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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P77-11 大 腸 癌 術 後 の 転 移 性 肝 癌 の 診 断 で 紹 介 された 非 B 非 C<br />

型 肝 細 胞 癌 の2 例<br />

国 立 病 院 機 構 九 州 医 療 センター 肝 胆 膵 外 科<br />

○… 龍 知 記 , 高 見 裕 子 , 立 石 昌 樹 , 和 田 幸 之 , 才 津 英 樹<br />

【はじめに】 大 腸 癌 術 後 に 肝 腫 瘍 を 認 めた 場 合 、 転 移 性 肝 癌 ではとの<br />

先 入 観 のため、 非 B 非 C 型 肝 細 胞 癌 ( 以 下 HCC)と 診 断 することは 困 難<br />

なことが 多 い。 今 回 我 々は、 他 院 より 大 腸 癌 術 後 の 転 移 性 肝 癌 との 診<br />

断 で 紹 介 されたが、 術 後 病 理 組 織 診 断 でHCCであった2 例 を 経 験 した<br />

ので 紹 介 する。【 症 例 1】79 才 、 男 性 。2007 年 11 月 に 他 院 にて 直 腸 癌 に<br />

対 して 低 位 前 方 切 除 術 を 施 行 された。 術 前 より 肝 腫 瘤 は 指 摘 されてい<br />

たが、2008 年 1 月 のSPIO-MRIにてS7に18mm 大 の 腫 瘤 を 認 め 転 移 性 肝<br />

癌 が 疑 われた。mFOLFOX 療 法 を7クール 施 行 するも 不 変 であったた<br />

めに、2008 年 7 月 に 手 術 目 的 で 当 院 紹 介 となった。CT、MRIにてS7に<br />

造 影 早 期 相 でenhanceされ 後 期 相 でwash…outされる24mm 大 の 境 界 明<br />

瞭 な 腫 瘤 を 認 め 画 像 所 見 からはHCCが 疑 われた。2008 年 9 月 に 開 胸 下<br />

マイクロ 波 凝 固 壊 死 療 法 (MCN)を 行 ったが、 肝 はblue…liverを 呈 して<br />

おり、 術 後 病 理 組 織 診 は 中 分 化 型 HCCであった。【 症 例 2】44 才 女 性 。<br />

2010 年 7 月 に 他 院 にて 下 行 結 腸 癌 に 対 して 左 半 結 腸 切 除 術 を 施 行 され<br />

た。 術 後 にZELOXによる 補 助 化 学 療 法 を 施 行 するも、 有 害 事 象 のた<br />

めに8クールで 終 了 した。2011 年 6 月 にCTでS8に32mm 大 の 腫 瘤 を 認<br />

めたため、 転 移 性 肝 癌 が 疑 われ 当 院 紹 介 となった。CT、MRIにてS8<br />

に 腫 瘍 の 辺 縁 を 中 心 に 内 部 は 不 均 一 に 造 影 され、 後 期 相 でwash…out<br />

される34mm 大 の 腫 瘍 を 認 めた。アシアロ 肝 シンチの 結 果 より 系 統 的<br />

切 除 は 困 難 と 判 断 され、2011 年 7 月 にS8 部 分 切 除 を 行 った。 肝 はblue…<br />

liverを 呈 しており、 術 後 病 理 組 織 診 断 は 中 ~ 低 分 化 型 HCCであっ<br />

た。 【 結 論 】2 症 例 はいずれも 非 B 非 Cで、アルコール 多 飲 歴 、 糖 尿 病 、<br />

自 己 免 疫 疾 患 等 の 既 往 はなく、HCC 発 癌 のリスクを 考 慮 し 難 い 症 例<br />

であったこと、また 直 前 に 大 腸 がん 手 術 の 既 往 があったことから<br />

HCCと 診 断 することが 困 難 であった。 近 年 、 非 B 非 C 型 HCC 症 例 が 増<br />

加 しており、たとえ 大 腸 癌 術 後 であっても 先 入 観 を 持 たずに 画 像 を 忠<br />

実 に 読 影 することが 重 要 であると 改 めて 考 えさせられた 症 例 であった<br />

ので 報 告 した。<br />

P78-1 当 科 で 施 行 した 腹 腔 鏡 下 肝 嚢 胞 天 蓋 切 除 術 13 例 の 検 討<br />

関 西 医 科 大 学 外 科<br />

○… 坂 口 達 馬 , 海 堀 昌 樹 , 石 崎 守 彦 , 松 井 康 輔 , 松 島 英 之 ,<br />

松 井 陽 一 , 權 雅 憲<br />

【 目 的 】 各 種 画 像 診 断 の 進 歩 により 肝 嚢 胞 の 発 見 機 会 は 増 加 している。<br />

