タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

P84-9 中 咽 頭 癌 肝 転 移 の1 切 除 例
岐 阜 大 学 腫 瘍 外 科
○… 山 田 敦 子 , 長 田 真 二 , 徳 丸 剛 久 , 安 福 至 , 今 井 寿 ,
佐 々 木 義 之 , 高 橋 孝 夫 , 山 口 和 也 , 吉 田 和 弘
頭 頚 部 癌 の 発 生 頻 度 は 癌 全 体 の 約 5%とされており、 中 咽 頭 癌 は 頭 頚
部 悪 性 腫 瘍 の 約 10% 前 後 と 頻 度 は 低 い。 今 回 我 々は 中 咽 頭 癌 の 肝 転 移
の1 切 除 例 を 経 験 したため 報 告 する。【 症 例 】53 歳 男 性 。2008 年 9 月 頃
に 左 頚 部 腫 瘤 を 自 覚 し 近 医 受 診 し 精 査 ・ 治 療 目 的 にて2009 年 1 月 に 当
院 耳 鼻 科 に 紹 介 された。MRIでは 左 舌 扁 桃 が 腫 大 し 左 頚 部 に 転 移 を 疑
うリンパ 節 腫 大 を 多 数 認 め、PET-CT 上 でも 同 部 の 集 積 が 確 認 された。
また 生 検 から 扁 平 上 皮 癌 との 結 果 から 中 咽 頭 癌 (T1-2N2bM0…Stage4)
との 診 断 で 化 学 療 法 (Monthly…CDDP/5FU 療 法 )を 同 年 2 月 から3 月 ま
でに2クール 施 行 したところ、 原 発 巣 はPRであったがリンパ 節 の 縮 小
が 得 られた。 同 年 4 月 に 左 頚 部 郭 清 術 を 施 行 された 上 で、 術 後 に 放 射
線 化 学 療 法 (Daily…CDDP8mg/Body+ 頚 部 40~50Gy、 原 発 部 60Gy)を1
クール 追 加 され、 外 来 にて 画 像 による 経 過 観 察 されることとなった。
2010 年 3 月 の 造 影 CTおよびPET-CTにて 肝 S4に 約 13mm 大 、20mm 大 、
S8に 約 13mm 大 の 結 節 影 でいずれも 動 脈 相 でのリング 状 濃 染 と 平 衡 相
での 内 部 の 淡 い 遷 延 性 濃 染 を 伴 う 肝 転 移 を 疑 う 所 見 があり、 化 学 療 法
(Monthly…CDDP150mg+5-FU1450mg)を2クールおこなった。その 後
免 疫 療 法 活 性 化 自 己 リンパ 球 注 入 療 法 とTS-1(120mg/ 日 、2 週 投 与 1 週
休 薬 )の 併 用 にて 転 移 巣 は 最 大 径 20mmから9.4mmとなったが、2011
年 1 月 の 評 価 にて 再 度 増 大 傾 向 に 転 じた。PET-CTでは 他 臓 器 に 遠 隔
転 移 は 確 認 しえず、ご 本 人 の 強 い 希 望 を 踏 まえて 手 術 目 的 にて 当 科 へ
紹 介 。 十 分 な 説 明 のもと、2011 年 3 月 に 肝 内 側 区 域 +S5 切 除 術 を 施 行
した。 術 後 経 過 は 良 好 で13 日 目 に 退 院 となった。 病 理 所 見 としては、
核 不 整 を 伴 い 一 部 で 角 化 傾 向 を 示 す 異 型 上 皮 細 胞 がシート 状 に 増 殖 し
ており 扁 平 上 皮 癌 の 肝 転 移 として 矛 盾 しないとの 結 果 であった。 術 後
はTS-1による 抗 癌 剤 治 療 を 継 続 し 経 過 観 察 されている。【 考 察 】 医 学
中 央 雑 誌 で 検 索 した 範 囲 内 では 咽 頭 癌 の 肝 転 移 の 切 除 例 の 報 告 は 確 認
できなかったが、 転 移 性 肝 腫 瘍 の 治 療 方 針 につき 議 論 するべく、 文 献
的 報 告 を 踏 まえ 報 告 する。
