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Ⅲ-4.1 外 部 事 象 の 抽 出 ( 第 6 条 関 係 )<br />

御 意 見 の 概 要<br />

いないことから、 設 計 上 考 慮 する 必 要 はないとしていることは 合<br />

理 性 がある」と 判 断 したことが 記 されている。この 部 分 に 対 して、<br />

次 の2 点 を 指 摘 する。1) 落 下 確 率 の 評 価 値 の 不 確 かさ( 使 われ<br />

た 仮 定 やモデルの 不 確 かさ、 使 われた 実 験 データの 不 確 かさ、シ<br />

ミュレーション 計 算 の 過 程 で 発 生 する 確 率 誤 差 、 系 統 誤 差 など 全<br />

ての 誤 差 を 含 む)が 示 されていないなかで、3 号 炉 および4 号 炉<br />

のそれぞれが 要 否 判 断 の 基 準 を 超 える(あるいは 超 えない) 確 率<br />

をどのように 算 出 したのか 明 示 されていない。 不 確 かさを 明 示 せ<br />

ずに 最 確 値 のみを 比 較 してある 結 論 を 導 き 出 すのは 科 学 的 では<br />

なく、 本 課 題 のように 重 要 な 事 項 についての 判 断 の 根 拠 とはなり<br />

えない。したがって「・・・ 設 計 上 考 慮 する 必 要 はないとしてい<br />

ることは 合 理 性 がある“という 規 制 委 員 会 の 結 論 は、 科 学 的 な 結<br />

論 とは 言 えない。この 点 について、 規 制 委 員 会 は 審 査 をやり 直 す<br />

べきである。2) 同 一 敷 地 内 に3 号 炉 と4 号 炉 が 近 接 して 設 置<br />

されていて、それぞれの 航 空 機 落 下 確 率 が6.4×10 -8 回 / 炉 ・<br />

年 、4 号 炉 は 約 5.9×10 -8 回 / 炉 ・ 年 である 時 、これを、 遠<br />

隔 の 地 に 設 置 されている 二 つの 原 子 炉 に 航 空 機 が 落 下 するケー<br />

スとまったく 同 じ 扱 い( 完 全 な 独 立 事 象 でかつ 個 別 事 象 )で 考 え<br />

て、 要 否 判 断 の 基 準 10 -8 回 / 炉 ・ 年 を 超 えないとするのは、 事<br />

故 に 対 する 対 象 物 (この 場 合 は 原 子 炉 )の 密 集 状 況 を 考 慮 に 入 れ<br />

ていない 非 科 学 的 な 判 断 である。この 点 について、 規 制 委 員 会 は、<br />

さらに 掘 り 下 げた 検 討 をすべきであり、 審 査 をやり 直 すべきであ<br />

る。<br />

考 え 方<br />

‣ 自 然 災 害 は 予 測 できない。 安 全 対 策 は 万 全 と 思 っても 想 定 外 のこ<br />

とは 起 こり 得 る。 福 島 原 発 のように 一 端 事 故 が 起 こると 取 り 返 し<br />

‣ 設 置 許 可 基 準 規 則 第 6 条 解 釈 5において、 設 計 上 想 定 する 自 然 現<br />

象 は、 最 新 の 科 学 的 技 術 的 知 見 を 踏 まえて 適 切 に 予 想 されるもの<br />

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