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回 線 が 喪 失 した 場 合 においても 電 力 系 統 からこれらの 発 電 用 原 子 炉 施 設 への
電 力 の 供 給 が 同 時 に 停 止 しないように 設 計 することを 要 求 している。
申 請 者 は、 設 計 基 準 対 象 施 設 に 連 系 する 送 電 線 について、 受 電 可 能 な 4 回 線
を 有 し、いずれの 2 回 線 が 喪 失 しても、それ 以 外 のいずれかの 1 回 線 により 3
号 炉 及 び 4 号 炉 の 停 止 に 必 要 な 電 力 を 供 給 し 得 る 容 量 を 備 える 構 成 としてい
る。500kV 送 電 線 は、 母 線 連 絡 用 遮 断 器 、 主 変 圧 器 及 び 所 内 変 圧 器 を 介 し、3
号 炉 及 び 4 号 炉 に 接 続 するとともに、220kV 送 電 線 はタイライン 及 び 予 備 変 圧
器 を 介 し、3 号 炉 及 び 4 号 炉 に 接 続 する 設 計 としている。また、 開 閉 所 から 主
発 電 機 側 の 送 受 電 設 備 は、 十 分 な 支 持 性 能 を 持 つ 地 盤 に 設 置 する 設 計 とした 上
で、 碍 子 及 び 遮 断 器 等 の 機 器 についても、 耐 震 性 の 高 いものを 使 用 するとして
いる。また、 当 該 開 閉 所 等 は、 津 波 の 影 響 を 受 けない 敷 地 高 さに 設 置 するとと
もに、 塩 害 を 考 慮 する 設 計 としている。
規 制 委 員 会 は、 申 請 者 の 設 計 が、 設 計 基 準 対 象 施 設 に 接 続 する 電 線 路 のいず
れの 2 回 線 が 喪 失 した 場 合 でも 他 の 1 回 線 によって 3 号 炉 及 び 4 号 炉 に 電 力 を
供 給 できる 方 針 としていることを 確 認 した。
2. 外 部 電 源 喪 失 時 における 発 電 所 構 内 の 電 源 の 確 保
(1) 非 常 用 電 源 設 備 等
第 33 条 第 7 項 は、 非 常 用 電 源 設 備 及 びその 附 属 設 備 について、 多 重 性 又 は
多 様 性 及 び 独 立 性 を 確 保 し、その 系 統 を 構 成 する 機 器 又 は 器 具 の 単 一 故 障 が 発
生 した 場 合 であっても、 設 計 基 準 事 故 に 対 処 するための 設 備 がその 機 能 を 確 保
するために 十 分 な 容 量 を 有 する 設 計 とすることを 要 求 している。
申 請 者 は、ディーゼル 発 電 機 及 びその 附 属 設 備 は、 多 重 性 及 び 独 立 性 を 考 慮
し、 必 要 な 容 量 のものを 各 々 別 の 場 所 に 2 台 備 え、それぞれ 非 常 用 所 内 高 圧 母
線 に 接 続 するとしている。また、 蓄 電 池 は、 非 常 用 2 系 統 を 各 々 別 の 場 所 に 設
置 し、 多 重 性 及 び 独 立 性 を 確 保 する 設 計 とするとしている。
ディーゼル 発 電 機 の 連 続 運 転 に 必 要 な 燃 料 を 貯 蔵 する 設 備 は、7 日 間 の 外 部
電 源 喪 失 を 仮 定 しても、 連 続 運 転 により 必 要 とする 電 力 を 供 給 できるよう、7
日 間 分 の 連 続 運 転 に 必 要 な 容 量 以 上 の 燃 料 を 燃 料 油 貯 油 そう 及 び 燃 料 油 貯 蔵
タンクに 貯 蔵 する 設 計 とするとしている。 燃 料 油 貯 油 そうと 燃 料 油 貯 蔵 タンク
は、 接 続 されていないことから、 連 続 運 転 のためにはタンクローリにより 燃 料
を 輸 送 する 必 要 がある。 輸 送 に 当 たっては、 地 震 等 の 自 然 現 象 及 び 人 為 事 象 ( 故
意 によるものを 除 く。)に 対 して、タンクローリが 同 時 に 機 能 喪 失 しないよう
位 置 的 分 散 等 を 図 り、 輸 送 手 段 を 必 ず1 手 段 確 保 することとしている。これら
により、7 日 間 の 連 続 運 転 に 支 障 のない 設 計 としている。
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