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Ⅳ-1.2 有 効 性 評 価 の 結 果<br />

第 37 条 は、 想 定 する 事 故 シーケンスグループ 等 ごとに、その 対 策 に 有 効 性 があ<br />

ることを 確 認 することを 要 求 している。<br />

事 故 シーケンスグループ 等 ごとの 申 請 内 容 、 審 査 結 果 及 び 審 査 過 程 における 主 な<br />

論 点 は 以 下 のとおりである。<br />

Ⅳ-1.2.1 炉 心 損 傷 防 止 対 策<br />

第 37 条 第 1 項 は、 発 電 用 原 子 炉 施 設 は、 重 大 事 故 に 至 るおそれがある 事 故 が 発<br />

生 した 場 合 において、 炉 心 の 著 しい 損 傷 を 防 止 するために 必 要 な 措 置 を 講 じたもの<br />

でなければならないと 要 求 している。<br />

同 条 同 項 の 設 置 許 可 基 準 規 則 解 釈 において、「 炉 心 の 著 しい 損 傷 を 防 止 するため<br />

に 必 要 な 措 置 を 講 じたもの」とは、 炉 心 の 著 しい 損 傷 を 防 止 する 対 策 に 有 効 性 があ<br />

ることを 確 認 するという 要 件 を 満 たすものとしている。「 有 効 性 があることを 確 認<br />

する」とは、 以 下 の(a)から(d)の 項 目 ( 以 下 「 炉 心 損 傷 防 止 対 策 の 評 価 項 目 」<br />

という。)を 概 ね 満 足 することを 確 認 するとしている。<br />

(a) 炉 心 の 著 しい 損 傷 が 発 生 するおそれがないものであり、かつ、 炉 心 を 十 分<br />

に 冷 却 できるものであること。(※ 9 )<br />

(b) 原 子 炉 冷 却 材 圧 力 バウンダリにかかる 圧 力 が 最 高 使 用 圧 力 の 1.2 倍 又 は 限<br />

界 圧 力 を 下 回 ること。<br />

(c) 原 子 炉 格 納 容 器 バウンダリにかかる 圧 力 が 最 高 使 用 圧 力 又 は 限 界 圧 力 を 下<br />

回 ること。<br />

(d) 原 子 炉 格 納 容 器 バウンダリにかかる 温 度 が 最 高 使 用 温 度 又 は 限 界 温 度 を 下<br />

回 ること。<br />

Ⅳ-1.2.1.1 2 次 冷 却 系 からの 除 熱 機 能 喪 失<br />

事 故 シーケンスグループ「2 次 冷 却 系 からの 除 熱 機 能 喪 失 」( 以 下 この 節 におい<br />

て「 本 事 故 シーケンスグループ」という。)では、 運 転 時 の 異 常 な 過 渡 変 化 又 は 設<br />

計 基 準 事 故 ( 大 破 断 LOCA 及 び 中 破 断 LOCA を 除 く。)の 発 生 と 2 次 冷 却 系 からの 除<br />

熱 機 能 喪 失 が 重 畳 した 場 合 において、 炉 心 損 傷 防 止 対 策 に 有 効 性 があるかを 確 認 し<br />

た。<br />

(※ 9 )「 炉 心 の 著 しい 損 傷 が 発 生 するおそれがないものであり、かつ、 炉 心 を 十 分 に 冷 却 できるものであること」<br />

とは、 以 下 に 掲 げる 要 件 を 満 たすものであること。ただし、 燃 料 被 覆 管 の 最 高 温 度 及 び 酸 化 量 について、 十 分<br />

な 科 学 的 根 拠 が 示 される 場 合 には、この 限 りでない。<br />

(a) 燃 料 被 覆 管 の 最 高 温 度 が 1,200℃ 以 下 であること。<br />

(b) 燃 料 被 覆 管 の 酸 化 量 は、 酸 化 反 応 が 著 しくなる 前 の 被 覆 管 厚 さの 15% 以 下 であること。<br />

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