 値 を 入 力 します。 値 をマイナスにすると 文 字 間 が 詰 ま<br />
ります。<br />
<strong>Glyphs</strong>ハンドブック2016 年 11 月 版<br />
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