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3. 審 査 過 程 における 主 な 論 点<br />

審 査 の 過 程 において、 規 制 委 員 会 が 特 に 指 摘 を 行 い、 確 認 した 点 は 以 下 のとお<br />

りである。<br />

(1) 溶 融 炉 心 落 下 後 における 原 子 炉 格 納 容 器 の 閉 じ 込 め 機 能 への 影 響<br />

PCCV は、 構 造 強 度 を 確 保 する 鉄 筋 コンクリート 部 と 気 密 性 を 確 保 する 鋼 製<br />

ライナプレートから 構 成 されている。PCCV の 原 子 炉 下 部 キャビティ 室 のうち、<br />

底 面 のライナプレートはコンクリートで 覆 われているものの 側 面 はライナプ<br />

レートが 露 出 している。<br />

このため、 規 制 委 員 会 は、 原 子 炉 下 部 キャビティ 室 内 に 落 下 した 際 に 溶 融 炉<br />

心 が 側 面 ライナプレートに 接 触 する 可 能 性 があることから、 原 子 炉 格 納 容 器 の<br />

閉 じ 込 め 機 能 への 影 響 について 詳 細 な 説 明 を 求 めた。 申 請 者 は、 原 子 炉 下 部 キ<br />

ャビティ 室 に 溶 融 炉 心 が 落 下 し、 側 面 のライナプレートに 接 触 して 破 損 した 場<br />

合 でも、 基 礎 コンクリート 及 び 基 礎 コンクリートと 鋼 材 との 付 着 力 を 考 慮 すれ<br />

ば 連 続 した 隙 間 は 生 じるとは 考 え 難 く、また、 外 部 環 境 まで 到 達 するような 長<br />

大 な 割 れが 生 じるとは 考 え 難 いこと、 仮 にリークパスを 想 定 した 場 合 でも、 原<br />

子 炉 格 納 容 器 からの 漏 えい 量 は、 格 納 容 器 破 損 モード「 雰 囲 気 圧 力 ・ 温 度 によ<br />

る 静 的 負 荷 ( 格 納 容 器 過 圧 ) 」における Cs-137 放 出 量 評 価 で 設 定 した 原 子 炉<br />

格 納 容 器 漏 えい 率 の 保 守 性 に 包 絡 されることを 示 した。<br />

規 制 委 員 会 は、 原 子 炉 下 部 キャビティ 室 内 に 落 下 した 溶 融 炉 心 が 側 面 ライナ<br />

プレートに 接 触 したとしても、 原 子 炉 格 納 容 器 外 に 通 じる 貫 通 リークパスが 生<br />

じる 可 能 性 は 小 さく、 仮 に 貫 通 リークパスを 想 定 したとしても、 外 部 への 漏 え<br />

いは 有 効 性 評 価 で 設 定 している 漏 えい 率 の 保 守 性 に 包 絡 されることから、 原 子<br />

炉 格 納 容 器 の 閉 じ 込 め 機 能 は 確 保 されると 判 断 した。<br />

なお、 申 請 者 は、さらなる 安 全 性 向 上 対 策 として、 自 主 的 に 原 子 炉 下 部 キャ<br />

ビティ 室 内 に 防 護 壁 を 設 置 し、 原 子 炉 下 部 キャビティ 側 面 ライナプレートと 溶<br />

融 炉 心 の 接 触 を 防 止 するとしている。<br />

Ⅳ-1.2.3 使 用 済 燃 料 貯 蔵 槽 における 燃 料 損 傷 防 止 対 策<br />

第 37 条 第 3 項 は、 発 電 用 原 子 炉 施 設 は、 重 大 事 故 に 至 るおそれがある 事 故 が 発<br />

生 した 場 合 において、 使 用 済 燃 料 貯 蔵 槽 内 の 燃 料 体 又 は 使 用 済 燃 料 ( 以 下 「 貯 蔵 槽<br />

内 燃 料 体 等 」という。)の 著 しい 損 傷 を 防 止 するために 必 要 な 措 置 を 講 じたもので<br />

なければならないと 要 求 している。<br />

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