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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P27-3 当 院 における 通 常 型 膵 癌 とIPMN 由 来 浸 潤 癌 の 検 討<br />

京 都 府 立 医 科 大 学 消 化 器 外 科<br />

○… 石 本 武 史 , 生 駒 久 視 , 山 本 有 祐 , 森 村 玲 , 村 山 康 利 ,<br />

小 松 周 平 , 塩 崎 敦 , 栗 生 宜 明 , 中 西 正 芳 , 藤 原 斉 ,<br />

岡 本 和 真 , 落 合 登 志 哉 , 國 場 幸 均 , 大 辻 英 吾<br />

【はじめに】IPMN 由 来 膵 癌 では、 非 浸 潤 癌 の 予 後 は 良 好 であるが 浸<br />

潤 癌 の 予 後 は 不 良 であると 言 われている。しかし 通 常 型 膵 癌 とIPMN<br />

由 来 浸 潤 癌 の 予 後 の 比 較 に 関 してはまだ 一 定 の 見 解 が 得 られていない。<br />

今 回 我 々は 当 科 切 除 例 におけるIPMN 由 来 浸 潤 癌 と 通 常 型 膵 癌 との 臨<br />

床 病 理 学 的 因 子 と 予 後 について 比 較 検 討 を 行 った。【 対 象 と 方 法 】 当<br />

院 で2004 年 から2010 年 に 切 除 し 肉 眼 的 治 癒 切 除 の 得 られた 通 常 型 膵 癌<br />

56 例 とIPMN 由 来 浸 潤 癌 15 例 を 対 象 とし 両 者 の 合 併 例 は 除 外 した。 全<br />

生 存 率 の 算 出 はKaplan-Meier 法 、 比 較 はlog…rank…testを 使 用 した。 臨<br />

床 病 理 学 的 因 子 の 比 較 はχ 二 乗 検 定 を 用 いた。【 結 果 】46 例 に 膵 頭<br />

十 二 指 腸 切 除 術 、20 例 に 膵 体 尾 部 切 除 術 、5 例 に 膵 全 摘 術 が 行 われた。<br />

年 齢 ・ 占 拠 部 位 ・ 性 別 ・ 腫 瘍 径 ・リンパ 節 転 移 ・ 再 発 率 ・ 脈 管 侵 襲 ・<br />

局 所 進 展 度 は 両 群 間 で 有 意 差 を 認 めなかった。IPMN 由 来 浸 潤 癌 では<br />

stageI/II/III/IV( 膵 癌 取 扱 い 規 約 第 6 版 に 準 拠 )がそれぞれ1/4/6/4 人<br />

であり、StageIII,IVの 症 例 が 通 常 型 膵 癌 と 比 較 し 有 意 に 少 なかった<br />

(p=0.02)。5 年 生 存 率 は 通 常 型 膵 癌 が19.0%、IPMN 由 来 浸 潤 癌 が<br />

35.5%で 両 群 間 に 有 意 差 を 認 めなかった(p=0.23)。【 考 察 】IPMN 由 来<br />

浸 潤 癌 は 通 常 型 膵 癌 と 比 較 しStageI,II 症 例 が 有 意 に 多 かったが、 両 群<br />

間 では 予 後 に 有 意 差 を 認 めなかった。IPMNの 経 過 観 察 症 例 では 定 期<br />

的 に 適 切 な 画 像 診 断 を 行 い 浸 潤 のタイミングを 見 逃 さず 手 術 を 行 うこ<br />

とが 重 要 である。 今 後 症 例 を 重 ねさらなる 検 討 が 必 要 であると 考 えら<br />

れる。<br />

P27-4 当 科 におけるIPMN 手 術 症 例 の 検 討 と 膵 尾 部 末 端 IPMN<br />

の 手 術 適 応<br />

山 梨 大 学 第 一 外 科<br />

○… 川 井 田 博 充 , 板 倉 淳 , 細 村 直 弘 , 雨 宮 秀 武 , 河 野 寛 ,<br />

松 田 正 徳 , 藤 井 秀 樹<br />

当 院 では2000 年 よりIPMN… の 手 術 適 応 を 主 膵 管 拡 張 7mm 以 上 、 壁 在<br />

結 節 6mm 以 上 、 腫 瘍 径 3cmとしており、2009 年 4 月 から 壁 在 結 節 を 重<br />

視 している。2000 年 より2011 年 3 月 までに36 例 の 手 術 を 施 行 しており、<br />

これらの 症 例 について 検 討 した。【 結 果 】 主 膵 管 型 4 例 を 除 く32 例 に 対<br />

し 主 膵 管 径 、 腫 瘍 径 、 壁 在 結 節 、 腫 瘍 マーカー(CA19-9)の4 項 目 につ<br />

