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Ⅳ-1.2.2 格 納 容 器 破 損 防 止 対 策<br />

御 意 見 の 概 要<br />

玄 海 原 発 3、4 号 炉 で 初 めて 挑 戦 された。この 新 しい 格 納 容 器 設<br />

計 の 安 全 性 を 確 かめるために、アメリカのサンディア 研 究 所 で1<br />

/4モデルを 使 用 して、 破 壊 実 験 が 行 われている。この 実 験 結 果<br />

によると、 玄 海 原 発 3、4 号 炉 のプレストレスコンクリート 製 の<br />

格 納 容 器 は 従 来 の 鋼 板 製 の 格 納 容 器 に 比 べて、かなり 弱 い 事 が 分<br />

かっている。 福 島 第 一 原 発 の 過 酷 事 故 の 発 生 により、 日 本 の 原 発<br />

は 絶 対 にメルトダウンを 起 こさないのではなく、 何 が 起 因 してメ<br />

ルトダウンが 起 きるかは 分 からないという 事 が 明 確 になって、 新<br />

規 制 基 準 が 策 定 されたので、プレストレスコンクリート 製 の 格 納<br />

容 器 のみの 原 発 が 安 全 かどうかの 審 査 が 必 要 である。<br />

考 え 方<br />

を 窒 素 ガスにて 加 圧 した 結 果 、 約 2.5Pd(Pd: 最 高 使 用 圧 力 )でラ<br />

イナ 損 傷 による 微 少 漏 えいを 確 認 したものの、 約 3.3Pd まで 躯 体 は<br />

ほぼ 健 全 な 状 態 のまま 終 了 しています。その 後 、 水 圧 による 破 壊 試<br />

験 を 実 施 したところ、 約 3.6Pd で 円 筒 胴 部 にて 破 壊 を 確 認 していま<br />

す。<br />

今 回 の 審 査 では、 原 子 炉 格 納 容 器 の 放 射 性 物 質 の 閉 じ 込 め 機 能 を<br />

確 認 する 評 価 圧 力 ( 以 下 「 限 界 圧 力 」という。)を 2Pd に 設 定 したう<br />

えで、 各 評 価 事 故 シーケンスにおける 原 子 炉 格 納 容 器 の 最 高 値 がこ<br />

の 限 界 圧 力 を 下 回 ることを 確 認 していることから、 重 大 事 故 時 にお<br />

いても PCCV の 閉 じ 込 め 機 能 に 問 題 がないことを 確 認 しています。<br />

Ⅳ-1.2.2 格 納 容 器 破 損 防 止 対 策<br />

Ⅳ-1.2.2.1 雰 囲 気 圧 力 ・ 温 度 による 静 的 負 荷 ( 格 納 容 器 過 圧 )<br />

御 意 見 の 概 要<br />

‣ 九 州 電 力 は、フィルター 付 きベントの 設 置 を 行 わないままに、 玄<br />

海 原 発 3、4 号 炉 の 再 稼 働 を 計 画 している。 格 納 容 器 の 圧 力 は<br />

0.444MPa まで 上 昇 し、 設 計 圧 力 を 超 えて、 限 界 圧 力 0.784MPa に<br />

近 くなっている。 玄 海 原 発 は 水 蒸 気 爆 発 が 発 生 し、 瞬 間 的 に 格 納<br />

容 器 の 内 圧 が 格 納 容 器 の 限 界 圧 力 を 超 えて、コンクリート 製 の 格<br />

納 容 器 が 破 裂 して、 放 射 性 物 質 が 大 気 中 に 大 量 に 放 散 される 危 険<br />

性 が 大 きい。「 原 子 炉 格 納 容 器 から 環 境 に 放 出 される Cs-137 の 放<br />

出 量 は、7 日 間 で 約 4.5TBq」などには 到 底 収 まらず、 福 島 第 一 原<br />

発 の 過 酷 事 故 (Cs-137 の 放 出 量 推 定 1 万 TBq) 以 上 の 放 出 量 が 想<br />

定 される。 玄 海 原 発 3、4 号 炉 にフィルター 付 きベントを 設 置 せ<br />

ずに 再 稼 働 を 行 うような 事 は、 到 底 許 されるものでは 無 い。<br />

考 え 方<br />

‣ 重 大 事 故 等 防 止 技 術 的 能 力 基 準 1.7 原 子 炉 格 納 容 器 の 過 圧 破 損 を<br />

防 止 するための 手 順 等 においては、「 原 子 炉 格 納 容 器 の 破 損 を 防 止<br />

するため、 格 納 容 器 圧 力 逃 がし 装 置 又 は 格 納 容 器 再 循 環 ユニットに<br />

より、 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 圧 力 及 び 温 度 を 低 下 させるために 必 要 な<br />

手 順 を 整 備 すること」を 要 求 しており、 玄 海 3 号 炉 及 び 4 号 炉 にお<br />

いては、 格 納 容 器 再 循 環 ユニットによる 格 納 容 器 内 自 然 対 流 冷 却 の<br />

手 順 を 整 備 していることを 確 認 しています。<br />

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