19.01.2017 Views

000175362

000175362

000175362

SHOW MORE
SHOW LESS

Create successful ePaper yourself

Turn your PDF publications into a flip-book with our unique Google optimized e-Paper software.

e. 操 作 条 件 : 加 圧 器 逃 がし 弁 による 1 次 冷 却 系 強 制 減 圧 は、 炉 心 溶 融<br />

開 始 から 10 分 後 とする。その 他 は、「 格 納 容 器 過 温 破 損 」と 同 一 で<br />

ある。<br />

2 解 析 結 果<br />

申 請 者 が 行 った 事 象 進 展 解 析 の 結 果 は、 以 下 のとおりとしている。<br />

a. 1 次 冷 却 系 圧 力 は、 炉 心 溶 融 開 始 後 の 加 圧 器 逃 がし 弁 の 開 操 作 によ<br />

る 1 次 冷 却 系 強 制 減 圧 により 低 下 し、2~3MPa[gage] 近 傍 から 低 下 傾<br />

向 を 維 持 した 後 、 溶 融 炉 心 が 原 子 炉 容 器 下 部 プレナムに 落 下 すること<br />

による 蒸 気 発 生 により 上 昇 する。 下 部 プレナム 水 が 喪 失 すると、1 次<br />

冷 却 系 圧 力 は 減 少 に 転 じ、 原 子 炉 容 器 破 損 の 時 点 の 1 次 冷 却 系 圧 力 は<br />

2.0MPa[gage] 以 下 に 抑 えられる。<br />

b. その 他 の 事 象 進 展 解 析 結 果 は、「 格 納 容 器 過 温 破 損 」と 同 一 である。<br />

上 記 a. より、 解 析 結 果 は 格 納 容 器 破 損 防 止 対 策 の 評 価 項 目 (d)を 満<br />

足 している。<br />

3 不 確 かさの 影 響 評 価<br />

申 請 者 が 行 った 解 析 コード 及 び 解 析 条 件 の 不 確 かさの 影 響 評 価 は、 以 下<br />

のとおりである。<br />

a. 解 析 コードにおける 不 確 かさの 影 響<br />

解 析 コードには、 炉 心 ヒートアップ、 加 圧 器 逃 がし 弁 からの 冷 却 材<br />

放 出 、 原 子 炉 容 器 における 溶 融 炉 心 のリロケーション、 原 子 炉 容 器 内<br />

溶 融 炉 心 - 冷 却 材 相 互 作 用 、 下 部 プレナムでの 溶 融 炉 心 の 熱 伝 達 、 原<br />

子 炉 容 器 破 損 ・ 溶 融 に 係 る 不 確 かさがある。これらについて、 感 度 解<br />

析 を 実 施 しており(※ 13 )、いずれのケースにおいても、 原 子 炉 容 器 破<br />

損 に 至 るまでの 間 に 1 次 冷 却 系 圧 力 は 2.0MPa [gage]を 下 回 る 結 果 に<br />

なる。<br />

b. 解 析 条 件 の 不 確 かさの 影 響<br />

解 析 条 件 では、 加 圧 器 逃 がし 弁 による 1 次 系 強 制 減 圧 は、 解 析 上 は<br />

保 守 側 ( 対 策 の 実 施 が 遅 くなる 側 )に 10 分 の 操 作 遅 れを 考 慮 してい<br />

るが、 実 際 には 中 央 制 御 室 での 操 作 である。このため、 開 始 が 早 まる<br />

方 向 の 不 確 かさが 存 在 するが、 感 度 解 析 の 結 果 より、 評 価 項 目 に 対 し<br />

て 影 響 は 小 さいことを 確 認 した。また、 影 響 を 与 えると 考 えられる 炉<br />

心 崩 壊 熱 等 を 対 象 に 不 確 かさの 影 響 を 確 認 したが、いずれも 評 価 項 目<br />

に 対 して 影 響 は 小 さい。<br />

(※ 13 )「Ⅳ-1.2.5 有 効 性 評 価 に 用 いた 解 析 コード」 2.(3)MAAP を 参 照 。<br />

187

Hooray! Your file is uploaded and ready to be published.

Saved successfully!

Ooh no, something went wrong!