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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P98-1 腹 腔 鏡 補 助 下 膵 切 除 術 における 手 術 侵 襲 に 関 する 検 討<br />

1<br />

大 阪 大 学 消 化 器 外 科 、 2 大 阪 大 学 周 手 術 期 管 理 学<br />

○… 岸 本 朋 也 1<br />

, 江 口 英 利 1<br />

, 和 田 浩 志 1<br />

, 川 本 弘 一 1<br />

,<br />

小 林 省 吾 1<br />

, 丸 橋 繁 1<br />

, 種 村 匡 弘 1<br />

, 梅 下 浩 司 2<br />

, 森 正 樹 1<br />

,<br />

土 岐 裕 一 郎 1 1<br />

, 永 野 浩 昭<br />

【はじめに】 腹 腔 鏡 手 術 は、 技 術 の 進 歩 、 新 しいデバイスの 開 発 など<br />

により 安 全 、 確 実 に 行 えるようになってきた。 各 種 臓 器 において 適 応<br />

疾 患 も 次 第 に 拡 大 され、その 安 全 性 ・ 低 侵 襲 性 については、これまで<br />

に 数 多 く 報 告 されている。 近 年 、 膵 臓 における 良 性 疾 患 、 低 悪 性 度 腫<br />

瘍 に 対 しても 先 進 医 療 として 腹 腔 鏡 手 術 が 行 われるようになってきた。<br />

しかし、まだ 症 例 数 は 少 なく、 開 腹 手 術 に 対 するそのリスク・ 侵 襲 性<br />

を 比 較 、 検 討 した 報 告 はほとんど 行 われていない。 今 回 われわれは、<br />

膵 切 除 における 腹 腔 鏡 手 術 と 開 腹 手 術 における 侵 襲 性 の 比 較 、 検 討 を<br />

行 った。【 対 象 と 方 法 】 対 象 は2008 年 から2011 年 に 腹 腔 鏡 補 助 下 膵 切<br />

除 を 施 行 した 患 者 17 名 ( 腹 腔 鏡 群 )および 同 時 期 に 開 腹 手 術 を 行 った 患<br />

者 20 名 ( 開 腹 群 )とし、 対 象 疾 患 は 両 群 ともに 良 性 疾 患 、 低 悪 性 度 腫 瘍<br />

とした。 手 術 リスク 評 価 はE-PASSを 用 いて 術 前 リスクスコア、 手 術<br />

リスクスコア、 総 合 リスクスコアを 算 出 し、 手 術 時 間 、 出 血 量 、 術 後<br />

在 院 日 数 、 術 後 ピークWBC、CRPの 比 較 を 行 った。【 結 果 】 両 群 間 で<br />

術 前 リスクスコアに 差 は 認 めなかった(p=0.855)。 手 術 リスクスコア、<br />

総 合 リスクスコアはともに 腹 腔 鏡 群 で 有 意 に 低 かった(いずれもp<<br />

0.001)。 腹 腔 鏡 群 、 開 腹 群 それぞれにおいて、 手 術 時 間 は271 分 、254<br />

分 で 有 意 差 はなく(p=0.437)、 出 血 量 は212ml、252mlと 有 意 に 腹 腔 鏡<br />

群 で 少 なかった(p=0.01)。また 平 均 術 後 在 院 日 数 は30.3 日 、31.1 日 で<br />

あり 有 意 差 はなかった(p=0.419)。 術 後 ピークWBC、ピークCRPは 腹<br />

腔 鏡 群 でやや 低 い 傾 向 にあるものの 有 意 差 はなかった(それぞれ<br />

p=0.329、p=0.503)。【まとめ】E-PASSによる 評 価 と 術 後 在 院 日 数 は<br />

