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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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MSY1-5<br />

Borderlineresectable 膵 癌 に 対 する 術 前 化 学 放 射<br />

線 治 療 後 切 除 術 の 治 療 効 果<br />

関 西 医 科 大 学 外 科<br />

○… 里 井 壯 平 , 豊 川 秀 吉 , 柳 本 泰 明 , 山 本 智 久 , 廣 岡 智 ,<br />

山 木 壮 , 由 井 倫 太 郎 , 松 井 陽 一 , 北 出 浩 章 , 井 上 健 太 郎 ,<br />

道 浦 拓 , 權 雅 憲<br />

【 目 的 】Borderline…resectable…(BR)… 膵 癌 に 対 する 術 前 化 学 放 射 線 治<br />

療 後 の 外 科 的 短 期 治 療 成 績 を 対 照 群 と 比 較 すること。【 方 法 】BR 膵 癌<br />

の 定 義 はNCCN…guidelineのBRに 準 じた。またunresectableであるも<br />

ののdistal…pancreatectomy…with…celiac…axis…resectionで 切 除 可 能 な 患<br />

者 も 含 めた。2008 年 ―2010 年 までに 画 像 上 BRで 組 織 もしくは 細 胞 診<br />

で 膵 癌 と 診 断 された23 名 (NACRT 群 )に 対 してS-1…80mg/m2/ 日 と<br />

1.8Gy/ 日 の3D 原 体 照 射 ( 予 防 照 射 なし)を 計 28 日 間 行 い、 再 評 価 の 上<br />

切 除 を 行 った。2006 年 ―2008 年 の 切 除 17 名 を 対 照 群 として 両 群 間 の 治<br />

療 成 績 を 比 較 した。【 結 果 】 両 群 間 の 背 景 因 子 に 有 意 な 差 は 無 く、 対<br />

照 群 の80%、NACRT 群 の72%に 門 脈 合 併 切 除 が 行 われた。 対 照 群 の<br />

摘 出 リンパ 数 30 個 (11-56)とNACRT 群 の41(6-65) 個 に 有 意 差 はなかっ<br />

た。NACRT 群 のリンパ 節 転 移 率 個 数 は1 個 (0-25)で、 対 照 群 の2 個 (0-<br />

19)に 対 して 有 意 に 少 なかった(p=0.022)。NACRT 群 のリンパ 節 転 移<br />

陰 性 率 48%は、 対 照 群 の12%に 対 して 少 ない 傾 向 を 示 した(p=0.056)。<br />

NACRT 群 のR0 率 91%は、 対 照 群 の41%と 比 較 して 有 意 に 高 率 であっ<br />

た(p=0.003)。さらにR0で 腫 瘍 マーカーが 基 準 範 囲 内 に 低 下 した 率 (s<br />

-CR)48%は 対 照 群 18%と 比 較 して 高 率 な 傾 向 であった。 術 後 1 年 の<br />

初 回 再 発 部 位 の 比 較 では、 遠 隔 転 移 率 は 差 がないものの(23%…vs…<br />

18%)、 対 照 群 の 局 所 再 発 率 35%に 対 して、NACRT 群 0%は 有 意 に 低<br />

率 であった(p=0.022)。【 結 語 】S-1 併 用 放 射 線 化 学 療 法 は、リンパ<br />

節 転 移 や 根 治 切 除 率 が 良 好 で、 短 期 の 局 所 制 御 に 優 れており、その 長<br />

期 成 績 が 期 待 される。<br />

MSY1-6<br />

当 院 におけるBorderlineresectableな 局 所 進 行 膵<br />

癌 に 対 する 術 前 化 学 放 射 線 療 法 の 検 討<br />

1<br />

慶 應 義 塾 大 学 一 般 ・ 消 化 器 外 科 、 2 川 崎 市 立 川 崎 病 院 外 科<br />

○… 北 郷 実 1<br />

, 相 浦 浩 一 2<br />

, 田 邉 稔 1<br />

, 河 地 茂 行 1<br />

, 板 野 理 1<br />

,<br />

篠 田 昌 宏 1<br />

, 八 木 洋 1<br />

, 三 原 規 奨 1<br />

, 藤 崎 洋 人 1<br />

, 西 山 亮 1<br />

,<br />

藤 村 知 賢 1<br />

, 門 多 由 恵 1<br />

, 永 滋 教 1<br />

, 大 平 正 典 1<br />

, 香 月 優 亮 1<br />

,<br />

田 中 真 之 1<br />

, 筒 井 りな 1 1<br />

, 北 川 雄 光<br />

[ 目 的 ] 当 教 室 ではUICC…T3/T4 膵 癌 に 対 し 切 除 可 能 症 例 (180)と し て き た. 今 回 ,NCCNガ イ ド ラ イ ン2011に て<br />

