データブック2011（PDF） - 関西大学

4 研究所等(2011年度)
(1) 東西学術研究所
東西学術研究所は、1951(昭和26)年 4 月に浪華の漢学塾「泊園書院」の蔵書と極東国際軍事裁
判記録が寄贈されたのを機に設置された。
本研究所は「東西両洋文化の学術研究、殊に比較研究を行い、世界文化の融合に貢献する」(当
研究所規程より)ことを目的とし、学術研究の充実を期して設置されたものである。研究対象は、
東洋学だけでなく欧米およびイスラム圏諸国との文化交流研究にまで拡大し、さらに考古学の分野
も研究領域に組み入れている。
研究班編成は 2 年を 1 期とし、2005(平成17)年度から公募とした。現在は 4 つの部門ごとに 2
研究班、合計 8 研究班を設定し、学外からの委嘱研究員を含めて総合的な共同研究に取り組んでい
る。
なお、大学院教育との連携をはかり、2003(平成15)年度から発足した準研究員制度も本年度
で、 8 年目を迎え、毎年後進の育成に積極的に取り入れている。
また、2007(平成19)年度からは、新たに、当研究所の研究活動に関連する研究実績を有する若
手研究者を育成すべく、「非常勤研究員」制度を設け、科学研究費並びに民間による補助金制度に
応募して研究費を獲得し、その研究に邁進している。
研究成果は、『研究所々報』、『研究所紀要』、『資料集刊』、『訳注シリーズ』、『国際共同研究シ
リーズ』、『研究叢刊』等を通じて公表し、また、研究例会や特別講演会、シンポジウム等を開催し
ている。
毎年11月中旬には、大阪府との共催で、東西両洋の文化ならびに文化交流に関するテーマで一般
市民を対象とした公開講座を 2 日間開催し、その講演記録をまとめた会誌『泊園』を刊行してい
る。
2006(平成18)年度から東西学術研究所、経済・政治研究所及び法学研究所の拠点が児島惟謙館
になったことに伴い、 3 研究所の一層の活性化を目指して、「アジアにおける経済・政治・法・文
化システムの展開と交流に関する総合的比較研究」をテーマに研究活動を行っている。
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