データブック2011（PDF） - 関西大学

(9) 研究推進部
2008年10月に関西大学では、新時代に対応する新たな教学ガバナンスが構築され、担当の副学長
のもとに「教育推進部」「研究推進部」「社会連携部」「国際部」を置いて審議プロセスを複線化
し、全学的な観点から企画立案し意思決定できる体制= 4 部体制を発足させた。
研究推進部は、そのひとつの機能を担うべく、全学的な視野から研究分野全般を取り扱う協議・
決定機関として設置された。
研究推進部の最も大きな使命は、本学における研究の充実向上を図るための研究推進戦略や諸施
策を、全学的な視野から協議し、迅速な意思決定を行うことにある。
研究推進部の基本的な構成は、組織としては、全体を総括する部長とそれを補佐する副部長 1
名、研究支援を担う事務部門が、全面的なサポートにあたる。
研究推進部の中枢的な機能を担うのが「研究推進委員会」である。取り扱う事項は、関西大学と
しての研究推進戦略をはじめ、外部の競争的資金の導入促進、研究支援体制の整備、研究倫理や研
究成果のあり方、研究費の適正使用に関することなど、研究に関して全学に共通する事項全般にわ
たる。関西大学の研究水準を向上させるためのさまざまな施策や取り組みを、この委員会で企画・
立案していくことになる。
さらに、この委員会のもとには、 2 つの専門部会を開設している。そのひとつである「学内研究
費審査・評価部会」は、学内の競争的研究費の審査や研究成果の評価が主な任務となる。もうひと
つの「外部資金審査・評価部会」は、グローバルCOEプログラムや私立大学戦略的研究基盤形成
支援事業をはじめとする外部の大型研究プロジェクトの申請を支援したり、研究成果のあり方を評
価する役割を担っている。いずれの専門部会も、全学から選ばれた委員で構成されており、研究推
進委員会の両輪として、重要な機能を果たしている。
(10) 社会連携部
社会連携部は、2008年に旧社会連携推進本部を発展的に改組し、産学官連携センター・知財セン
ター・地域連携センター・高大連携センターの 4 センターからなる組織とした。
大学の使命である「教育」「研究」に加えて、2006年の教育基本法の改正に伴って明文化された
「社会貢献」活動を実践するにあたって、 4 センターが相互に協力し、関西大学の独自性を意識し
た幅の広い社会連携事業を展開している。これは本学の学是である「学の実化」(学理と実際の調
和)を具現化するものである。
産学官連携センター、知財センターでは、日々の研究活動による成果の産業界への移転はもちろ
ん、企業・公共団体との共同研究・受託研究の推進、国等委託によるプロジェクト研究の機関管理、
知的財産の権利化・保護及び学外機関と連携した知的財産の活用に力を入れ、持続的に発展可能な
産学官の連携を行っている。
地域連携センターでは、地域連携に関する本学の総合窓口としての役割を果たすとともに、地域
連携に関するノウハウの蓄積、連携活動の具体化を図っている。奈良県明日香村との連携に係る諸
活動をはじめ、地元の吹田市、高槻市、堺市など自治体との連携や金融機関等との連携を通じて教
育、文化、産業などのさまざまな分野において相互の発展・連携事業の充実に取り組んでいる。
高大連携センターでは、学校インターンシップの推進、高校への出張講義や大学授業への高校生
の受け入れを行う各種Kan-Daiセミナー、小中学生を対象に含むサイエンスセミナー、学校教職員
対象研修講座等の取組みを通して、幅広い層に対し、本学の教育・研究内容をアピールしている。
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