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申 請 者 は、 有 効 性 評 価 ( 第 37 条 )において、 原 子 炉 格 納 容 器 の 圧 力 及
び 温 度 を 低 下 させるために 必 要 となる 対 策 として、 全 交 流 動 力 電 源 喪 失 時
に 格 納 容 器 内 自 然 対 流 冷 却 を 実 施 するとし、そのために、A、B 格 納 容 器
再 循 環 ユニット 等 を 重 大 事 故 等 対 処 設 備 として 位 置 付 けるとともに、 移 動
式 大 容 量 ポンプ 車 を 重 大 事 故 等 対 処 設 備 として 新 たに 整 備 するとしてい
る。
2 重 大 事 故 等 対 処 設 備 の 設 計 方 針
申 請 者 は、1に 掲 げる 重 大 事 故 等 対 処 設 備 について、 主 な 設 計 方 針 を 以
下 のとおりとしている。
a. A、B 格 納 容 器 再 循 環 ユニットは、 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 雰 囲 気 を 除
熱 できる 容 量 を 確 保 する。
b. 移 動 式 大 容 量 ポンプ 車 は、 必 要 な 容 量 を 確 保 する。
規 制 委 員 会 は、 申 請 者 の 計 画 において、a)A、B 格 納 容 器 再 循 環 ユニッ
トは、 原 子 炉 補 機 冷 却 水 を 通 水 することにより、 格 納 容 器 内 自 然 対 流 冷 却
の 圧 力 損 失 を 考 慮 しても、 炉 心 崩 壊 熱 による 原 子 炉 格 納 容 器 の 破 損 を 防 止
するために 必 要 な 除 熱 能 力 を 有 すること、b) 移 動 式 大 容 量 ポンプ 車 は、3
号 炉 及 び 4 号 炉 で 同 時 に 格 納 容 器 内 自 然 対 流 冷 却 を 行 うために 必 要 な 量
の 水 をA、B 格 納 容 器 再 循 環 ユニットへ 通 水 できるものであること、c) 移
動 式 大 容 量 ポンプ 車 は、3 号 炉 及 び 4 号 炉 で 2 セット 2 台 (バックアップ
を 含 め、 合 計 3 台 (3 号 及 び 4 号 炉 共 用 ))を 保 有 することを 確 認 した。
以 上 の 確 認 などから、 規 制 委 員 会 は、 申 請 者 が1に 掲 げる 重 大 事 故 等 対
処 設 備 について、 第 43 条 ( 重 大 事 故 等 対 処 設 備 に 関 する 共 通 的 な 要 求 事
項 )に 適 合 する 措 置 等 を 講 じた 設 計 とする 方 針 であることを 確 認 した。
3 手 順 等 の 方 針
申 請 者 は、1に 掲 げる 設 備 を 用 いた 主 な 手 順 等 は 以 下 のとおりとしてい
る。
a. 全 交 流 動 力 電 源 又 は 原 子 炉 補 機 冷 却 機 能 が 喪 失 していることを 非
常 用 母 線 電 圧 又 は 原 子 炉 補 機 冷 却 水 供 給 母 管 流 量 等 にて 確 認 した 場
合 には、 移 動 式 大 容 量 ポンプ 車 による 格 納 容 器 内 自 然 対 流 冷 却 の 手 順
に 着 手 する。この 手 順 では、 移 動 式 大 容 量 ポンプ 車 の 配 置 及 び 可 搬 型
ホースの 接 続 、A、B 格 納 容 器 再 循 環 ユニットへの 通 水 作 業 等 を 計 17
名 により 約 12 時 間 40 分 で 実 施 する。
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