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子 炉 の 運 転 の 停 止 、 燃 料 体 等 の 搬 出 等 を 実 施 する 方 針 とする。<br />

規 制 委 員 会 は、 申 請 者 が、 設 計 対 応 不 可 能 な 火 山 事 象 が 敷 地 に 到 達 することは<br />

ないと 評 価 し、 自 然 現 象 における 不 確 かさ 及 び 敷 地 への 影 響 を 考 慮 した 上 で、 九<br />

州 において 過 去 に VEI7 以 上 の 噴 火 が 発 生 した 火 山 を 対 象 に 噴 火 可 能 性 が 十 分 小<br />

さいことを 継 続 的 に 確 認 することを 目 的 として 運 用 期 間 中 のモニタリングを 計<br />

画 していることについては、 監 視 対 象 、 監 視 項 目 及 び 監 視 の 方 法 、 定 期 的 評 価 の<br />

方 針 並 びに 火 山 活 動 の 兆 候 を 把 握 した 場 合 の 対 処 方 針 を 示 していること 等 から、<br />

火 山 ガイドを 踏 まえていることを 確 認 した。<br />

4. 原 子 力 発 電 所 への 火 山 事 象 の 影 響 評 価<br />

火 山 ガイドは、 原 子 力 発 電 所 の 運 用 期 間 中 において 設 計 対 応 不 可 能 な 火 山 事 象<br />

によって、 安 全 性 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 が 十 分 小 さいと 評 価 された 火 山 について、<br />

それが 噴 火 した 場 合 、 原 子 力 発 電 所 の 安 全 性 に 影 響 を 与 える 可 能 性 のある 火 山 事<br />

象 を 原 子 力 発 電 所 との 位 置 関 係 から 抽 出 し、その 影 響 評 価 を 行 うことを 示 してい<br />

る。<br />

申 請 者 は、 設 計 対 応 不 可 能 な 火 山 事 象 以 外 の 火 山 事 象 の 影 響 評 価 について、 以<br />

下 のとおりとしている。<br />

(1) 火 山 性 土 石 流 、 火 山 泥 流 及 び 洪 水 、 火 山 から 発 生 する 飛 来 物 ( 噴 石 )、 火<br />

山 ガス、 津 波 及 び 静 振 、 大 気 現 象 、 火 山 性 地 震 とこれに 関 連 する 事 象 並 びに<br />

熱 水 系 及 び 地 下 水 の 異 常 の 影 響 については、 文 献 調 査 、 地 質 調 査 等 の 結 果<br />

から、 本 発 電 所 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 は 十 分 に 小 さいと 評 価 した。<br />

(2) 降 下 火 砕 物 については、 文 献 調 査 及 び 地 質 調 査 の 結 果 、 九 州 において VEI7<br />

以 上 の 噴 火 の 可 能 性 を 否 定 した 火 山 による 広 域 テフラ 以 外 の 降 下 火 砕 物 は<br />

敷 地 及 び 敷 地 付 近 には 認 められない。 敷 地 に 対 して 最 も 影 響 が 大 きい 降 下 火<br />

砕 物 は、 敷 地 からの 距 離 と 噴 出 物 量 との 関 係 から 九 重 山 における 約 5 万 年 前<br />

の 九 重 第 1 噴 火 によるものであり、6.2km 3 規 模 の 噴 火 を 考 慮 し、 移 流 拡 散 モ<br />

デルを 用 いたシミュレーションを 実 施 した 結 果 、 最 大 層 厚 としては、2.2cm<br />

であった。<br />

(3) 以 上 の 検 討 から、 敷 地 における 降 下 火 砕 物 の 最 大 層 厚 を 10cm と 設 定 した。<br />

降 下 火 砕 物 の 粒 径 及 び 密 度 は、 文 献 調 査 結 果 を 踏 まえ、 粒 径 を 2mm 以 下 、 乾<br />

燥 密 度 を 1.0g/cm 3 、 湿 潤 密 度 を 1.7g/cm 3 と 設 定 した。<br />

規 制 委 員 会 は、 審 査 の 過 程 において、 九 重 山 を 対 象 とした 降 下 火 山 灰 シミュレ<br />

ーションにおいて、 既 往 文 献 を 踏 まえ、 噴 出 量 を 6.2km 3 とし、 風 向 の 不 確 かさも<br />

考 慮 して 評 価 することを 求 めた。<br />

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