P84-10 根 治 手 術 後 早 期 に 骨 転 移 をきたした 肝 転 移 を 伴 う 小 腸
GIST 再 々 発 の 一 例
住 友 重 機 械 健 康 保 険 組 合 浦 賀 病 院 外 科
○… 前 田 慎 太 郎 , 若 林 康 夫 , 奥 野 厚 志
GIST 転 移 様 式 では 局 所 再 発 、 腹 膜 播 種 、 肝 転 移 が 多 く 骨 転 移 は 稀 で
ある。 今 回 、 小 腸 GISTの 再 々 発 ( 肝 転 移 を 含 む) 手 術 後 早 期 に、 骨 転
移 を 認 めた 症 例 を 経 験 したので 報 告 する。 症 例 は78 歳 女 性 。2004 年 小
腸 GISTに 対 し 空 腸 下 行 結 腸 部 分 切 除 施 行 。2005 年 腸 間 膜 再 発 で 下 行
結 腸 部 分 切 除 施 行 。その 際 イマチニブ 投 与 を 開 始 した。2008 年 局 所 再 々
発 の 診 断 となるも 手 術 治 療 は 希 望 せず、イマチニブ 継 続 投 与 を 行 った。
2011 年 局 所 再 発 巣 の 増 大 、 肝 転 移 の 診 断 となり 当 院 紹 介 となった。 根
治 術 の 適 応 と 判 断 し、 空 腸 、 十 二 指 腸 第 4 部 切 除 術 、 肝 S7 部 分 切 除 術
施 行 した。 術 後 経 過 は 良 好 にて 術 後 23 日 目 に 退 院 となった。 病 理 検 査
でもGIST 再 発 の 診 断 でありエクソン11の 変 異 も 認 められ 術 後 はイマ
チニブ 投 与 再 開 を 行 った。その2カ 月 後 に 下 肢 神 経 症 状 の 出 現 を 認 め、
画 像 検 査 で 胸 椎 転 移 の 診 断 となった。 本 症 ではGIST 局 所 再 々 発 、 肝
転 移 の 診 断 で 根 治 術 可 能 と 判 断 し、 肝 切 除 を 伴 う 根 治 術 を 施 行 した。
GISTの 骨 転 移 症 例 報 告 数 はまだ 少 ないが、 高 リスク 群 のGIST、 特 に
長 期 経 過 においては 骨 転 移 の 可 能 性 を 念 頭 に 置 き、 治 療 法 の 選 択 を 行
う 事 が 考 慮 される。 若 干 の 文 献 的 検 索 を 加 え 報 告 する。
P85-1 PBCに 対 する 生 体 部 分 肝 移 植 術 後 の 再 発 、 長 期 予 後 に
ついての 検 討
岡 山 大 学 肝 胆 膵 外 科
○… 内 海 方 嗣 , 吉 田 一 博 , 信 岡 大 輔 , 佐 藤 太 祐 , 吉 田 龍 一 ,
楳 田 祐 三 , 篠 浦 先 , 貞 森 裕 , 八 木 孝 仁 , 藤 原 俊 義
【はじめに】 原 発 性 胆 汁 性 肝 硬 変 (PBC)は 成 人 生 体 肝 移 植 の 適 応 疾 患
のひとつであり 唯 一 の 根 治 的 な 治 療 とされている。 術 後 20~30%の 症
例 に 再 発 すると 報 告 されているが 予 後 は 比 較 的 良 好 である。 生 体 肝 移
植 後 についての 報 告 は 少 なく 再 発 の 危 険 因 子 、 予 後 予 測 因 子 について
は 不 明 な 点 が 多 い。【 目 的 】PBCで 生 体 肝 移 植 術 を 行 った 症 例 に 対 し
て 検 査 所 見 、 再 発 の 危 険 因 子 、 予 後 因 子 についての 検 討 を 目 的 とした。
【 対 象 と 方 法 】1996 年 8 月 から2010 年 12 月 までPBCの 診 断 で 生 体 部 分
肝 移 植 術 を 行 った26 症 例 を 対 象 としretrospectiveに 解 析 をおこなった。
【 結 果 】 平 均 年 50 歳 、23 例 が 女 性 でありAMA 陰 性 、 抗 M2 抗 体 陰 性 症
例 は3 例 に 認 めた。 術 後 免 疫 抑 制 剤 はFK、ステロイド、MMFを 使 用
