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水 補 給 最 大 流 量 は、1 次 系 補 給 水 ポンプ 2 台 運 転 時 の 全 容 量 (60m 3 /h)
に 余 裕 を 持 たせた 値 81.8m 3 /h とする。1 次 系 補 給 水 ポンプにより 原 子
炉 へ 純 水 が 流 入 して 反 応 度 が 投 入 される 事 象 を 想 定 するため、 外 部 電
源 はあるものとする。
e. 機 器 条 件 : 評 価 上 の「 中 性 子 源 領 域 炉 停 止 時 中 性 子 束 高 」 設 定 値 は、
警 報 発 信 から 臨 界 までの 時 間 的 余 裕 を 少 なめに 評 価 するため、 実 際 の
設 定 値 (0.5 デカード 上 )に 余 裕 を 見 込 んだ 値 として、 停 止 時 中 性 子
束 レベルの 0.8 デカード 上 とする。
f. 操 作 条 件 : 希 釈 停 止 操 作 の 開 始 は「 中 性 子 源 領 域 炉 停 止 時 中 性 子 束
高 」 警 報 発 信 から 10 分 後 とする。
2 解 析 結 果
申 請 者 が 行 った 事 象 進 展 解 析 の 結 果 は、 以 下 のとおりである。
a. 1 次 冷 却 材 中 のほう 素 濃 度 が 低 下 するが、 事 象 発 生 から 約 51 分 後
に「 中 性 子 源 領 域 炉 停 止 時 中 性 子 束 高 」 警 報 が 発 信 する。 警 報 発 信 か
ら 10 分 後 の 約 61 分 後 に 1 次 系 補 給 水 ポンプの 停 止 や 弁 の 閉 止 等 の 純
水 注 入 停 止 操 作 ( 所 要 時 間 は 1 分 )を 実 施 し、1 次 冷 却 材 の 希 釈 を 停
止 する。
b. 希 釈 開 始 から「 中 性 子 源 領 域 炉 停 止 時 中 性 子 束 高 」の 警 報 が 発 信 さ
れるまで 約 51 分 を 要 し、 臨 界 (ほう 素 濃 度 :1,800ppm)に 至 るまで
にはさらに 約 11 分 を 要 する。 警 報 発 信 から 10 分 後 に 純 水 注 入 停 止 操
作 を 開 始 することから、 臨 界 到 達 まで 時 間 余 裕 は 約 1 分 であるが、 実
際 に 見 込 まれる 純 水 注 入 停 止 操 作 の 所 要 時 間 が 約 20 秒 であることを
考 慮 すると、 運 転 員 が 異 常 状 態 を 検 知 してから 純 水 注 入 停 止 操 作 の 終
了 までには 時 間 があり、 未 臨 界 を 維 持 することができる。
c. 炉 心 は 満 水 が 維 持 されており、 燃 料 有 効 長 頂 部 が 冠 水 している 状 態
である。
d. 原 子 炉 容 器 ふたが 閉 止 されている 状 態 であることから、 放 射 線 の 遮
蔽 は 維 持 されている。
e. ほう 酸 注 入 による 濃 縮 操 作 により 長 期 にわたる 未 臨 界 の 維 持 が 可
能 である。なお、 事 故 によって、1 次 冷 却 系 が 臨 界 ほう 素 濃 度 である
1,800ppm まで 希 釈 された 際 に、 初 期 ほう 素 濃 度 2,500ppm まで 濃 縮 す
るのに 要 する 時 間 は 約 2.2 時 間 である。
上 記 a.から e.より、 解 析 結 果 は 運 転 停 止 中 原 子 炉 内 燃 料 体 の 損 傷 防 止
対 策 の 評 価 項 目 を 満 足 している。
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