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Ⅲ-15 保 安 電 源 設 備 ( 第 33 条 関 係 )
御 意 見 の 概 要
段 確 保 と 書 いてあるが、 最 悪 の 場 合 、 人 力 で 運 ぶことも 考 えてい
るのか。
上 記 をふまえ、 非 常 用 ディーゼル 発 電 機 を 分 散 化 して 冗 長 性 を 持
たせるか、 燃 料 油 貯 油 槽 を 大 きくしてほしい。
考 え 方
いることを 確 認 しています。タンクローリの 配 備 台 数 については
タンクローリの 故 障 、 燃 料 油 貯 蔵 タンク 等 の 単 一 故 障 のほか、 輸
送 に 必 要 な 所 要 時 間 等 を 考 慮 し、 常 時 2 台 以 上 (3 号 及 び 4 号 炉
共 用 )を 配 備 する 設 計 としていることを 確 認 しています。
また、ディーゼル 発 電 機 は、 多 重 性 を 考 慮 して、 必 要 な 容 量 の
ものを 2 台 備 え、7 日 間 の 外 部 電 源 喪 失 を 仮 定 しても、 連 続 運 転
により 必 要 とする 電 力 を 供 給 できるよう、7 日 間 分 の 容 量 以 上 の
燃 料 を 敷 地 内 の 燃 料 油 貯 蔵 タンク 及 び 燃 料 油 貯 油 そうに 貯 蔵 し
ていることを 確 認 しています。
‣ 福 島 第 1 原 発 事 故 では、 計 器 の 電 源 までもが 失 われている。 直 流
蓄 電 池 から 先 の 分 電 盤 ( 特 に 分 電 盤 の 母 線 )が 水 を 被 った 可 能 性
がある。 計 器 から 分 電 盤 に 至 るルートは 多 重 化 し、 水 に 漬 からな
い 位 置 においた 蓄 電 池 ( 別 置 き)から 供 給 できる 非 常 用 電 源 を 常
設 すべきである。
‣ ディーゼル 発 電 機 や 蓄 電 池 を 含 めた 重 要 安 全 施 設 は、 第 4 条 ( 地
震 による 損 傷 の 防 止 )、 第 5 条 ( 津 波 による 損 傷 の 防 止 )、 第 9 条
( 溢 水 による 損 傷 の 防 止 等 )その 他 の 設 置 許 可 基 準 で 安 全 機 能 が
損 なわれないことを 要 求 されており、その 適 合 性 を 確 認 していま
す。
‣ p.110 3-11 全 交 流 電 源 喪 失 対 策 全 交 流 電 源 喪 失 発 生 後 、 重 大 事
故 対 処 設 備 を 作 動 させるに 必 要 な 蓄 電 池 容 量 を 作 動 継 続 時 間 25
分 間 としているのは、 過 酷 事 故 進 展 を 防 止 できないことを 意 味 す
る。 理 由 P.72 の 意 見 でも 記 載 したように、 火 山 灰 濃 度 が 濃 いと
きには 非 常 用 電 源 設 備 が 使 用 不 能 になる。しかも、PWR 型 原 発 で
は ECCS を 駆 動 する 動 力 源 は 交 流 電 源 しか 備 えられていない。つ
まり、25 分 後 に 冷 却 手 段 を 失 うことになる。これは、 福 島 第 一 原
発 1 号 機 のメルトダウンよりもより 速 いメルトダウンの 進 展 を 意
味 する。 外 部 電 源 が 失 われても 短 時 間 で 復 旧 するとか、 交 流 電 源
が 速 やかに 稼 働 するとか、 多 重 性 を 持 たない 想 定 に 基 づいた 過 酷
‣ 審 査 書 ( 案 )「Ⅳ-1.2.1.2 全 交 流 電 源 喪 失 」にあるとおり、 全 交
流 動 力 電 源 の 喪 失 が 発 生 した 場 合 においては、タービン 動 補 助 給
水 ポンプによる 蒸 気 発 生 器 2 次 側 への 注 水 と 主 蒸 気 逃 がし 弁 の 手
動 開 操 作 による 2 次 系 強 制 冷 却 によって、1 次 冷 却 系 を 減 温 ・ 減
圧 するとともに、 代 替 交 流 動 力 電 源 を 確 保 して 代 替 炉 心 注 水 を 行
うことで 炉 心 損 傷 の 防 止 ができることを 確 認 しています。
また、 設 置 許 可 基 準 規 則 第 57 条 第 1 項 は、 発 電 用 原 子 炉 施 設
には、 設 計 基 準 事 故 対 処 設 備 の 電 源 が 喪 失 したことにより 重 大 事
故 等 が 発 生 した 場 合 において 炉 心 の 著 しい 損 傷 、 原 子 炉 格 納 容 器
の 破 損 、 貯 蔵 槽 内 燃 料 体 等 の 著 しい 損 傷 及 び 運 転 停 止 中 原 子 炉 内
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