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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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WS1-5<br />

大 腸 癌 肝 転 移 に 対 する 術 前 FOLFOX/XELOX 療 法 に<br />

おけるBevacizumab 併 用 の 意 義<br />

1<br />

熊 本 大 学 大 学 院 消 化 器 外 科 、 2 熊 本 大 学 大 学 院 消 化 器 癌 集 学<br />

的 治 療 学<br />

○… 今 井 克 憲 1 1,2<br />

, 別 府 透 , 近 本 亮 1<br />

, 岡 部 弘 尚 1<br />

, 林 洋 光 1<br />

,<br />

新 田 英 利 1<br />

, 土 居 浩 一 1<br />

, 石 河 隆 敏 1<br />

, 高 森 啓 史 1<br />

,<br />

1,2<br />

坂 本 快 郎 , 宮 本 裕 士 1 1<br />

, 馬 場 秀 夫<br />

【 目 的 】 大 腸 癌 肝 転 移 に 対 する 術 前 FOLFOX/XELOX 療 法 における<br />

Bevacizumab 投 与 が 周 術 期 に 与 える 影 響 を 検 討 した。【 対 象 】<br />

FOLFOX/XELOXを 導 入 した2005 年 から2011 年 に、 大 腸 癌 肝 転 移 に<br />

対 し 肝 切 除 を 行 った90 例 。 内 訳 は 術 前 FOLFOX/XELOX 非 施 行 群 ( 非<br />

化 療 群 :37 例 )、 術 前 FOLFOX/XELOX 治 療 群 (OX 群 :33 例 )、 術 前<br />

FOLFOX/XELOX…+…Bevacizumab 治 療 群 (OX…+…Bev 群 :20 例 )であっ<br />

た。 各 群 における 肝 切 除 術 前 の 肝 機 能 を 含 む 術 前 因 子 、 手 術 因 子 、 肝<br />

切 除 周 術 期 における 合 併 症 および 背 景 肝 の 病 理 組 織 学 的 因 子 について<br />

検 討 した。【 結 果 】1)… 各 群 間 において、 年 齢 、 性 別 、 原 発 巣 の 局 在 、<br />

腫 瘍 径 、 腫 瘍 個 数 、 術 前 の 背 景 肝 障 害 度 に 有 意 差 を 認 めなかった。2)…<br />

術 前 の 肝 機 能 は、 非 化 療 群 /OX 群 /OX+Bev 群 で、Alb…(g/dl):…<br />

4.14/3.87/4.04、Plt…(/μl):… 21.3/17.0/19.8、ICG15 分 値 …( % ):<br />

9.5/12.8/11.7と、 非 化 療 群 に 比 べOX 群 では 有 意 に 肝 機 能 の 増 悪 を 認<br />

めたが、Bevを 加 えることにより 改 善 傾 向 を 認 めた。また、ChE 値 は<br />

194.1/196.5/284.4とOX+Bev 群 が 他 群 に 比 べ 有 意 に 良 好 な 結 果 であっ<br />

た。3)… 手 術 および 周 術 期 の 因 子 に 関 しては、 手 術 時 間 ( 分 ):…<br />

445/421/384、 出 血 量 (g):…331/400/338、 輸 血 率 (%):…8.3/5.9/0、 合 併<br />

症 発 生 率 (%):22.2/20.6/25.0、 術 後 在 院 日 数 ( 日 ):…18/19/13と、3 群 間<br />

で 有 意 差 を 認 めなかった。OX+Bev 群 に 特 有 の 合 併 症 は 認 めなかった。<br />

4)… 背 景 肝 の 病 理 組 織 学 的 検 討 にて、Rubbia-Brandt 分 類 Grade…2 以 上<br />

のSinusoidal…dilatationは0%/42.1%/18.8%と、OX+Bev 群 はOX 群 に 比<br />

べて 有 意 に 低 率 であった。【まとめ】 肝 切 除 前 のOxaliplatinを 含 む 化<br />

学 療 法 により 背 景 肝 に 類 洞 拡 張 を 来 すが、Bevを 加 えることにより 軽<br />

減 され、 化 学 療 法 による 肝 障 害 や 肝 切 除 術 後 合 併 症 の 軽 減 が 期 待 され<br />

るものと 考 えられた。<br />

WS1-6<br />

大 腸 癌 肝 転 移 に 対 する 分 子 標 的 治 療 薬 を 用 いた 術 前 治<br />

