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御 意 見 の 概 要
【 審 査 全 般 】
‣ 重 大 事 故 が 発 生 した 時 、 炉 心 溶 融 した 燃 料 が、 格 納 容 器 内 に 貯 水
された 冷 却 水 に 大 量 に 落 下 する。 ヨーロッパやアメリカの 規 制
基 準 では、 格 納 容 器 内 で 大 規 模 な 水 素 爆 発 を 起 さないために、 格
納 容 器 内 での 冷 却 水 の 使 用 量 に 厳 格 な 規 制 を 行 い、コアキャッチ
ャー 等 を 組 み 込 むことで 水 素 爆 発 防 止 対 策 を 行 っている。 審 査
書 案 では、 主 観 的 判 断 だけで、 水 素 爆 発 は 起 こらないとしている。
こうした 非 科 学 的 態 度 で 書 かれた 審 査 書 案 は 認 めることは 出 来
ない。
‣ テロや 航 空 機 の 衝 突 などの 対 策 がまったくなされていない。
‣ フィルター 付 きベント 設 備 が 未 完 成 である。また、 欧 州 では、 航
空 機 墜 落 に 備 えて、 二 重 格 納 容 器 が 建 設 されています。
‣ 日 本 海 に 面 した 玄 海 原 子 力 発 電 所 の 場 合 、 海 からのテロ 攻 撃 に 対
する 防 御 が 完 全 にできるとは 思 えない。
考 え 方
【 審 査 全 般 】
‣ 本 審 査 においては、 新 規 制 基 準 への 適 合 性 を 厳 格 に 確 認 しており
ます。
なお、 新 規 制 基 準 においては、 個 別 の 具 体 的 な 機 器 の 設 置 を 求
めるのではなく、 炉 心 溶 融 防 止 対 策 や 格 納 容 器 破 損 防 止 対 策 等 の
ために 必 要 な 機 能 を 求 めています。 規 制 基 準 は、 満 足 すべき 性 能
水 準 を 要 求 し、それを 実 現 する「 技 術 」は 指 定 しないのが 国 際 的
にみても 一 般 的 です。 規 制 要 求 を 満 たすのであれば、 御 指 摘 の 設
備 に 限 らず、 他 の 方 法 でも 問 題 ありません。
また、 御 指 摘 の 欧 州 の 技 術 は 現 在 建 設 中 の 原 子 炉 に 限 られたも
のであり、 欧 州 でも 既 設 の 原 子 炉 に 対 して 御 指 摘 のあった 技 術 の
導 入 を 義 務 付 けるような 基 準 とはなっておりません。
飛 翔 物 を 含 むテロ 対 策 については、 故 意 による 大 型 航 空 機 の 衝
突 やテロリズム 等 により 施 設 が 大 規 模 に 損 傷 した 状 況 における 消
火 活 動 の 実 施 や、 炉 心 や 格 納 容 器 の 損 傷 を 緩 和 するための 対 策 を
求 めています。
‣ 安 全 目 標 に 関 する 定 性 的 ・ 定 量 的 な 適 合 性 審 査 が 今 まで 行 われて
いない。
‣ 田 中 委 員 長 は、 新 規 制 基 準 に 適 合 したからといって 安 全 ではない
と 釈 明 しているが、これでは、 日 本 の 原 発 は 事 故 を 起 こしかねな
い。 安 全 を 保 障 できるようになるまで、 審 査 すべき。
‣ 原 子 力 規 制 委 員 会 は、 科 学 的 ・ 技 術 的 見 地 から、 原 子 力 発 電 所 の
規 制 に 必 要 な 基 準 を 策 定 し、 原 子 力 発 電 所 がその 基 準 に 適 合 して
いるか 否 かを 確 認 することが 役 割 です。なお、 安 全 目 標 は、 規 制
基 準 として 直 接 的 に 用 いられるものではありませんが、 東 京 電 力
福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 の 教 訓 等 を 踏 まえ 策 定 された 新 規 制 基
準 を 満 たした 原 子 炉 については、この 安 全 目 標 についても 概 ね 達
成 できるものと 考 えています。
‣ 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 の 原 因 はいまだに 解 明 できていな
いし、 収 束 もできていない。
‣ 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 については、 基 本 的 な 事 象 進
展 等 について 整 理 されています。これを 踏 まえ、 新 規 制 基 準 を 制
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