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御 意 見 の 概 要
【 炭 素 偏 析 】
‣ 日 本 製 鋼 材 の 強 度 不 足 でフランスの12 基 の 原 発 が 点 検 のため
停 止 、58 基 ある 原 発 の 半 分 以 上 が 影 響 を 受 けると 言 われていま
す。 玄 海 原 発 も 同 じ 北 九 州 市 の 日 本 鋳 鍛 綱 製 造 した 鋼 材 が 圧 力
容 器 の 蓋 などに 使 われていますが、フランスで 行 われたような 検
査 が 行 われていません。フランスでは、 原 発 で 使 われている 鋼 材
で「 炭 素 偏 析 」が 見 つかり、 強 度 不 足 の 可 能 性 があるとされてい
ます。 フランスでは、 書 類 の 確 認 だけでなく、 検 査 まで 行 いま
した。その 結 果 日 本 製 の 鋼 材 にも「 炭 素 偏 析 」の 疑 いが 出 てきま
した。 規 制 委 ・ 規 制 庁 は 品 質 管 理 の 手 順 を 書 類 で 確 認 しただけで
よしとしています。 検 査 を 実 施 させ、その 結 果 を 確 認 するまでは
再 稼 働 すべきではありません。
考 え 方
【 炭 素 偏 析 】
‣ 原 子 力 規 制 委 員 会 は、 仏 国 原 子 力 安 全 局 で 確 認 された 原 子 炉 容 器
等 における 炭 素 偏 析 の 可 能 性 を 事 業 者 に 確 認 した 結 果 、 日 本 のプ
ラントメーカーに 納 品 されている 原 子 炉 容 器 等 の 鍛 造 製 品 につい
ては、その 製 造 方 法 等 から 考 えて、 製 品 中 に 日 本 工 業 規 格 に 定 め
られた 炭 素 濃 度 を 超 えるような 部 分 が 残 っているおそれはないと
評 価 できると 判 断 しました。したがって、 当 該 事 案 に 係 る 実 機 の
検 査 を 実 施 する 必 要 性 はないと 考 えております。
なお、 仏 国 でもすべての 原 子 力 発 電 所 で 実 機 の 検 査 を 実 施 した
訳 ではなく、 仏 国 原 子 力 安 全 機 関 が 書 類 で 調 査 した 結 果 、 炭 素 偏
析 の 問 題 によりその 鏡 板 の 機 械 的 強 度 が 想 定 より 低 い 可 能 性 があ
る 原 子 力 発 電 所 に 対 して、 実 機 の 検 査 を 行 っていると 承 知 してい
ます。
‣ 原 子 炉 等 の 強 度 不 足 問 題 について 日 本 鋳 鍛 鋼 の 鋼 材 の「 炭 素 偏
析 」、 不 純 物 濃 度 の 基 準 超 えでフランスの 原 子 炉 が 停 止 した。 同
メーカの 鋼 材 を 圧 力 容 器 に 使 用 している 九 州 電 力 は 運 転 を 継 続
して、 書 類 審 査 だけで「 強 度 不 足 はない」との 報 告 をしている。
また、 原 子 炉 容 器 などの 鍛 造 品 の 炭 素 偏 析 による 強 度 不 足 の 新 し
い 知 見 が 得 られたのは、 新 規 制 基 準 の 策 定 後 である。 新 規 制 基 準
には、 組 み 込 まれていないことに 加 え、 玄 海 原 発 3、4 号 炉 の 適
合 性 審 査 会 合 では 一 度 も 検 討 をされていないまま、 平 成 28 年 1
1 月 9 日 に 審 査 書 ( 案 )を 公 表 している。 設 置 変 更 許 可 の 条 件 と
して、 実 機 の 非 破 壊 検 査 等 を 実 施 すべきである。
‣ 同 上
‣ 原 子 力 規 制 委 員 会 は、2016 年 11 月 22 日 、 第 45 回 原 子 力 規 制 委
‣ 同 上
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