いて 検 討 した。 主 膵 管 径 は 腺 腫 5.4±0.7mm、 非 浸 潤 癌 6.9±1.1mm、<br />

浸 潤 癌 7.3±1.0mmと 癌 で 拡 張 傾 向 を 認 めるものの、 有 意 差 は 認 めな<br />

かった。 腫 瘍 径 は 腺 腫 3.6±0.5cm、 非 浸 潤 癌 で5.7±2.5cm、 浸 潤 癌 で3.1<br />

±0.3cmと 有 意 差 は 認 めなかった。 壁 在 結 節 は 腺 腫 3.5±1.0mm、 非 浸<br />

潤 癌 9.8±3.0mm、 浸 潤 癌 で12.2±1.7mmと 有 意 差 をもって 浸 潤 癌 が 大<br />

きかった。 腫 瘍 マーカーはCA19-9のみ 有 意 差 を 認 め、 腺 腫 21.5±5.2U/<br />

ml、 非 浸 潤 癌 103.7±46.8U/ml、 浸 潤 癌 217.7±60.5U/mlと 癌 の 進 行 と<br />

ともに 有 意 に 高 値 を 示 した。【 結 語 1】 腺 腫 と 非 浸 潤 癌 、 浸 潤 癌 での3<br />

群 間 比 較 では、 壁 在 結 節 とCA19-9において 有 意 差 を 認 め、 腫 瘍 径 や<br />

主 膵 管 径 のみでの 悪 性 度 の 判 断 は 困 難 と 思 われた。しかし 壁 在 結 節 や<br />

CA19-9のみでの 癌 の 診 断 は 不 十 分 であり、 腫 瘍 径 や 主 膵 管 径 の 増 大<br />

するものでは 詳 細 な 検 討 を 要 すると 思 われた。 膵 尾 部 末 端 発 生 は32 例<br />

中 4 例 に 認 められた。これらの 症 例 のうち 腺 腫 2 例 、 腺 癌 2 例 ( 非 浸 潤 癌 )<br />

であった。 腺 癌 2 例 のうちの1 例 に 主 膵 管 拡 張 を 認 め、2 例 とも 腫 瘍 径<br />

は3cm 以 上 であった。 壁 在 結 節 は2 例 とも 認 めず、CA19-9の 上 昇 を1<br />

例 に 認 め 当 科 の 手 術 適 応 とは 合 致 しなかった。【 結 語 2】 膵 尾 部 末 端 の<br />

IPMNの 手 術 適 応 は 膵 頭 部 、 体 部 IPMNと 異 なる 可 能 性 があり 症 例 の<br />

集 積 が 必 要 であると 思 われた。<br />

P27-5 IPMN 治 療 における 国 際 ガイドラインの 妥 当 性 とPET<br />

検 査 の 有 用 性<br />

九 州 がんセンター<br />

○… 前 原 伸 一 郎 , 池 田 泰 治<br />

【 背 景 】 膵 管 内 乳 頭 粘 液 性 腫 瘍 (IPMN)は 腺 腫 から 浸 潤 癌 まで 組 織 学<br />

的 多 様 性 に 富 むが、 術 前 の 悪 性 度 診 断 は 困 難 である。IPMN/MCN 国<br />

際 診 療 ガイドラインでは 手 術 適 応 は 主 膵 管 型 、 嚢 胞 径 30mm 以 上 、 壁<br />

在 結 節 ありとされているが、 術 式 によっては 患 者 への 負 担 も 小 さくは<br />

ない。このため、 患 者 の 年 齢 やQOLまで 考 慮 した 外 科 的 治 療 戦 略 が<br />

必 要 と 考 えられる。【 目 的 】IPMN 症 例 における 治 療 戦 略 について 検<br />

討 する。【 対 象 と 方 法 】2007 年 1 月 から2011 年 8 月 までに 当 センターに<br />

てIPMNに 対 して 手 術 が 施 行 された15 例 を 対 象 とし、これらの 臨 床 病<br />

理 学 的 特 徴 について 検 討 を 行 った。 手 術 適 応 はガイドラインに 沿 った<br />

手 術 適 応 症 例 および 膵 炎 を 繰 り 返 す 症 例 とした。【 結 果 】15 例 中 病 理<br />

検 査 結 果 に てcarcinoma(IPMC)は2 例 で あ り、13 例 はadenoma<br />

(IPMA)であった。 経 過 観 察 中 に 腫 瘍 の 増 大 が 見 られ 手 術 に 踏 み 切 っ<br />

た2 症 例 は2 例 ともIPMAであった。 術 式 は 膵 全 摘 が3 例 、 体 尾 部 切 除<br />

(DP)が4 例 、 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 (PD)が8 例 であった。このうちIPMC<br />

