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Ⅲ-4.2.2 火 山 の 影 響 に 対 する 設 計 方 針 ( 第 6 条 関 係 )
御 意 見 の 概 要
‣ Druitt(ドルイット) 論 文 はあくまでカルデラ 火 山 一 般 について
述 べたものではないにもかかわらず、 玄 海 は 同 論 文 に 依 存 してい
るため、 巨 大 噴 火 の 可 能 性 の 判 断 については 疑 問 がある。
考 え 方
去 に VEI7 以 上 の 噴 火 が 発 生 した 火 山 については 現 在 の 噴 火 ステ
ージにおける 既 往 最 大 規 模 を 考 慮 しても、また、 発 電 所 に 影 響 を
及 ぼし 得 るその 他 の 16 火 山 については 各 火 山 の 既 往 最 大 規 模 を
考 慮 しても、 敷 地 に 影 響 を 及 ぼさないと 評 価 していることを 確 認
しています。
火 山 活 動 のモニタリングについては、 申 請 者 は、 過 去 に VEI7 以
上 の 噴 火 を 発 生 させた 阿 蘇 カルデラ、 加 久 藤 ・ 小 林 カルデラ、 姶
良 カルデラ、 阿 多 カルデラ 及 び 鬼 界 カルデラを 対 象 に、VEI7 以 上
の 噴 火 が 起 こる 可 能 性 が 十 分 小 さいという 現 状 の 火 山 活 動 状 況
に 今 後 も 変 化 がないかを 継 続 的 に 確 認 することを 目 的 としてモ
ニタリングを 行 うとしています。このモニタリングにより、GPS に
よる 地 殻 変 動 の 観 測 結 果 や 地 震 活 動 の 観 測 結 果 等 に 変 化 が 生 じ
た 場 合 には、 原 子 炉 の 運 転 の 停 止 、 燃 料 体 等 の 搬 出 等 を 実 施 する
方 針 であることを 審 査 で 確 認 しています。
‣ P64 以 下 火 山 影 響 評 価 。(1) 火 山 灰 濃 度 10 倍 は 過 少 であ
る。 電 力 中 央 研 究 所 の 知 見 では30~300 倍 の 過 去 事 例 を 示 し
ている。また 産 業 技 術 総 合 研 究 所 の 知 見 ではこの 場 合 のフィルタ
ー 目 詰 まりは30 分 以 内 に 起 きると 想 定 されており1 時 間 と 見
込 まれる 非 常 用 ディ―ゼル 発 電 機 のフィルター 交 換 では 全 く 用
を 成 さない。 根 本 問 題 であり 真 摯 な 再 評 価 をすべきである。
‣ 玄 海 原 子 力 発 電 所 で 想 定 する 降 下 火 砕 物 の 給 源 となる 九 重 山 は、
発 電 所 から 約 40km 以 遠 に 位 置 していることから、 降 下 火 砕 物 の
大 気 中 濃 度 については、 同 等 の 距 離 若 しくはより 近 距 離 の 地 点 に
おいて、 原 子 力 施 設 が 設 置 されている 地 表 レベルで 観 測 された 降
下 火 砕 物 の 大 気 中 濃 度 のデータが 存 在 する 等 の 条 件 で 国 内 外 の
文 献 を 調 査 しました。 審 査 においては、これらの 条 件 に 該 当 する
ものとして 得 られたアイスランド 南 部 のエイヤフィヤトラ 氷 河
で 発 生 した 大 規 模 噴 火 における 大 気 中 濃 度 を 参 照 していること
に 加 え、 地 上 における 火 山 灰 の 大 気 中 濃 度 として 信 頼 できるデー
タである 既 往 観 測 最 大 のものとして、セントへレンズ 山 噴 火 をも
とにした 評 価 を 行 っています。
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