相 関 することが 数 多 く 報 告 されているが、 今 回 の 検 討 では 有 意 差 は 認<br />

めなかった。また、ピークWBC、CRPとも 相 関 は 認 めなかった。し<br />

かし、 腹 腔 鏡 手 術 において 有 意 な 手 術 時 間 の 延 長 はなく、 出 血 量 も 少<br />

なかったことや、E-PASSによるリスク 評 価 では 開 腹 群 と 比 べ 有 意 に<br />

低 い 結 果 であったことからも、 積 極 的 な 腹 腔 鏡 手 術 の 導 入 を 検 討 する<br />

べきであると 考 えられた。<br />

P98-2 腹 腔 鏡 下 尾 側 膵 切 除 術 の 手 技 とその 成 績<br />

1<br />

大 分 大 学 第 一 外 科 、 2 大 分 大 学<br />

○… 太 田 正 之 1<br />

, 矢 田 一 宏 1<br />

, 江 口 英 利 1<br />

, 岩 下 幸 雄 1<br />

,<br />

平 下 禎 二 郎 1<br />

, 増 田 崇 1<br />

, 川 野 雄 一 郎 1<br />

, 小 森 陽 子 1<br />

,<br />

2<br />

北 野 正 剛<br />

【はじめに】 当 科 では1993 年 より 膵 の 良 性 病 変 あるいは 低 悪 性 度 の 腫<br />

瘍 性 病 変 に 対 して 腹 腔 鏡 下 手 術 を 施 行 してきた。 今 回 、 当 科 で 施 行 し<br />

た 腹 腔 鏡 下 尾 側 膵 切 除 術 施 行 症 例 の 手 技 を 示 し、またその 成 績 を 検 討<br />

したので 報 告 する。【 方 法 】1994 年 6 月 より2011 年 10 月 までに 当 科 で28<br />

例 に 腹 腔 鏡 下 尾 側 膵 切 除 術 を 施 行 した。 平 均 年 齢 61 歳 、 男 性 11 例 、 女<br />

性 17 例 で 平 均 腫 瘍 径 は3.1cmであった。 病 変 の 術 前 診 断 は 嚢 胞 性 腫 瘍<br />

17 例 、 神 経 内 分 泌 腫 瘍 11 例 であった。 体 位 は 右 半 側 臥 位 で、 臍 下 部 な<br />

いしは 臍 左 上 からカメラポートを 挿 入 し4~5ポートで 手 術 を 施 行 した。<br />

膵 体 尾 部 を 後 腹 膜 より 十 分 に 剥 離 後 、 脾 動 脈 を 結 紮 切 離 し、 膵 実 質 を<br />

自 動 縫 合 器 により 切 離 、 脾 臓 を 温 存 しない 場 合 には、 最 後 に 脾 臓 の 剥<br />

離 を 行 った。【 結 果 】 初 期 の1 例 (4%)で 癒 着 などのため 開 腹 手 術 に 移<br />

行 した。また 脾 臓 の 温 存 はインスリノーマの3 例 およびSPNの1 例 で 施<br />

行 した。 平 均 手 術 時 間 274 分 、 出 血 量 165mlであった。 術 後 合 併 症 と<br />

してGrade…Bの 膵 液 瘻 を3 例 (11%)に 認 め、いずれも 脾 温 存 症 例 であっ<br />

た。 他 の 症 例 の 術 後 経 過 は 良 好 であり、 平 均 術 後 在 院 日 数 は14 日 であっ<br />

た。【 結 語 】 膵 の 良 性 病 変 あるいは 低 悪 性 度 の 腫 瘍 性 病 変 に 対 する 腹<br />

腔 鏡 下 尾 側 膵 切 除 術 は 安 全 に 施 行 可 能 と 考 えられた。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P98-3 仮 想 内 視 鏡 による 腹 腔 鏡 下 膵 体 尾 部 切 除<br />

