Glyphs 2.3

7.3.4 スタイルリンク
スタイルリンクでは 同 じファミリー( 同 じファミリー 名 を 持 ったフォン
ト)の 他 のインスタンスにレギュラー、イタリック、ボールド、ボールド
イタリックの 関 係 を 紐 付 けることができます。アプリケーションによって
は 太 字 や 斜 体 のボタン、あるいはキーボードショートカットなどを 使 って
フォントを 指 定 するものがありますが、これは 自 動 でフォントを 判 断 する
機 能 ではありません。この 機 能 を 使 用 するためにはデザイナーがあらかじ
め 紐 付 けを 設 定 しておく 必 要 があります。フォント 同 士 を 紐 付 けるには 元
となるインスタンス 名 を 入 力 し、ボールドまたはイタリック、または 両 方
のチェックボックスをクリックします。
Adobe アプリケーションはフォントスタイルのメニューにファミリー 内
の 全 フォント(ファミリー 名 が 共 通 しているすべてのフォント)を 表 示
し、shift+command + I でイタリックのリンクが 設 定 されているフォン
ト、shift+command + B でボールドのリンクが 設 定 されているフォント
を 呼 び 出 すようになっています。
テキストエディットなどのMac アプリケーションではcommand+I
とcommand + B が、それぞれイタリックとボールドのショートカットに
なっています。
Microsoft Windowsのアプリケーションは1つのフォントファミリー
につき4つまでのスタイルしかサポートしません(Regular, Italic, Bold,
Bold Italic)。これらは 例 えばOffice のツールバーのIボタンやBボタンを
クリック(またはCtrl + I とCtrl + B)することでアクセスできます。もし
スタイルリンクが 設 定 されていない 場 合 はフォントメニューに 個 別 のファ
ミリーとして 表 示 されてしまいます。この 場 合 、アプリケーションによっ
ては 擬 似 ボールドや 擬 似 傾 斜 が 使 われてしまう 可 能 性 があります。そのよ
うな 状 況 を 鑑 みて、 以 下 の 手 法 をお 勧 めします。
・Bold、Italic、Bold Italicは 必 ずRegularとリンクさせる。 他 のフォ
ント 同 士 でボールドのリンクを 作 らない。あるグリフ 幅 クラスの 中 で、
常 にこの4フォントの 対 応 関 係 を 作 り、それ 以 外 にボールドのリンク
を 貼 らない。
・ 他 の Italicは 同 じウエイトのローマン( 正 立 体 )とリンクさせる。 例 え
ばMedium ItalicはMediumとリンクさせる。その 際 、ファミリー
名 は 必 ず 同 じにする。
デザイナーによってはLight とSemibold をリンクしようと 考 えるかもし
れません。しかしその 場 合 、 特 にWindowsアプリケーションではLightし
かフォントメニューには 表 示 されず、Semibold の 存 在 がユーザーに 分 か
Glyphsハンドブック2016 年 11 月 版
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