療 の 効 果 と 安 全 性 の 検 討<br />

1<br />

東 北 大 学 大 学 院 統 合 がん 治 療 外 科 、 2 東 北 大 学 病 院 肝 胆 膵 外<br />

科 、 3 宮 城 肝 胆 膵 癌 化 学 療 法 研 究 会 (Miyagi HBPCOG)、 4 東 北<br />

大 学 病 院 胃 腸 外 科<br />

1,2<br />

○… 片 寄 友 , 山 内 淳 一 郎 3<br />

, 及 川 昌 也 3<br />

, 島 村 弘 宗 3<br />

,<br />

山 本 久 仁 治 3<br />

, 高 橋 賢 一 2<br />

, 内 山 哲 之 2<br />

, 遠 藤 公 人 2<br />

,<br />

1,2<br />

中 川 圭 , 三 浦 康 4<br />

, 吉 田 寛 2<br />

, 小 野 川 徹 2<br />

, 元 井 冬 彦 2<br />

,<br />

2,4<br />

内 藤 剛 , 力 山 敏 樹 2<br />

, 江 川 新 一 2 2<br />

, 海 野 倫 明<br />

【はじめに】 切 除 可 能 肝 転 移 の 術 前 化 学 療 法 の 標 的 は 潜 在 性 の 微 小 転<br />

移 であり、 術 前 および 術 後 のFOLFOXが 術 後 の 再 発 率 低 下 に 効 果 を<br />

上 げており(EORTC…Intergroup…trial…40983)、 術 前 術 後 の 化 学 療 法 が<br />

勧 められている。しかし、 分 子 標 的 治 療 薬 を 用 いた 術 前 化 学 療 法 によ<br />

る 術 前 術 後 の 安 全 性 については 未 だ 不 明 である。そこで、われわれは<br />

Miyagi-HBPCOGを 母 体 としてベバシツマブ+mFOLFOX6を 用 いた<br />

ネオアジュバントの 多 施 設 共 同 研 究 (Before…study,… 第 2… 相 臨 床 試 験<br />

Trials…Registry:UMIN000001568)を 施 行 しているので、この 結 果 を<br />

中 心 に 報 告 する。【 対 象 および 方 法 】Before…studyの 対 象 は、 切 除 可<br />

能 同 時 性 肝 転 移 を 有 する 大 腸 癌 で、 原 発 巣 を 根 治 切 除 後 登 録 し、プロ<br />

トコールはmFOLFOX6+ベバシズマブ 療 法 ( 初 回 および 最 終 コースは<br />

mFOLFOX6のみ)を8コース 施 行 後 、 肝 切 除 をとした。この 研 究 では、<br />

転 移 個 数 10 個 以 下 などを 切 除 可 能 とし、 主 要 評 価 項 目 は 奏 効 率 とし 症<br />

例 の 集 積 が 終 了 した。【 結 果 】47 例 が 登 録 され、3 例 が 一 度 も 治 療 薬 を<br />

投 与 しておらず 奏 効 率 の 検 討 から 除 外 した。35 例 で 化 学 療 法 が 完 遂<br />

(79.5%、35/44)し、 奏 効 率 はRECIST 評 価 に てCR2 例 、 PR30 例 、<br />

SD11 例 、PD2 例 であり、 奏 効 率 (CR+PR)は72.7%であった。 切 除 は<br />

40 例 ( 切 除 率 90.9%、40/44)に 施 行 され、R0 率 は95.0%(38/40)であった。<br />

主 な 有 害 事 象 は、イレオストミーからの 下 痢 による 脱 水 が 原 因 で<br />

Grade…4 急 性 腎 不 全 1 例 を 認 めた 以 外 、 生 命 を 脅 かす 有 害 事 象 は 無 く、<br />

治 療 が 安 全 に 施 行 できた。 術 後 在 院 日 数 の 平 均 は 約 15 日 であり、 約<br />

85%は 合 併 症 無 く 退 院 し、 重 篤 な 有 害 事 象 は 認 めなかった。また 約<br />

65%にアジュバントが 施 行 された。 一 方 、 抗 EGFR 抗 体 を 用 いた 化 学<br />

療 法 後 に 切 除 しconversionできた2 例 を 経 験 したが、 術 前 化 学 療 法 に<br />

よるざ 瘡 などの 副 作 用 が 強 く、 両 者 とも 患 者 の 希 望 によりアジュバン<br />

トが 施 行 できなかった 症 例 を 経 験 した。【 結 論 】ベバシツマブを 含 む<br />

術 前 治 療 は、 奏 効 率 およびR0 率 が 高 く、また 安 全 であると 考 えられ、<br />