治 療 については、1980 年 以 前 は 手 術 療 法 が 基 本 であり、1980 年 以 降 は<br />

低 侵 襲 性 や 簡 便 性 から、 超 音 波 ガイド 下 経 皮 的 ドレナージや 薬 物 注 入<br />

療 法 などがfirst…choiceの 治 療 法 とされてきたが、 再 発 や 頻 回 の 穿 刺 に<br />

よる 逆 行 性 感 染 、 薬 物 による 炎 症 性 物 質 の 沈 殿 や 副 作 用 の 問 題 が 危 惧<br />

される。 一 方 で1991 年 以 降 、 腹 腔 鏡 下 肝 嚢 胞 開 窓 術 が 行 われるように<br />

なり、 再 発 率 の 低 さと 低 侵 襲 性 を 兼 ね 備 える 点 で 現 在 ではfirst…choice<br />

の 術 式 と 考 えられる。しかしながら 嚢 胞 位 置 や 手 術 技 量 により 適 応 は<br />

限 定 される 他 、 合 併 症 や 再 発 率 は 開 腹 術 と 比 較 して 多 いとされる。 当<br />

科 での 腹 腔 鏡 下 肝 嚢 胞 天 蓋 切 除 術 の 合 併 症 、 再 発 率 について 検 討 した。<br />

【 対 象 および 方 法 】2007 年 から2011 年 11 月 までに 肝 嚢 胞 に 対 し 腹 腔 鏡<br />

下 天 蓋 切 除 術 を 施 行 した13 例 を 対 象 とした。 男 性 4 例 、 女 性 9 例 であり、<br />

平 均 年 齢 は78 歳 、 肝 嚢 胞 最 大 径 は32cm、 全 例 が 腹 痛 など 有 症 状 であっ<br />

た。 腹 腔 鏡 下 に 超 音 波 凝 固 切 開 装 置 による 嚢 胞 天 蓋 切 除 を 行 い、アル<br />

ゴンビームコアギュレーターによる 嚢 胞 内 腔 面 の 粘 膜 焼 却 、また2010<br />

年 以 降 はソフト 凝 固 電 気 メス(VIO…system)を 用 いた 内 腔 面 の 粘 膜 焼<br />

却 を 行 った。【 結 果 】1 例 は 多 発 性 腎 嚢 胞 を 伴 う 成 人 性 多 発 性 肝 嚢 胞 で<br />

あり、 術 中 出 血 から 開 腹 術 へと 移 行 し 肝 外 側 区 域 切 除 術 を 施 行 した。<br />

他 12 例 の 平 均 手 術 時 間 は127 分 、 術 後 平 均 在 院 期 間 は5 日 であった。 腹<br />

腔 鏡 下 に 施 行 した12 例 のうち2 例 で 再 発 を 認 め、1 例 では 複 数 回 の 穿 刺<br />

吸 引 、1 例 では 再 手 術 を 要 した。2010 年 以 降 のVIO…systemを 用 いた4<br />

症 例 においては 合 併 症 を 認 めず、 現 在 のところ 再 発 を 認 めていない。<br />

【 考 察 】 文 献 上 、 開 腹 下 肝 嚢 胞 天 蓋 切 除 術 の 再 発 率 は、 画 像 上 で<br />

17.6%、 症 状 としては5.9から13%とされる。 我 々の 検 討 では、 腹 腔 鏡<br />

下 肝 嚢 胞 天 蓋 切 除 術 は 低 侵 襲 であり 再 発 率 も 開 腹 下 の 嚢 胞 天 蓋 切 除 術<br />

に 劣 らなかった。しかしながら 術 中 合 併 症 としての 大 出 血 から 開 腹 術<br />

へ 移 行 した1 例 を 経 験 し、 注 意 を 要 すると 思 われた。またVIO…system<br />

による 粘 膜 焼 却 は 安 全 かつ 有 用 な 方 法 と 考 えられた。<br />

P78-2 当 科 における 巨 大 肝 嚢 胞 に 対 する 腹 腔 鏡 手 術<br />

東 京 医 科 大 学<br />

○… 高 野 公 徳 , 阿 部 雄 太 , 尾 野 大 気 , 横 山 卓 剛 , 木 原 優 ,<br />

島 津 元 秀<br />

【はじめに】 肝 嚢 胞 の 治 療 適 応 は 限 られているが、 有 症 状 の 巨 大 肝 嚢<br />

胞 に 対 しては 症 状 の 緩 和 目 的 で 手 術 を 施 行 することがあり、 低 侵 襲 治<br />

療 という 観 点 からも 腹 腔 鏡 手 術 のよい 適 応 と 考 える。 今 回 当 院 におけ<br />

る 巨 大 肝 嚢 胞 に 対 する 腹 腔 鏡 手 術 について 検 討 したので 報 告 する。【 対<br />

象 】2008 年 3 月 より 当 院 で 施 行 した 巨 大 肝 嚢 胞 に 対 する 腹 腔 鏡 手 術 8 例 。<br />

【 方 法 】 腹 腔 鏡 下 肝 嚢 胞 天 蓋 切 除 術 においては 基 本 4~5ポートを 挿 入<br />

