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c. 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 水 素 分 圧 は、 全 圧 0.5MPa[abs] 程 度 に 対 して<br />

0.01MPa[abs] 程 度 である。また、PAR による 水 素 処 理 における 発 熱 量<br />

は 崩 壊 熱 の 約 2%であり、 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 ・ 温 度 に 対 しての 影 響<br />

は 軽 微 である。<br />

d. 原 子 炉 格 納 容 器 から 環 境 に 放 出 される Cs-137 の 放 出 量 は、7 日 間<br />

で 約 4.5TBq であり、100TBq を 下 回 っている。<br />

なお、30 日 間 と 100 日 間 では 微 増 するものの、いずれも 約 4.8TBq<br />

であり、 放 出 が 長 期 間 継 続 しても、 放 出 量 は 大 きく 増 加 しない。<br />

上 記 b.、c. 及 び d.より、 解 析 結 果 は 格 納 容 器 破 損 防 止 対 策 の 評 価 項 目<br />

(a)、(b)、(c) 及 び(g)を 満 足 している。<br />

3 不 確 かさの 影 響 評 価<br />

申 請 者 が 行 った 解 析 コード 及 び 解 析 条 件 の 不 確 かさの 影 響 評 価 は、 以 下<br />

のとおりである。<br />

a. 解 析 コードにおける 不 確 かさの 影 響<br />

MAAP を 用 いて 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 ・ 温 度 を 解 析 した 場 合 、HDR 実 験<br />

解 析 等 の 検 証 結 果 より、 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 については 1 割 程 度 高 め<br />

に、 原 子 炉 格 納 容 器 温 度 については 十 数 ℃ 高 めに 評 価 する 傾 向 がある<br />

ことから、 実 際 の 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 ・ 温 度 は 低 めとなるため、 評 価<br />

項 目 となるパラメータに 対 する 余 裕 は 大 きくなる。このことから、<br />

MAAP は 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 ・ 温 度 に 対 して 保 守 的 な( 厳 しい) 結 果<br />

を 与 える。<br />

b. 解 析 条 件 の 不 確 かさの 影 響<br />

解 析 条 件 では、 炉 心 崩 壊 熱 に 保 守 的 な( 大 きめの) 値 を 設 定 してい<br />

るため、 炉 心 溶 融 開 始 時 間 が 早 めに 解 析 されている。このため、 実 際<br />

は 炉 心 溶 融 開 始 を 起 点 とした 代 替 格 納 容 器 スプレイの 開 始 操 作 が 必<br />

要 なタイミングが 遅 くなる。また、 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 ・ 温 度 の 上 昇<br />

は 緩 和 され、 評 価 項 目 となるパラメータに 対 する 余 裕 は 大 きくなる。<br />

事 故 進 展 解 析 で 設 定 している 常 設 電 動 注 入 ポンプによる 注 入 流 量 は<br />

小 さめの 値 を 設 定 しているため、 実 際 の 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 ・ 温 度 の<br />

上 昇 は 緩 和 され、 評 価 項 目 となるパラメータに 対 する 余 裕 は 大 きくな<br />

る。<br />

c. 対 策 の 実 施 への 影 響<br />

上 記 のとおり、 代 替 格 納 容 器 スプレイの 開 始 操 作 が 必 要 なタイミン<br />

グが 遅 くなるなど、そのタイミングは 変 動 する 可 能 性 がある。 代 替 格<br />

納 容 器 スプレイの 開 始 操 作 は、 他 の 事 象 進 展 に 影 響 を 及 ぼす 運 転 員 等<br />

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