Borderline…resectableに 分 類 された 膵 癌 …(BR)…に 対 する 当 教 室 の 治 療<br />

成 績 を 報 告 し, 術 前 治 療 を 行 わなかった 膵 癌 切 除 例 …(CR)…と 比 較 検 討<br />

した.[ 方 法 ・ 対 象 ]… 対 象 は2003 年 よりUICC…T3/T4に 対 し(N)CRT<br />

を 行 った 膵 癌 41 例 とT3のCR…81 例 .プロトコールは 放 射 線 2Gy/day…<br />

20 回 …or…1.8Gy/day…28 回 , 化 学 療 法 5-FU…300mg/body/day…or…TS-1…<br />

60mg/m2/day (2010 ~)… day1-5/w,… x4w,… MMC… 4mg/body/day,…<br />

day1,8,15,22,…and…CDDP…10mg/body/day,…day2,9,16,23.[ 結 果 ]CRT<br />

を 行 った41 例 中 11 例 がresectable…(R),17 例 がBR,13 例 がunresectable…<br />

(UR)であった.BR 全 例 が(N)CRT 前 に 切 除 可 能 症 例 とした 症 例 であ<br />

り, 非 切 除 症 例 とした13 例 全 例 がURでCRT 後 に 化 学 療 法 が 継 続 され<br />

た. 抗 癌 剤 は17 例 中 14 例 に5FU,3 例 にTS-1が 投 与 さ れ た.6 例 に<br />

Grade3/4の 血 液 毒 性 を 認 めたが, 全 例 が 完 遂 し4 例 にPR(24%)を 認 め<br />

た. 肝 転 移 が 判 明 した2 例 (12%)を 除 く15 例 に 手 術 が 行 われた. 術 中<br />

所 見 にて2 例 が 癌 性 腹 膜 炎 ,1 例 がCHA 浸 潤 のため 非 切 除 となり, 残<br />

り12 例 が 切 除 された…( 切 除 率 71%).R0 達 成 率 は10 例 (83%). 病 理 組<br />

織 学 的 判 定 はGrade1a/1b/2/3がそれぞれ0/6/4/2で,pCRを2 例 経 験<br />

し た.1/3/5 年 生 存 率 は,BR 切 除 症 例 で80/67/67%,BR 全 症 例 で<br />

68/51/51%とR 切 除 症 例 90/70/53%,R 全 症 例 82/64/48%と 比 し 差 を 認<br />

めなかった. 一 方 NCRTを 行 わなかったCR 症 例 では79/50/20%と 予<br />

後 はNCRT 群 より 不 良 であった.[ 結 語 ]NCRTは 局 所 制 御 に 有 効 で<br />

予 後 向 上 に 寄 与 すると 考 えられた.またNCRT 後 の 再 評 価 により12%<br />

で 遠 隔 転 移 症 例 を 認 めることから 適 正 な 手 術 症 例 の 選 択 にも 寄 与 し,<br />

NCRTはBR 症 例 に 最 も 適 していると 考 えられた.<br />

MSY1-7<br />

膵 癌 Borderlineresectable 症 例 に 対 するR0 切 除 を<br />

企 図 した 術 前 化 学 放 射 線 療 法<br />

