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スペイン語と日本語の音声の対照的研究 - 東京大学

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ときの困難点、外国へ旅行して帰った日本人の体験談など、有益なものはすべてメモにとり、<br />

資料として用いた。<br />

しかし、先述のように基本的な資料は学生の発音である。どの資料をとり、どれを捨てる<br />

かは、他の資料と照らしながら理論的な基準でなされるべきである。理論と事実 (資料) の優<br />

先度については、両者がスパイラル(spiral) な関係にあるということを認めた上で、事実を最<br />

初の出発点とし理論的な構成を目指すべきであろう。理論は単なる記述的構成に終わるので<br />

はなく、言語事実の説明もなされなければならない。この研究でもある現象が観察されたと<br />

き、つねにその音声的説明と構造的説明を試みた。それがアドホック(ad hoc) なものになら<br />

ないように、また単なる印象にもとづく推論にならないためには、一般音声学の基盤に立つ<br />

必要がある。<br />

資料はすべてを呈示するのではなく、代表的なものを選び、例語は最小限に留めた。音声<br />

表記は、とくに精密表記が必要である場合を除き、簡略表記とした。<br />

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