導 入 化 学 療 法 として 適 していると 考 える。 術 後 化 学 療 法 継 続 のために<br />

も、 術 前 治 療 は 患 者 にとってストレスの 少 ないレジメンの 選 択 は 重 要<br />

である。<br />

WS2-1<br />

門 脈 塞 栓 術 299 例 における 適 応 と 限 界 の 検 討<br />

東 京 大 学 肝 胆 膵 ・ 人 工 臓 器 移 植 外 科<br />

○… 井 上 陽 介 , 阪 本 良 弘 , 大 道 清 彦 , 山 下 俊 , 金 子 順 一 ,<br />

青 木 琢 , 菅 原 寧 彦 , 長 谷 川 潔 , 國 土 典 宏<br />

【 背 景 ・ 目 的 】 門 脈 塞 栓 術 (PVE)は 残 肝 volumeを 肥 大 させ、 大 量 肝<br />

切 除 の 安 全 性 を 高 める 反 面 、 切 除 までのintervalのために、 切 除 困 難<br />

となる 症 例 も 少 なくない。 当 科 の299 例 のPVEを 検 討 し、 切 除 の 安 全<br />

性 と 切 除 率 が 両 立 する 条 件 を 検 討 する。【 方 法 】 当 科 では、ICG-R15<br />

値 が 正 常 範 囲 、または 慢 性 肝 疾 患 のない 胆 道 癌 であれば 予 定 残 肝 40%<br />

以 下 の 場 合 、ICGR-15 値 が10~20%の 場 合 は 残 肝 50% 以 下 の 場 合 に<br />

PVEの 適 応 としている。PVE 後 14 日 の 時 点 で 再 度 volume 評 価 を 行 い、<br />

上 記 基 準 に 達 すれば 切 除 、 達 しない 場 合 は1W 以 上 おいてvolumeを<br />

再 々 評 価 して 検 討 する。1995 年 1 月 ~2010 年 12 月 までに、のべ299 例 の<br />

悪 性 疾 患 に 術 前 PVEを 施 行 した。うち、 胆 道 癌 (BC)が125 例 、 転 移 性<br />

肝 癌 (MC)が74 例 、 原 発 性 肝 癌 (HC)101 例 であった。 切 除 達 成 群 と 非<br />

切 除 群 の 違 いを 検 討 する。【 結 果 ( 値 は 中 央 値 )】BC:MC:HC 群 にお<br />

いて、 慢 性 肝 疾 患 を2:1:76 例 に 認 め、 血 清 Bil 値 2 以 下 の 症 例 に 限 定<br />

すると、PVE 前 のICG-R15 値 は、9.0:7.3:9.7(%)であり、HC 群 が 優<br />

位 に 他 の2 群 より 高 値 であった。PVE 前 の 予 測 残 肝 %は、35.5:37.0:<br />

39.1(%)で、HC 群 で 有 意 に 高 い 傾 向 が 見 られた。PVE 後 2 週 での、 予<br />

測 残 肝 %は、43.9:43.7:48.5(%)であった。 非 手 術 症 例 は、6:6:8<br />

例 に 認 められ、 癌 の 進 行 によるものが10 例 、 肝 予 備 能 の 悪 化 ・ 肥 大 不<br />

十 分 によるものが5 例 、その 他 5 例 であった。 開 腹 後 非 切 除 症 例 は23:<br />

9:5 例 に 認 められ、 全 て 切 除 不 能 / 適 応 外 によるものであった。HC<br />

群 非 切 除 で 肝 予 備 能 による 例 が3 例 (23%)とBC(1 例 、4%…),MC(0 例 )<br />

に 比 べて 高 率 であった。PVEと 手 術 のintervalは 切 除 群 23.5 日 と 非 切<br />

除 群 24.5 日 で 差 はなく、 疾 患 ごとでも23:25.5:24( 日 )で 差 はなかった。<br />

切 除 後 の 肝 不 全 、 術 関 連 死 は 見 られなかった。【 結 論 】 当 科 のPVE 基<br />

準 は 通 常 より 厳 し 目 に 設 定 されており、 本 基 準 でのPVE 後 肝 切 除 で<br />

肝 不 全 は 経 験 していない。 切 除 に 至 らなかった57 例 の 内 訳 は、 原 病 進<br />

行 によるものがほとんどであった。 診 断 からPVEまでを 迅 速 化 する<br />

こと、およびPVE 後 の 至 適 intervalの 検 討 が 今 後 の 課 題 である。<br />

WS2-2<br />

当 科 における 門 脈 塞 栓 術 の 現 状 と 残 肝 容 積 率 増 大 因 子<br />

の 検 討<br />

1<br />

東 北 大 学 肝 胆 膵 外 科 、 2 東 北 大 学 統 合 がん 治 療 外 科<br />

○… 深 瀬 耕 二 1<br />