和 歌 山 県 立 医 科 大 学 第 2 外 科<br />

○… 谷 眞 至 , 川 井 学 , 廣 野 誠 子 , 岡 田 健 一 , 宮 澤 基 樹 ,<br />

北 畑 裕 司 , 上 野 昌 樹 , 速 水 晋 也 , 山 口 俊 介 ,<br />

山 上 裕 機<br />

【はじめに】2008 年 以 前 の 切 除 した 膵 癌 症 例 223 例 のうち、R0 症 例 の<br />

5 年 生 存 率 は23.1%であるのに 対 し、R1 症 例 では 予 後 不 良 であり(P<<br />

0.05)、 膵 癌 の 術 後 成 績 向 上 にはR0 手 術 が 重 要 である。R1/2 手 術 の 可<br />

能 性 が 高 いBorderline…resectable(BR) 膵 癌 症 例 に 対 して 術 前 化 学 放<br />

射 線 療 法 を 施 行 した。【Borderline…resectableの 定 義 】 門 脈 系 浸 潤 例<br />

は 切 除 可 能 とし、 動 脈 系 因 子 でR0を 得 ることができない 症 例 、すな<br />

わち 胃 十 二 指 腸 動 脈 への 浸 潤 があるが、 総 肝 動 脈 ・ 固 有 肝 動 脈 への 短<br />

い 浸 潤 または 圧 迫 を 認 める、 腹 腔 動 脈 幹 進 展 のある 膵 体 部 癌 、 上 腸 間<br />

膜 動 脈 に180℃ 以 下 で 接 しているものをBR 膵 癌 とした。【 対 象 ・ 術 前<br />

治 療 】BR 膵 癌 に 対 し、 審 査 腹 腔 鏡 で 遠 隔 転 移 ないことを 確 認 後 、 切<br />

除 を 前 提 とした 化 学 放 射 線 療 法 (CRT)を 施 行 した。 術 前 CRTのスケ<br />

ジュールはS-1…80mg/m …2… を4 日 / 週 /を6 週 、 放 射 線 治 療 は2Gy/ 日 を 週 5<br />

日 5 週 にわたりBRとなった 部 位 を 中 心 に 照 射 し( 総 照 射 線 量 50Gy)、<br />

効 果 判 定 後 に 術 前 CRT 終 了 後 3 週 間 で 手 術 をした。【 結 果 】23 例 のBR<br />

膵 癌 症 例 のうち、 開 腹 既 往 の2 例 を 除 く21 例 に 審 査 腹 腔 鏡 を 行 った。1<br />

例 に 肝 転 移 を 認 めた。 術 前 CRT 後 の 評 価 で2 例 は 病 変 の 進 行 ( 肝 転 移 1<br />

例 、 局 所 進 行 1 例 )のため 切 除 不 能 であったが、20 例 (87%)はSDで 切<br />

除 可 能 であった。 術 前 CRTの 有 害 事 象 は1 例 にG3の 白 血 球 減 少 を 認 め<br />

たが 速 やかに 改 善 した。また、1 例 はG2の 食 思 不 審 にて1 段 階 減 量 を<br />

行 った( 貫 遂 率 90%)。 切 除 例 では 術 前 CRT 前 後 で 全 例 PETのSUVmax<br />

は 低 下 した。 術 式 は 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 9 例 、DP-CAR10 例 、 膵 全 摘<br />

