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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P49-3 根 治 切 除 不 能 大 腸 癌 に 対 して 全 身 化 学 療 法 後 に 肝 切 除<br />

を 行 った 大 腸 癌 肝 転 移 の5 例<br />

県 立 広 島 病 院 消 化 器 ・ 乳 腺 外 科<br />

○… 大 石 幸 一 , 大 森 一 郎 , 小 橋 俊 彦 , 眞 次 康 弘 , 中 原 英 樹 ,<br />

板 本 敏 行<br />

近 年 の 大 腸 癌 化 学 療 法 の 進 歩 により 切 除 不 能 大 腸 癌 の 予 後 は 向 上 し、<br />

また 高 い 抗 腫 瘍 効 果 は 切 除 不 能 大 腸 癌 肝 転 移 においても 化 学 療 法 後 に<br />

切 除 可 能 となる 症 例 が 散 見 されるようになった。2004 年 1 月 から2010<br />

年 12 月 までに 当 院 臨 床 腫 瘍 科 で… 全 身 化 学 療 法 を 行 った 同 時 性 肝 転 移<br />

をともなう 根 治 切 除 不 能 大 腸 癌 68 例 のうち、 全 身 化 学 療 法 後 に 肝 切 除<br />

の 適 応 となった5 例 (7%)を 経 験 した。 平 均 年 齢 は52.6 歳 で 男 性 3 例 、 女<br />

性 2 例 。 根 治 切 除 不 能 の 理 由 は、 多 発 肝 転 移 が2 例 で 腹 膜 播 種 が3 例 、<br />

骨 転 移 が1 例 であった。 原 発 巣 切 除 は 先 行 切 除 が3 例 で、 化 学 療 法 後 の<br />

肝 切 除 と 同 時 切 除 が2 例 であった。 化 学 療 法 のレジメンはオキサリプ<br />

ラチンを 含 むFOLFOXまたはXELOXをファーストラインとして 使 用<br />

し、3 例 にアバスチンを 併 用 した。その 内 2 例 はオキサリプラチンの 有<br />

害 事 象 のためFOLFILIまたはsLV…5FU2… へ 変 更 した。 化 学 療 法 後 に<br />

肝 切 除 の 適 応 となった 理 由 は 肝 転 移 以 外 の 転 移 巣 がないか 変 化 がない<br />

症 例 あるいは 肝 転 移 の 腫 瘍 径 の 縮 小 と 個 数 の 減 少 により 肝 切 除 可 能 と<br />

なった 症 例 に 肝 切 除 を 施 行 した。 全 身 化 学 療 法 により3 症 例 52 病 変 に<br />

画 像 上 CRを 認 め、その 内 1 症 例 8 病 変 にpCRを 認 めた。 画 像 上 CR52 病<br />

変 のうち 術 中 同 定 不 可 能 で 切 除 しなかった 病 変 ( 見 過 ごし 病 変 )は28 病<br />

変 (54%)であった。 画 像 上 CR52 病 変 のうち 術 中 9 病 変 (17%)は 同 定 可<br />

能 で 切 除 し、そのうちpCRは5 病 変 (56%)であった。 画 像 上 腫 瘍 遺 残<br />

(viable)と 診 断 し 切 除 した22 病 変 のうち3 病 変 (14%)がpCRであった。<br />

大 腸 癌 の 治 療 開 始 から 約 5 年 の 長 期 生 存 例 を2 例 に 認 めたが、 肝 切 除 後<br />

1 年 以 上 の 経 過 観 察 ができた2 例 ともに 早 期 再 発 を 認 めた。 肝 転 移 を 伴<br />

う 根 治 切 除 不 能 大 腸 癌 に 対 して 化 学 療 法 を 行 い、 奏 功 した 症 例 に 対 す<br />

る 肝 切 除 の 意 義 については、 今 後 症 例 を 重 ねて 検 討 すべき 課 題 と 思 わ<br />

れた。 特 に、 見 過 ごし 病 変 に 対 する 厳 重 な 経 過 観 察 が 必 要 で、 二 期 的<br />

肝 切 除 も 視 野 に 入 れて 治 療 計 画 を 立 てる 必 要 があると 考 えている。<br />

P49-4 分 子 標 的 治 療 薬 併 用 化 学 療 法 を 行 い 切 除 可 能 となった<br />

GradeB,C 転 移 性 肝 癌 の5 例<br />

大 分 赤 十 字 病 院 外 科<br />

○… 岩 城 堅 太 郎 , 福 澤 謙 吾 , 實 藤 健 作 , 岡 本 正 博 ,<br />

甲 斐 成 一 郎 , 若 杉 健 三<br />

【はじめに】 近 年 、 我 が 国 では、 肝 転 移 症 例 の40~50%に 肝 切 除 が 行<br />

われ、その 約 70%に 治 癒 切 除 が 施 行 されている。 大 腸 癌 治 療 ガイドラ<br />

インによれば、 肝 転 移 症 例 のGrade 別 5 年 生 存 率 ( 肝 切 除 例 、 非 切 除 例 )<br />

はそれぞれGrade…A…(52.9%,…14.3%),…Grade…B…(29.6%,…7.7%),…Grade…<br />

C…(10.4%,…0.0%)で、いずれも 肝 切 除 による 予 後 の 改 善 が 期 待 できる。<br />

我 々が 経 験 したGrade…B,…C 大 腸 癌 肝 転 移 症 例 に 対 して 分 子 標 的 治 療 薬<br />

