000175362

. 発 電 所 敷 地 内 の 危 険 物 タンクによる 火 災 の 設 定
申 請 者 は、 発 電 所 敷 地 内 に 存 在 する 危 険 物 タンクのうち、 燃 料 保 有
量 が 多 く、 直 接 原 子 炉 施 設 を 臨 むことができるタンク 類 を 選 定 し、タ
ンク 内 の 燃 料 量 と 外 部 火 災 防 護 施 設 からの 距 離 から、 輻 射 強 度 が 最 大
となる 火 災 を 想 定 している。また、 発 電 所 港 湾 内 に 入 港 する 船 舶 の 火
災 として、 大 型 の 船 舶 である 燃 料 等 輸 送 船 を 選 定 し、 燃 料 保 有 量 と 外
部 火 災 防 護 施 設 への 距 離 から、 輻 射 強 度 が 最 大 となる 火 災 を 想 定 して
いる。
規 制 委 員 会 は、 申 請 者 による 発 電 所 敷 地 内 の 危 険 物 による 火 災 の 設
定 が 外 部 火 災 ガイドを 踏 まえたものであり、 火 災 源 として、 発 電 所 敷
地 内 に 存 在 する 危 険 物 及 び 発 電 所 港 湾 内 に 停 泊 する 船 舶 を 特 定 し、こ
れらによる 火 災 が 設 定 されていることを 確 認 した。
規 制 委 員 会 は、 申 請 者 による 航 空 機 落 下 等 の 火 災 の 設 定 について、 外 部
火 災 ガイドを 踏 まえたものであることを 確 認 した。
2 航 空 機 落 下 等 による 火 災 に 対 する 設 計 方 針
発 生 を 想 定 する 発 電 所 敷 地 内 における 航 空 機 落 下 等 による 火 災 の 設 定
等 に 基 づき、 外 部 火 災 防 護 施 設 に 対 する 設 計 方 針 を 策 定 する 必 要 がある。
申 請 者 は、 航 空 機 落 下 による 火 災 及 び 敷 地 内 の 危 険 物 による 火 災 を 想 定
した 場 合 について、それぞれについて 算 出 した 輻 射 強 度 に 対 し、 外 部 火 災
防 護 施 設 を 内 包 する 建 屋 の 外 壁 温 度 が、 許 容 値 を 下 回 るように 設 計 すると
している。
クラス1 及 びクラス2に 属 する 屋 外 の 構 築 物 、 系 統 及 び 機 器 については、
航 空 機 落 下 等 による 火 災 に 伴 う 温 度 上 昇 により 安 全 機 能 が 損 なわれない
ように 設 計 するとしている。また、クラス3に 属 する 屋 外 の 構 築 物 、 系 統
及 び 機 器 については、 代 替 設 備 の 確 保 又 は 火 災 防 護 計 画 に 基 づく 消 火 活 動
により 防 護 する 方 針 としている。
さらに、 航 空 機 落 下 による 火 災 と 敷 地 内 の 危 険 物 による 火 災 の 重 畳 につ
いて、 同 様 に 建 屋 の 外 壁 温 度 を 評 価 し、 補 助 ボイラ 燃 料 タンクの 燃 料 保 有
量 を 制 限 し、 燃 焼 時 間 を 短 くすることにより、 外 壁 温 度 を 許 容 値 以 下 とす
るとしている。
78