, 石 田 晶 玄 1<br />

, 水 間 正 道 1<br />

, 坂 田 直 昭 1<br />

, 乙 供 茂 1<br />

,<br />

大 塚 英 郎 1<br />

, 岡 田 恭 穂 1<br />

, 中 川 圭<br />

1,2<br />

, 森 川 孝 則 1<br />

, 林 洋 毅 1<br />

,<br />

吉 田 寛 1<br />

, 小 野 川 徹 1<br />

, 元 井 冬 彦 1<br />

, 力 山 敏 樹 1<br />

, 片 寄 友<br />

1,2<br />

,<br />

江 川 新 一 1<br />

, 海 野 倫 明<br />

1<br />

【はじめに】 肝 胆 道 悪 性 疾 患 は 根 治 手 術 として 病 変 を 含 めた 大 量 肝 切<br />

除 を 必 要 とすることが 多 く, 術 後 の 肝 不 全 は 最 も 重 篤 な 合 併 症 の 一 つ<br />

である. 術 後 肝 不 全 予 防 として 門 脈 塞 栓 術 (PVE)は 広 く 普 及 している.<br />

当 科 では1997 年 より 導 入 し, 現 在 拡 大 右 葉 切 除 , 左 右 三 区 域 切 除 およ<br />

び 予 測 残 肝 機 能 低 下 例 に 対 しPVEを 施 行 している. 黄 疸 症 例 は 総 ビ<br />

リルビン 値 (T.Bil)5mg/dl 以 下 を 目 標 に 必 要 時 は 切 除 側 への 胆 道 ドレ<br />

ナージを 追 加 している. 残 肝 ICG 消 失 率 (K)(K…x… 残 肝 容 積 率 )0.05 以<br />

上 を 手 術 適 応 としている. 当 科 におけるPVE 成 績 と 残 肝 容 積 率 変 化<br />

に 影 響 を 与 える 因 子 につき 検 討 した.【 対 象 】2007 年 1 月 から2011 年 10<br />

月 まで 当 科 でPVE 施 行 した101 例 のうち 門 脈 血 流 低 下 例 , 巨 大 腫 瘍 ,<br />

慢 性 肝 疾 患 症 例 を 除 外 した66 例 .【 結 果 】 平 均 年 齢 63.8 歳 . 胆 管 癌 45 例 ,<br />

胆 嚢 癌 6 例 , 肝 内 胆 管 癌 3 例 , 転 移 性 肝 癌 7 例 ,その 他 5 例 . 術 式 は 拡 大<br />

右 葉 切 除 44 例 , 右 三 区 域 切 除 3 例 , 左 三 区 域 切 除 5 例 , 右 葉 切 除 6 例 ,<br />

肝 切 除 なし8 例 . 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 併 置 13 例 .CT…volumetryまでの 期<br />

間 中 央 値 20 日 , 手 術 までの 期 間 中 央 値 27 日 . 残 肝 容 積 率 増 加 は 平 均 8.6%.<br />

塞 栓 葉 胆 管 ドレナージ, 自 己 血 貯 血 ,エリスロポイエチン 製 剤 ,ウル<br />

ソデオキシコール 酸 , 大 建 中 湯 , 術 前 化 学 療 法 , 術 前 放 射 線 療 法 の 有<br />

無 で 残 肝 容 積 率 増 加 に 有 意 差 なし. 鉄 剤 非 投 与 群 で 有 意 に 残 肝 容 積 率<br />

増 加 を 認 めた(P=0.02). 残 肝 容 積 率 増 加 とCT…volumetryまでの 期 間<br />

に 有 意 な 相 関 を 認 めたが, 年 齢 やPVE 時 T.bilに 相 関 を 認 めなかった.<br />

PVE 合 併 症 として 胆 道 ドレナージを 必 要 とする 胆 管 穿 刺 を3 例 に 認 め<br />

た. 肝 不 全 発 症 は5 例 (7.6%), 血 漿 交 換 を3 例 に 施 行 した. 肝 不 全 に<br />

よる 在 院 死 は1 例 のみであった.【 結 語 】PVE 後 の 大 量 肝 切 除 術 後 肝<br />

不 全 発 症 は 低 率 であった. 鉄 剤 投 与 が 残 肝 容 積 率 変 化 に 影 響 を 与 える<br />

可 能 性 があり 自 己 血 貯 血 時 には 注 意 が 必 要 と 考 えられた. 術 前 化 学 療<br />

法 , 放 射 線 療 法 は 残 肝 容 積 率 変 化 に 影 響 を 与 えず,PVE 待 機 時 間 の<br />

病 巣 進 行 制 御 に 有 益 な 可 能 性 があり 現 在 症 例 集 積 中 である.<br />

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