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申 請 者 が 行 った 解 析 コード 及 び 解 析 条 件 の 不 確 かさの 影 響 評 価 は、 以 下<br />

のとおりである。<br />

a. 解 析 コードにおける 不 確 かさの 影 響<br />

M-RELAP5 を 用 いて RCP シール 部 からの 漏 えいについて 解 析 した 場<br />

合 、 試 験 データと 比 較 して 二 相 臨 界 流 量 を 数 十 % 多 く 評 価 する 傾 向 が<br />

ある。 解 析 結 果 によれば、 事 象 発 生 後 の 大 部 分 の 期 間 において、 漏 え<br />

い 流 は 二 相 状 態 である。このため、 実 際 の 漏 えい 流 量 は 解 析 結 果 より<br />

も 少 なくなり、 評 価 項 目 に 対 する 余 裕 は 大 きくなる。<br />

b. 解 析 条 件 の 不 確 かさの 影 響<br />

全 交 流 動 力 電 源 喪 失 事 象 など、RCP のトリップ 後 の 1 次 冷 却 材 の 自<br />

然 循 環 冷 却 に 期 待 している 場 合 には、この 自 然 循 環 を 阻 害 する 可 能 性<br />

のある 蓄 圧 タンク 内 の 窒 素 ガスの 混 入 を 防 止 するため、 蓄 圧 タンク 内<br />

の 保 有 水 量 が 全 量 注 入 される 前 に、 蓄 圧 タンク 出 口 弁 を 閉 止 する。こ<br />

の 場 合 、 蓄 圧 タンク 内 の 圧 力 変 化 と 気 相 部 体 積 の 膨 張 量 の 関 係 から、<br />

蓄 圧 タンク 内 の 初 期 の 保 有 水 量 が 少 なく 気 相 部 の 初 期 の 体 積 が 大 き<br />

い 方 が、 気 相 部 圧 力 が 持 続 しやすく、 蓄 圧 タンク 出 口 弁 を 閉 止 するま<br />

での 炉 心 への 注 水 量 が 多 くなる。 解 析 条 件 では、 蓄 圧 タンク 保 有 水 量<br />

に 最 低 保 有 水 量 を 設 定 しているため、 蓄 圧 タンク 内 の 初 期 の 気 相 部 の<br />

体 積 が 大 きくなり、 上 記 のとおり 非 保 守 的 な 設 定 となっている。その<br />

ため、この 影 響 について、 蓄 圧 注 入 系 による 炉 心 注 水 が 行 われている<br />

期 間 における 1 次 冷 却 系 の 保 有 水 量 の 観 点 から 検 討 した。 結 果 として、<br />

蓄 圧 注 入 系 による 炉 心 注 水 が 行 われている 間 、1 次 冷 却 系 の 保 有 水 量<br />

は 十 分 多 く、これに 対 して 蓄 圧 タンク 初 期 保 有 水 量 の 設 定 の 影 響 によ<br />

る 炉 心 への 注 水 量 の 減 少 はわずかであり、 解 析 結 果 に 与 える 影 響 は 小<br />

さい。<br />

解 析 条 件 では、RCP シール 部 からの 漏 えい 率 に 保 守 的 な( 大 きめの)<br />

値 を 設 定 しているため、1 次 冷 却 材 の 漏 えい 流 量 を 多 めに、かつ、1<br />

次 冷 却 系 の 圧 力 及 び 温 度 低 下 が 速 めに 解 析 されている。このため、 実<br />

際 は 1 次 冷 却 系 の 圧 力 及 び 温 度 を 起 点 とした 運 転 員 操 作 である 2 次 系<br />

強 制 冷 却 操 作 を 必 要 とするタイミングが 遅 くなる 可 能 性 があり、この<br />

影 響 を 確 認 するため、2 次 系 強 制 冷 却 の 開 始 時 間 を 30 分 遅 らせた 場<br />

合 の 解 析 を 実 施 した。 結 果 として、 炉 心 が 露 出 することはなく、 燃 料<br />

被 覆 管 温 度 の 上 昇 もないことから、 解 析 結 果 に 与 える 影 響 は 小 さい。<br />

また、 上 記 と 同 様 に 代 替 炉 心 注 水 の 開 始 時 間 が 遅 くなる 可 能 性 があ<br />

るため、1 次 冷 却 系 の 保 有 水 量 の 低 下 率 と 炉 心 の 露 出 に 至 る 可 能 性 が<br />

ある 保 有 水 量 との 関 係 から、 代 替 炉 心 注 水 の 開 始 に 関 する 時 間 的 余 裕<br />

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