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要 な 設 備 容 量 の 観 点 では、1 次 冷 却 材 の 流 出 流 量 が 多 いため 大 きな 容<br />

量 を 必 要 とすること、また、 対 策 の 実 施 に 対 する 余 裕 時 間 の 観 点 では、<br />

事 象 初 期 から 格 納 容 器 スプレイによる 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 除 熱 及 び<br />

低 圧 再 循 環 による 炉 心 冷 却 ができないため 余 裕 時 間 が 短 いことなど、<br />

より 厳 しい 事 故 シーケンスであることから 選 定 する。<br />

b. 解 析 コード: 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 構 造 材 と 水 蒸 気 との 間 の 熱 伝 達 、<br />

原 子 炉 格 納 容 器 内 の 構 造 材 内 部 の 熱 伝 導 、 格 納 容 器 再 循 環 ユニットに<br />

よる 自 然 対 流 冷 却 モデル 等 を 取 り 扱 うことができる MAAP を 用 いる。<br />

c. 事 故 条 件 : 大 破 断 LOCA における 破 断 口 径 は 約 0.7m(27.5 インチ)<br />

の 完 全 両 端 破 断 とする。これは、 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 及 び 温 度 評 価 の<br />

観 点 では、 厳 しい 設 定 となる。<br />

破 断 位 置 は、 低 温 側 配 管 ( 原 子 炉 容 器 と ECCS の 注 水 配 管 の 間 )と<br />

する。これは、 蒸 気 発 生 器 2 次 側 保 有 水 の 保 有 する 熱 量 が 原 子 炉 格 納<br />

容 器 内 に 放 出 されることなどにより、 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 及 び 温 度 評<br />

価 の 観 点 では、 厳 しい 設 定 となる。<br />

また、 外 部 電 源 はあるものとする。これは、ECCS の 作 動 が 早 くな<br />

り、 再 循 環 切 替 時 期 が 早 くなることで、より 高 温 の 格 納 容 器 再 循 環 サ<br />

ンプ 水 で 再 循 環 することになり、 原 子 炉 格 納 容 器 内 に 放 出 されるエネ<br />

ルギーが 大 きくなることから、 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 及 び 温 度 評 価 の 観<br />

点 では、 厳 しい 設 定 となる。<br />

d. 機 器 条 件 : 炉 心 注 水 流 量 は、 高 圧 注 入 ポンプ 及 び 余 熱 除 去 ポンプそ<br />

れぞれ 2 台 使 用 時 の 最 大 注 入 特 性 を 用 いる。 最 大 注 入 特 性 とした 場 合 、<br />

破 断 口 からの 1 次 冷 却 材 の 放 出 量 が 増 加 することで、 原 子 炉 格 納 容 器<br />

内 に 放 出 されるエネルギーが 大 きくなることから、 原 子 炉 格 納 容 器 圧<br />

力 及 び 温 度 評 価 の 観 点 では、 厳 しい 設 定 となる。<br />

また、 格 納 容 器 再 循 環 ユニットは 2 基 使 用 し、 除 熱 特 性 については<br />

1 基 当 たり、 原 子 炉 格 納 容 器 温 度 100~168℃に 対 して、 除 熱 量 は 約<br />

4.1~ 約 11.2MW を 用 いる。<br />

e. 操 作 条 件 : 格 納 容 器 内 自 然 対 流 冷 却 の 開 始 時 間 は、 現 場 での 原 子 炉<br />

補 機 冷 却 水 サージタンクの 加 圧 操 作 等 に 必 要 な 時 間 を 考 慮 し、 原 子 炉<br />

格 納 容 器 の 最 高 使 用 圧 力 到 達 から 30 分 後 とする。<br />

2 解 析 結 果<br />

申 請 者 が 行 った 解 析 の 結 果 は、 以 下 のとおりである。<br />

a. 大 破 断 LOCA の 発 生 後 、 一 時 的 に 炉 心 が 露 出 するものの ECCS による<br />

炉 心 注 水 により 再 冠 水 し、その 後 は 高 圧 再 循 環 により 炉 心 の 冠 水 状 態<br />

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