の2 例 はDPが1 例 、PDが1 例 であった。FDG-PET(PET)は 術 前 に12 例<br />

に 施 行 され、6 例 で 膵 への 高 度 集 積 を 認 めた。このうち 一 例 は 併 存 す<br />

る 胆 管 癌 への 集 積 であった。IPMCの2 例 はともに 集 積 を 認 めていた。<br />

また、15 例 中 7 例 で 通 常 型 膵 癌 もしくは 他 臓 器 癌 の 合 併 が 認 められた。<br />

【 考 察 】ガイドラインに 準 じて 手 術 適 応 を 決 定 したがIPMCは13%で<br />

あった。 術 前 検 査 としてPETは 感 受 性 が 高 くIPMC2 例 とも 集 積 を 認<br />

めていた。このため、PET 陰 性 症 例 については、IPMAの 可 能 性 が 高<br />

く 患 者 背 景 などによっては 経 過 観 察 も 一 選 択 であったと 考 えられた。<br />

また、 高 率 に 合 併 する 他 臓 器 癌 の 検 索 も 含 めPETは 有 用 と 考 えられた。<br />

さらに 経 過 観 察 していた 症 例 を 手 術 に 踏 み 切 る 適 応 についても 今 後 さ<br />

らに 症 例 を 重 ね 検 討 する 必 要 がある。【 結 語 】 国 際 ガイドラインに 加 え、<br />

PET 検 査 を 導 入 することはIPMNの 治 療 戦 略 を 立 てる 上 で 有 用 となる<br />

ことが 示 唆 された。<br />

P27-6 膵 IPMN( 膵 管 内 乳 頭 粘 液 性 腫 瘍 )の 治 療 戦 略 としての<br />

FDG-PETの 意 義<br />

大 阪 大 学 大 学 院 消 化 器 外 科 学<br />

○… 谷 田 司 , 江 口 英 利 , 和 田 浩 志 , 川 本 弘 一 , 小 林 省 吾 ,<br />

丸 橋 繁 , 種 村 匡 弘 , 森 正 樹 , 土 岐 祐 一 郎 , 永 野 浩 昭<br />

【 背 景 ・ 目 的 】 膵 管 内 乳 頭 粘 液 性 腫 瘍 (IPMN)の 中 には 経 過 観 察 可 能<br />

な 症 例 が 少 なからず 存 在 するが、 悪 性 化 potentialを 強 く 持 っている<br />

IPMNも 存 在 するため、それらを 鑑 別 し、 外 科 治 療 の 適 応 を 決 定 する<br />

必 要 がある。 近 年 、 腫 瘍 病 変 の 悪 性 度 診 断 においてFDG-PETは 重 要<br />

な 検 査 となりつつあるが、IPMNにおける 有 用 性 に 関 する 報 告 は 少 な<br />

い。 今 回 われわれは、IPMNの 良 悪 性 鑑 別 におけるFDG-PETの 意 義<br />

を 検 討 することとした。【 対 象 ・ 方 法 】2005 年 8 月 から2010 年 12 月 まで<br />

にFDG-PET 検 査 を 施 行 したIPMN 症 例 のうち、 手 術 または 生 検 にて<br />

組 織 学 的 に 良 悪 性 の 確 定 診 断 が 得 られたIPMN44 例 を 対 象 とし、 術 前<br />

FDG-PETの 良 悪 性 の 鑑 別 における 有 用 性 について 検 討 した。【 結 果 】<br />

IPMN 症 例 の 内 訳 は 主 膵 管 型 7 例 、 分 枝 型 17 例 、 混 合 型 20 例 で、 病 理<br />

診 断 の 内 訳 は、 良 性 ( 腺 腫 、 境 界 病 変 )22 例 、 悪 性 ( 上 皮 内 癌 、 浸 潤 癌 )<br />

22 例 であった。 診 断 方 法 は 手 術 41 例 、 開 腹 生 検 3 例 であった。 良 悪 性<br />

の2 群 において、 症 状 の 有 無 、 膵 管 型 、 主 膵 管 径 は 有 意 差 を 認 めなかっ<br />

たが、 悪 性 例 におけるSUV…maxは 良 性 例 に 比 べ 有 意 に 高 値 を 示 して<br />

いた(4.1±2.8…vs…1.6±0.9、p=0.0002)。また 悪 性 例 では 壁 在 結 節 のあ<br />

る 症 例 が 良 性 例 と 比 較 して 有 意 に 多 く(p

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