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Ⅳ-1.2.2.6 溶 融 炉 心 ・コンクリート 相 互 作 用<br />

御 意 見 の 概 要<br />

の 理 由 は 次 の 通 りである 水 蒸 気 爆 発 は、 確 率 が 少 なくても 可 能 性<br />

はあり、それが 発 生 すれば 水 素 爆 発 より 強 力 な 爆 発 となり、 福 島<br />

事 故 を 上 回 る 大 規 模 な 放 射 能 放 出 に 至 る。 現 在 各 国 で 建 設 中 の 原<br />

発 が 多 大 の 費 用 をかけてコア・キャッチャを 設 けていることは 無<br />

駄 なぜいたくをしているわけではない。<br />

考 え 方<br />

を 要 求 しています。それに 対 し 申 請 者 は、 最 新 の 知 見 を 踏 まえた<br />

感 度 解 析 を 実 施 し、 格 納 容 器 への 下 部 注 水 により、MCCI を 抑 制<br />

し、 格 納 容 器 破 損 を 防 止 できることを 示 しており、その 有 効 性 を<br />

確 認 しています。<br />

‣ 日 本 の 既 存 の 原 発 には、コアキャッチャーが 装 備 されていない。<br />

コアキャッチャーが 装 備 されていれば、メルトダウンを 起 こした<br />

炉 心 溶 融 物 がコアキャッチャーの 放 熱 板 の 上 に 広 がり、 自 然 に 冷<br />

却 して 固 まる。よって 人 手 が 不 要 である。 玄 海 原 発 では、 火 砕 流<br />

なり 大 量 の 火 山 灰 なりによって、 人 間 の 活 動 ができなくなる 事 態<br />

があり 得 るが、その 時 人 手 を 必 要 とする 措 置 では、 放 射 性 物 質 の<br />

環 境 への 放 出 を 妨 げることが 出 来 ない。 又 、 玄 海 原 発 と 同 じ 加 圧<br />

水 型 原 子 炉 では、 冷 却 機 能 損 失 からメルトダウンまでの 速 度 は、<br />

沸 騰 水 型 よりはるかに 早 く 進 行 する。その 為 、コアキャッチャー<br />

のように 炉 心 溶 融 が 起 きた 時 に 人 手 がない 状 態 で 環 境 への 放 出 を<br />

防 止 する 仕 組 みなければ、 沸 騰 水 型 原 子 炉 以 上 に 大 規 模 な 事 故 に<br />

繋 がる 危 険 が 大 きい。<br />

‣ 原 子 炉 下 部 キャビティ 室 内 に 設 置 する 防 護 壁 について、 九 州 電 力<br />

はグラウト 材 はモルタルであると 説 明 している。コリウムシール<br />

ドを 設 置 する 事 は 悪 い 事 では 無 いが、 全 体 的 な 過 酷 事 故 対 策 は、<br />

大 問 題 がたくさんある。 明 らかに、モルタルの 使 用 は 不 適 切 であ<br />

り、ジルコニアコンクリート 又 は 耐 火 コンクリートを 使 用 すべき<br />

である。<br />

‣ 本 審 査 では、 原 子 炉 下 部 キャビティ 室 内 に 防 護 壁 はないものとし<br />

て、 溶 融 炉 心 が 直 接 ライナプレートに 接 触 して 破 損 したとしても、<br />

原 子 炉 格 納 容 器 の 閉 じ 込 め 機 能 は 確 保 されることを 確 認 していま<br />

す。<br />

なお、 防 護 壁 については、ライナプレートへの 溶 融 炉 心 の 接 触 を<br />

防 止 するため、 事 業 者 が 更 なる 安 全 向 上 策 として 設 置 するもので<br />

す。 防 護 壁 がある 場 合 は、 重 大 事 故 等 時 に 溶 融 炉 心 はライナプレー<br />

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