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1. 地 震 に 伴 う 津 波
解 釈 別 記 3は、 地 震 に 伴 う 津 波 について、プレート 間 地 震 、 海 洋 プレート 内 地
震 及 び 海 域 の 活 断 層 による 地 殻 内 地 震 に 伴 う 津 波 を 考 慮 し、 津 波 の 発 生 要 因 に 係
る 調 査 及 び 波 源 モデルの 設 定 に 必 要 な 調 査 、 敷 地 周 辺 に 襲 来 した 可 能 性 のある 津
波 に 係 る 調 査 及 び 津 波 の 伝 播 経 路 に 係 る 調 査 を 行 うことを 要 求 している。また、
基 準 津 波 の 策 定 に 当 たっては、 適 切 な 規 模 の 津 波 波 源 を 考 慮 するとともに、 不 確
かさの 考 慮 に 当 たっては、 基 準 津 波 の 策 定 に 及 ぼす 影 響 が 大 きいと 考 えられる 波
源 特 性 の 不 確 かさの 要 因 及 びその 大 きさの 程 度 並 びに 解 釈 の 違 いによる 不 確 か
さを 十 分 踏 まえた 上 で、 適 切 な 手 法 を 用 いることを 要 求 している。さらに、 行 政
機 関 により 敷 地 又 はその 周 辺 の 津 波 が 評 価 されている 場 合 には、 波 源 設 定 の 考 え
方 及 び 解 析 条 件 の 相 違 点 に 着 目 した 上 で、 安 全 側 の 評 価 を 実 施 するとの 観 点 から
必 要 な 科 学 的 ・ 技 術 的 知 見 を 基 準 津 波 の 策 定 に 反 映 することを 要 求 している。
申 請 者 は、 地 震 に 伴 う 津 波 評 価 について、 以 下 のとおりとしている。
(1) 敷 地 周 辺 の 既 往 津 波 及 び 痕 跡 高 についての 文 献 調 査 の 結 果 、 日 本 周 辺 の 海
域 や 遠 地 で 過 去 に 発 生 した 津 波 を 含 めて、 本 発 電 所 敷 地 周 辺 の 沿 岸 域 に 顕 著
な 影 響 を 及 ぼした 既 往 津 波 は 認 められなかった。
(2) 海 域 活 断 層 による 地 震 に 伴 う 津 波 については、 文 献 調 査 及 び 敷 地 周 辺 の 地
質 調 査 結 果 を 踏 まえ、 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 断 層 について 阿
部 (1989)の 簡 易 予 測 式 により 推 定 津 波 水 位 を 評 価 した 結 果 から、 検 討 対 象
の 海 域 活 断 層 として 警 固 断 層 帯 、 壱 岐 北 東 部 断 層 群 、 西 山 断 層 帯 及 び 対 馬 南
西 沖 断 層 群 と 宇 久 島 北 西 沖 断 層 群 の 連 動 の 4 断 層 を 抽 出 した。
(3) 海 域 活 断 層 の 各 断 層 について、 土 木 学 会 (2002) 及 び 土 木 学 会 (2016)に
基 づき、 傾 斜 、すべり 角 、 断 層 上 縁 深 さを 不 確 かさとして 考 慮 するなど 概 略
数 値 計 算 モデルを 用 いたパラメータスタディを 実 施 し、 波 源 の 選 定 を 行 った。
(4)パラメータスタディの 検 討 結 果 より、 水 位 変 動 量 の 大 きい 対 馬 南 西 沖 断 層
群 と 宇 久 島 北 西 沖 断 層 群 の 連 動 及 び 西 山 断 層 帯 を 詳 細 数 値 計 算 モデルによ
る 検 討 対 象 波 源 として 選 定 した。
(5) 津 波 に 伴 う 水 位 変 動 の 評 価 は、 非 線 形 長 波 理 論 に 基 づき、 差 分 法 による 平
面 二 次 元 モデルによる 津 波 シミュレーションプログラムを 用 いて 実 施 した。
(6) 津 波 シミュレーションに 用 いる 数 値 計 算 モデルについては、 日 本 海 南 西 部
及 び 東 シナ 海 北 部 の 東 西 約 500km、 南 北 約 500km を 計 算 領 域 とし、 計 算 格 子
間 隔 は、 最 大 1,600m から 最 小 6.25m まで 徐 々に 細 かい 格 子 サイズを 設 定 し
た。また、 数 値 シミュレーションに 当 たり、 潮 位 条 件 に 加 えて 断 層 活 動 に 伴
う 地 盤 変 動 を 考 慮 して 検 討 を 行 った。
(7) 行 政 機 関 が 実 施 している 津 波 シミュレーションのうち、 本 発 電 所 へ 比 較 的
大 きな 水 位 変 動 を 与 える 可 能 性 のある 海 域 活 断 層 による 波 源 モデルとして、
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