昭 和 大 学 消 化 器 ・ 一 般 外 科<br />

○… 藤 森 聰 , 村 上 雅 彦 , 青 木 武 士 , 小 池 礼 子 , 榎 並 延 太 ,<br />

古 泉 友 丈 , 草 野 智 一 , 松 田 和 広 , 加 藤 貴 史<br />

【 背 景 】 膵 疾 患 に 対 する 鏡 視 下 手 術 は、 近 年 の 手 術 手 技 および 器 械 の<br />

進 歩 に 伴 い、 膵 良 性 疾 患 の 患 者 のみならず 膵 悪 性 腫 瘍 の 患 者 に 対 して<br />

も 低 侵 襲 手 術 として 適 応 が 広 がりつつある。 教 室 では 仮 想 内 視 鏡 を 用<br />

いたナビゲーション 手 術 を 施 行 している。これらは 手 術 前 治 療 計 画 を<br />

改 善 し、 外 科 医 の 手 術 技 術 を 向 上 させ、 複 雑 な 手 術 操 作 を 容 易 に 経 験<br />

することを 可 能 とする。この 可 視 化 システムを 用 いることで、 外 科 医<br />

は 鏡 視 下 操 作 中 における 実 際 の 解 剖 を 術 前 に 理 解 することが 可 能 とな<br />

る。【 対 象 と 方 法 】2009 年 6 月 から2011 年 9 月 まで12 例 の 鏡 視 下 膵 体 尾<br />

部 切 除 術 (LDP)を 施 行 。 導 入 当 初 は 適 応 を 良 性 ・ 悪 性 境 界 病 変 に 限 定<br />

していたが、 鏡 視 下 手 技 の 安 定 化 に 伴 い2010 年 から 小 膵 癌 (TS1)に 限<br />

り、 膵 悪 性 腫 瘍 への 適 応 を 拡 大 した。 全 症 例 に 対 し 造 影 CT 検 査 を 行 い、<br />

VINCENT( 富 士 フィルムメディカル、 東 京 )を 用 いて 画 像 処 理 された。<br />

術 前 に 適 切 なポート 位 置 を 確 認 し、このソフトの 仮 想 内 視 鏡 機 能 を 用<br />

いて 膵 周 囲 の 解 剖 学 的 構 造 は 再 構 築 され 可 視 化 した。 外 科 医 は 術 前 に<br />

鏡 視 下 操 作 中 の 切 除 位 置 を 仮 想 した 視 野 から 認 識 できた。【 結 果 】 仮<br />

想 内 視 鏡 を 用 いて、 全 症 例 に 対 し 術 前 にナビゲーション 手 術 が 行 われ<br />

た。 実 際 の 手 術 では 開 腹 手 術 に 移 行 した 症 例 はなく、 腹 腔 鏡 手 術 で 完<br />

遂 した。ナビゲーション 手 術 により 適 切 なポート 位 置 と 最 適 な 手 術 操<br />

作 を 選 択 することが 可 能 となり、 特 に 仮 想 内 視 鏡 により、 従 来 の<br />

3D-CT 画 像 から 得 ることのできなかった、 膵 周 囲 の 動 脈 ・ 門 脈 や 他 の<br />

重 要 脈 管 の 位 置 をあらゆる 角 度 から 確 認 することが 可 能 となった。【 結<br />

語 】 仮 想 内 視 鏡 によるナビゲーション 手 術 は、LDPにおける 解 剖 学 的<br />

位 置 の 理 解 を 深 め、 外 科 医 の 手 技 をより 安 全 確 実 なものとする。<br />

P98-4 23cm 大 の 膵 粘 液 性 嚢 胞 腫 瘍 に 対 する 腹 腔 鏡 下 膵 体 尾<br />

部 切 除 術<br />

東 京 医 科 大 学 外 科 学 第 3 講 座<br />

○… 菊 池 哲 , 永 川 裕 一 , 粕 谷 和 彦 , 松 土 尊 映 , 鈴 木 芳 明 ,<br />

許 文 聰 , 高 橋 耕 輔 , 土 方 陽 介 , 土 田 明 彦<br />

【 背 景 】 近 年 、 膵 良 性 ・ 低 悪 性 度 病 変 に 対 する 腹 腔 鏡 下 膵 手 術 が 普 及<br />

してきている 一 方 、その 手 術 適 応 は 一 定 の 見 解 を 得 られていない。ま<br />

た 嚢 胞 性 疾 患 においては、 嚢 胞 径 のどこまでを 腹 腔 鏡 下 の 適 応 とする<br />

か 問 題 の 一 つとなる。 今 回 我 々は23cm 大 の 膵 粘 液 性 嚢 胞 腫 瘍 に 対 し<br />

腹 腔 鏡 下 膵 体 尾 部 切 除 術 を 施 行 し、そのビデオを 供 覧 する。【 症 例 】<br />

症 例 は26 歳 女 性 。 近 医 にて 精 査 し、 膵 体 部 から 尾 部 にかけて23cm 大<br />

の 巨 大 粘 液 性 嚢 胞 腫 瘍 を 指 摘 され 当 院 紹 介 となった。 嚢 胞 は 巨 大 で<br />

あったが、 脾 動 脈 根 部 近 傍 では 腫 瘍 は 接 しておらず、 腹 腔 鏡 下 のアプ<br />

ローチで 脾 動 脈 の 処 理 、 膵 切 離 が 可 能 と 判 断 したため、 腹 腔 鏡 下 での<br />

手 術 を 選 択 した。【 手 術 手 技 】 左 半 側 臥 位 とし、5ポートにて 行 った。<br />

胃 大 彎 から 胃 脾 間 膜 を 処 理 後 、 膵 体 部 背 側 を 剥 離 、 脾 動 脈 根 部 を 膵 背<br />

面 より 同 定 しクリップ 後 切 離 した。 次 に 切 離 ラインで 脾 静 脈 をクリッ<br />

プ 後 切 離 しendoGIAにて 膵 を 切 離 した。 嚢 胞 背 面 はEndo…Retractorに<br />

て 拳 上 することで 良 好 な 視 野 が 得 られLCSにて 剥 離 を 行 った。しかし、<br />

脾 上 極 の 脱 転 は 腹 腔 鏡 下 では 困 難 であったため、 下 腹 部 に 小 切 開 を 開<br />

け、 用 手 補 助 下 に 脾 の 脱 転 を 行 った。 摘 出 する 際 、 膵 実 質 より 嚢 胞 に<br />

向 けPTCDチューブを 挿 入 し、 漏 れないように 内 溶 液 を 吸 引 し、 嚢 胞<br />

を 縮 小 させ 小 切 開 部 より 摘 出 した。 手 術 時 間 は443 分 。 出 血 量 は<br />

130mlで、 術 後 合 併 症 はなく 術 後 10 日 目 に 退 院 となった。 病 理 結 果 は<br />

mucinous…cyst…adenomaであった。【 結 論 】 巨 大 な 膵 嚢 胞 性 病 変 に 対<br />

しても 腹 腔 鏡 下 膵 体 尾 部 切 除 術 は 比 較 的 良 好 な 視 野 が 得 られ、 安 全 に<br />

摘 出 が 可 能 であると 考 えられた。<br />

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