術 1 例 であった。 組 織 学 的 変 性 は2 例 のみがEF…grade…2であったが、<br />

16 例 がR0 切 除 が 可 能 となり(80%)、R2 症 例 はなかった。 無 再 発 生 存<br />

期 間 は307 日 で、 局 所 再 発 症 例 は 認 めなかった。【 結 語 】S-1 隔 日 投 与<br />

と 放 射 線 による 術 前 CRTはコンプライアンスが 良 好 で、R0 切 除 率 が<br />

低 いため 切 除 効 果 が 得 られにくいBR 症 例 においてもR0 手 術 が 可 能 と<br />

なり、 局 所 進 行 膵 癌 の 予 後 を 改 善 できる 可 能 性 がある。<br />

MSY1-8<br />

Borderlineresectable 膵 癌 に 対 するTS-1 併 用 化 学<br />

放 射 線 療 法 を 基 盤 とした 新 しい 治 療 戦 略<br />

1<br />

鹿 児 島 大 学 保 健 学 科 外 科 分 野 、 2 鹿 児 島 大 学 消 化 器 外 科 、<br />

3<br />

鹿 児 島 大 学 フロンティアサイエンス 研 究 推 進 センター<br />

○… 新 地 洋 之 1<br />

, 高 尾 尊 身 3<br />

, 前 村 公 成 2<br />

, 又 木 雄 弘 2<br />

, 蔵 原 弘 2<br />

,<br />

桑 畑 太 作 2<br />

, 前 田 光 喜 2<br />

, 飯 野 聡 2<br />

, 迫 田 雅 彦 2<br />

, 上 野 真 一 2<br />

,<br />

夏 越 祥 次<br />

2<br />

進 行 膵 癌 の 予 後 は 不 良 であり, 有 効 な 集 学 的 治 療 法 の 開 発 が 急 務 であ<br />

る。 今 回 , 膵 癌 取 扱 い 規 約 第 6 版 にてcT4と 診 断 された 遠 隔 転 移 を 認<br />

めないBorderline…resectableあるいはLocally…advanced…unresectable<br />

膵 癌 症 例 を 対 象 として, 外 科 切 除 を 施 行 した52 例 とTS-1 併 用 化 学 放<br />

射 線 療 法 (CRT) 施 行 例 50 例 の 生 存 成 績 を 検 討 した。CRTは 第 II 相 試 験<br />

として,TS-1を 併 用 した 加 速 過 分 割 原 体 照 射 法 (50Gy/40 回 )を 施 行 後 ,<br />

TS-1による 維 持 化 学 療 法 を 行 った。【 結 果 】1) 切 除 例 52 例 の 術 式 は 膵<br />

頭 十 二 指 腸 切 除 32 例 , 膵 体 尾 部 切 除 17 例 , 膵 全 摘 3 例 で,うち28 例 に<br />

血 管 合 併 切 除 を 施 行 した。 局 所 癌 遺 残 度 R0…35 例 …(67%),R1/2…17 例 …<br />

(33%)… で, 全 例 術 後 にゲムシタビンまたはTS-1による 補 助 化 学 療 法<br />

を 施 行 した。 生 存 期 間 は, 生 存 期 間 中 央 値 …(MST)…14.8か 月 (2.8-159.6<br />

か 月 ),1,3,5 年 生 存 率 は57%,12%,9%であった。2)CRTの 抗 腫 瘍 効<br />

果 は,PR…30%,SD…46%,PD…24%…であった。2 例 に 著 明 な 腫 瘍 縮 小<br />

を 認 め, 外 科 的 にR0 切 除 しえた。 生 存 期 間 は,MST…14.3か 月 (5.4-71.6<br />

か 月 ),1,3,5 年 生 存 率 は62%,14%,6%であった。 切 除 例 と 比 較 した<br />

ところ, 両 治 療 群 間 に 有 意 差 は 認 められなかった。 切 除 にて 局 所 癌 遺<br />

残 度 がR1/2の 場 合 には,CRT 群 の 方 が 予 後 良 好 であった。3)CRT 施<br />

行 50 例 中 47 例 に 再 燃 を 認 め,うち3 割 は 肝 転 移 で 全 例 CRT 後 6か 月 以<br />

内 に 出 現 した。【 考 察 】TS-1 併 用 化 学 放 射 線 療 法 は,きわめて 有 効 な<br />

治 療 法 であることが 示 唆 された。 今 後 の 治 療 戦 略 として,Borderline…<br />

resectable 膵 癌 にはCRTを 先 行 し,6か 月 間 の 維 持 化 学 療 法 施 行 後 ,<br />

遠 隔 転 移 出 現 の 有 無 を 確 認 後 切 除 するdelayed…resectionが 一 つの 選 択<br />

肢 として 有 用 と 思 われ, 臨 床 試 験 を 進 行 中 である。<br />

-250-

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