した。 胆 道 系 合 併 症 は14 例 、 急 性 拒 絶 は13 例 (50%)に 認 めた。 観 察 期
間 :1ヶ 月 ~184ヶ 月 ( 中 央 値 82.8ヶ 月 )。5 年 生 存 率 は80.8%であった。
肝 生 検 で 確 認 された 再 発 は7 例 に 認 めた。 危 険 因 子 として 有 意 差 のあ
るものは 認 めなかった。ドナーは 血 縁 ドナー17 例 、 非 血 縁 ドナー9 例
であった。 血 縁 ドナー(17 例 )と 非 血 縁 (9 例 )ドナーの 再 発 率 は23%と
33%で 術 後 生 存 率 は88%と66%であった(P=0.15)。さらにHLAミス
マッチ 数 についての 再 発 率 、 生 存 率 や 死 亡 症 例 についての 解 析 もおこ
なった。【 結 論 】ドナーにより 生 存 率 、 再 発 率 の 相 違 を 認 めたが 有 意
な 結 果 は 見 られなかった。 症 例 数 が 少 なく 有 意 な 再 発 の 危 険 因 子 、 予
後 予 測 因 子 は 得 られなかった。PBCの 生 体 部 分 肝 移 植 術 後 は 再 発 例 6
例 みとめたが 全 例 生 存 中 であり 生 体 肝 移 植 により 良 好 な 予 後 が 期 待 で
きる。
P85-2 当 施 設 における 小 児 ABO 血 液 型 不 適 合 肝 移 植 の 成 績 と
rituximab 投 与 法 の 変 遷
1
自 治 医 科 大 学 移 植 外 科 、 2 自 治 医 科 大 学 消 化 器 一 般 外 科
○… 岡 田 憲 樹 1
, 眞 田 幸 弘 1
, 山 田 直 也 1
, 脇 屋 太 一 1
,
井 原 欣 幸 1
, 浦 橋 泰 然 1
, 笹 沼 英 紀 2
, 藤 原 岳 人 2
,
佐 久 間 康 成 2
, 清 水 敦 2
, 俵 藤 正 信 2
, 安 田 是 和 2
,
水 田 耕 一
2
【 目 的 】 近 年 rituximabと 血 漿 交 換 などの 術 前 処 置 によりABO 血 液 型
不 適 合 肝 移 植 の 成 績 の 向 上 が 報 告 されている。しかし、 小 児 生 体 肝 移
植 におけるABO 血 液 型 不 適 合 移 植 における 報 告 は 少 ない。そこで、
当 施 設 における 小 児 ABO 血 液 型 不 適 合 肝 移 植 の 対 策 および 合 併 症 と
成 績 を 検 討 する。【 対 象 と 方 法 】2001 年 5 月 ~2011 年 7… 月 までに、 当 施
設 では192 回 (187 例 )の 定 時 肝 移 植 ( 緊 急 肝 移 植 を 除 く)を 施 行 した。そ
の 内 、ABO 不 適 合 肝 移 植 は29 回 (28 例 )で 全 体 の15%であった。ABO
血 液 型 不 適 合 肝 移 植 対 策 として、 抗 ドナー 抗 体 16 倍 以 下 を 目 標 に 術 前
血 漿 交 換 を 行 った。またrituximabは2004 年 1 月 より2 歳 以 上 の 症 例 を
対 象 に 投 与 を 開 始 し、 初 期 は375mg/m …2… 2 例 、 中 期 は50mg/m …2… 2 例 、
現 在 は200mg/m …2… で8 例 投 与 している。【 結 果 】 主 な 術 後 合 併 症 は、
急 性 拒 絶 反 応 12 例 (41%)、CMV 感 染 症 15 例 (48%)、Pneumocystis 肺
炎 1 例 、 難 治 性 胆 管 炎 1 例 、 血 球 貪 食 症 候 群 1 例 などであった。 生 存 率
は89%(25 例 )であり、ABO 一 致 ・ 適 合 例 (98%)に 比 べ 有 意 に 低 かっ
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