し、 電 気 メスで 嚢 胞 壁 を 穿 刺 、 嚢 胞 内 容 を 可 及 的 に 吸 引 する。 嚢 胞 壁<br />

は 超 音 波 凝 固 切 開 装 置 を 用 いて 可 及 的 に 切 除 していき、 比 較 的 太 い 脈<br />

管 はクリップ 結 紮 、または 縫 合 閉 鎖 ( 自 動 縫 合 器 または 腔 内 結 紮 )して<br />

切 離 する。ドレーンは 原 則 留 置 し、 排 液 が200ml 以 下 になったら 抜 去<br />

している。【 結 果 】7 例 に 肝 嚢 胞 天 蓋 切 除 術 、1 例 に 肝 外 側 区 域 切 除 を<br />

施 行 した。ポート 数 は4-6 個 で 平 均 4.3 個 、 手 術 時 間 は82-273 分 で 平 均<br />

176 分 、 術 後 在 院 日 数 は4-15 日 で 平 均 8.5 日 であった。 合 併 症 は 肝 外 側<br />

区 域 切 除 術 を 施 行 した1 例 に 胆 汁 漏 を 認 め、ENBDですみやかに 改 善 し、<br />

術 後 15 日 目 に 軽 快 退 院 された。また 遷 延 性 腹 水 が2 例 に 認 められたが<br />

ドレーンを 抜 去 しても 特 に 問 題 なく 軽 快 された。 観 察 期 間 は11ヶ 月 か<br />

ら3 年 9ヶ 月 で、 全 例 症 状 の 改 善 が 見 られ、 症 状 の 再 発 を 認 めていない。<br />

【 結 語 】 巨 大 肝 嚢 胞 に 対 する 腹 腔 鏡 手 術 は、 低 侵 襲 であり、 在 院 期 間<br />

も 短 期 間 で、 症 状 の 改 善 は 良 好 であった。 肝 嚢 胞 で 手 術 にいたる 症 例<br />

は 比 較 的 稀 ではあるが、 症 状 が 強 ければ 本 手 術 の 施 行 を 考 慮 すべきで<br />

あると 考 えられた。<br />

P78-3 著 明 な 腹 部 膨 満 を 伴 う 多 発 性 肝 嚢 胞 症 例 をどう 扱 う<br />

かLigaSureを 用 いた 可 及 的 嚢 胞 開 窓 術 の 有 用 性 に<br />

ついて<br />

京 都 大 学 肝 胆 膵 ・ 移 植 外 科<br />

○… 秦 浩 一 郎 , 岡 村 裕 輔 , 八 木 真 太 郎 , 小 川 晃 平 , 川 口 道 也 ,<br />

海 道 利 実 , 上 本 伸 二<br />

多 発 性 肝 嚢 胞 は 常 染 色 体 優 性 遺 伝 病 で、 半 数 が 多 発 性 嚢 胞 腎 を 合 併 す<br />

るが 肝 機 能 は 良 好 に 保 たれることが 多 く、 通 常 治 療 対 象 となることは<br />

少 ない。1) 慢 性 的 な 腹 部 膨 満 、 周 囲 臓 器 の 圧 背 症 状 、2)… 急 性 破 裂 か<br />

嚢 胞 内 部 への 出 血 、3) 稀 ではあるが 腹 水 、 閉 塞 性 黄 疸 、 肝 静 脈 閉 塞 等<br />

が 手 術 適 応 となる。 今 回 、 著 明 な 腹 部 膨 満 を 伴 う 多 発 性 肝 嚢 胞 に 対 し<br />

LigaSure…を 用 いた 可 及 的 嚢 胞 開 窓 術 を 施 行 した2 例 を 提 示 し、 治 療 法<br />

選 択 の 是 非 について 議 論 したい。1)…54 歳 … 男 性 。20 年 前 より 健 診 USに<br />

て 指 摘 。2 年 前 嚢 胞 感 染 併 発 し1 年 前 に 嚢 胞 内 吸 引 ・エタノール 注 入 受<br />

けたが 症 状 改 善 なく 当 科 紹 介 。 上 記 術 後 は 嚢 胞 感 染 から 敗 血 症 に 陥 っ<br />

たり、 遷 延 する 腹 水 貯 留 など 認 めたが 軽 快 し、 外 来 にて 経 過 観 察 中 で<br />

ある。2)…44 歳 … 男 性 。 慢 性 的 な 腹 部 膨 満 を 主 訴 に 近 医 受 診 。 肝 動 脈 塞<br />

栓 術 受 けたが 症 状 徐 々に 増 悪 し 当 科 紹 介 。 上 記 術 後 はやはり 腹 水 貯 留<br />

続 くも 利 尿 剤 で 調 節 可 能 で、 外 来 にて 経 過 観 察 中 である。 共 に 穿 刺 ・<br />

排 液 、エタノール 注 入 や 肝 動 脈 塞 栓 術 が 無 効 であった 症 例 である。 術<br />

後 にも 胆 汁 漏 の 合 併 なく、 画 像 上 10~20%のmass-reduction…と 症 状 の<br />

軽 快 が 得 られ、 社 会 復 帰 可 能 となったことから、 有 用 な 術 式 であると<br />

考 えている。<br />

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