併 用 化 学 療 法 を 行 い 肝 切 除 術 を 施 行 した5 症 例 を 報 告 する。【 症 例 】 平<br />

均 年 齢 は60.8 歳 で、 同 時 性 肝 転 移 4 例 、 異 時 性 肝 転 移 1 例 。 肝 転 移<br />

Gradeは、Grade…Bが2 例 (いずれもH2)、Grade…Cが3 例 (H2が1 例 、…H3<br />

が2 例 )。 化 学 療 法 開 始 から 肝 切 除 まで、 平 均 11.6ヶ 月 で、 原 発 巣 との<br />

同 時 切 除 は1 例 のみであった。… 施 行 した 化 学 療 法 は、FOLFOX+BV:…<br />

2 例 、FOLFOX+BV,… FOLFIRI+BV,… CPT-11+C-mab:… 1 例 、<br />

XELOX+BV:…1 例 、XELOX+BV,…FOLFIRI+P-mab:…1 例 であった。<br />

肝 切 除 は、1 期 的 切 除 が4 例 (そのうち 術 前 門 脈 塞 栓 術 を2 例 に 施 行 )で、<br />

2 期 的 肝 切 除 が1 例 であった。 切 除 標 本 による 組 織 学 的 効 果 判 定 では、<br />

2/3 以 上 の 変 性 壊 死 を 認 めたGrade…2を4 切 除 に 認 めた。いずれの 症 例<br />

においても 化 学 療 法 による 肝 障 害 として 有 意 な 変 化 は 認 められなかっ<br />

た。 全 観 察 期 間 は 平 均 24.8ヶ 月 で、 初 回 肝 切 除 後 の 観 察 期 間 は 平 均<br />

13.2ヶ 月 で、5 例 中 3 例 で 無 再 発 生 存 中 であった。【 考 察 】 今 回 の5 症 例<br />

では 平 均 2 年 以 上 の 生 存 が 得 られており、 肝 切 除 により 予 後 の 延 長 が<br />

期 待 できると 考 えられた。 全 症 例 にて 化 学 療 法 による 肝 障 害 は 認 めら<br />

れず、 門 脈 塞 栓 術 や2 期 的 切 除 を 組 み 合 わせることにより 安 全 に 切 除<br />

可 能 と 考 えられた。 長 期 無 再 発 症 例 では、 治 療 効 果 が 得 られている 比<br />

較 的 早 期 の 段 階 で 肝 切 除 を 施 行 しており、この 段 階 での 肝 切 除 が 予 後<br />

改 善 に 有 効 である 可 能 性 が 示 唆 された。【まとめ】 分 子 標 的 治 療 薬 併<br />

用 化 学 療 法 を 行 い 切 除 可 能 となったGrade…B,…C 大 腸 癌 肝 転 移 症 例 の5<br />

例 を 経 験 した。 大 腸 癌 肝 転 移 症 例 に 対 して、 根 治 的 肝 切 除 術 を 目 的 と<br />

した 集 学 的 治 療 を 行 うことにより、 予 後 改 善 が 期 待 できると 考 えられ<br />

た。<br />

P49-5 結 腸 GISTの 多 発 肝 転 移 に 対 し 肝 切 除 を 施 行 した1 例<br />

愛 媛 大 学 肝 胆 膵 ・ 移 植 外 科<br />

○… 伊 藤 英 太 郎 , 藤 山 泰 二 , 米 永 吉 邦 , 渡 邊 常 太 , 串 畑 史 樹 ,<br />

高 田 泰 次<br />

今 回 、 結 腸 原 発 GISTの 多 発 肝 転 移 に 対 しイマチニブとスニチニブを<br />

投 与 したのち 肝 切 除 を 施 行 した1 例 を 経 験 したので 報 告 する。<br />

【 症 例 】36 歳 の 女 性 。 平 成 23 年 1 月 下 行 結 腸 GISTに 対 し、 前 医 で 切 除<br />

術 を 施 行 された。 切 除 標 本 にて 病 変 の 大 きさは11.4×6.9cm、 核 分 裂<br />

数 は7/50HPFs。 病 変 は 完 全 切 除 されたが 高 リスクに 分 類 された。 術<br />

後 のCTで 肝 に 多 発 する 低 濃 度 の 陰 影 を 認 め、この 時 点 で 肝 転 移 を 疑 っ<br />

た。イマチニブ400mg/ 日 を 開 始 したが、 副 作 用 で 好 中 球 減 少 がみら<br />

れたため 適 宜 休 薬 しながら 投 与 を 行 っていた。 術 後 8か 月 のCTで、 尾<br />

状 葉 を 占 める45mm 大 の 病 変 をはじめ 肝 両 葉 に7か 所 以 上 の 転 移 が 認<br />

められた。イマチニブ 耐 性 と 判 断 し、スニチニブ20mg/ 日 へ 変 更 した。<br />

その1ヶ 月 後 、 画 像 上 転 移 巣 は 変 化 を 認 めずSDであった。 根 治 を 目 指<br />

した 肝 切 除 を 行 うべきと 判 断 し、 平 成 23 年 12 月 拡 大 左 葉 切 除 、 尾 状 葉<br />

切 除 、 右 葉 部 分 切 除 術 を 施 行 した。<br />

【 手 術 】 開 腹 時 、 腹 水 なく 腹 膜 播 種 は 認 めなかった。 転 移 病 巣 は 尾 状<br />

葉 に45mm 大 1か 所 、S3とS4にそれぞれ20mm 大 1ケ 所 ずつ、 右 葉 に3<br />

~10mmの 転 移 を 複 数 個 所 認 めた。 尾 状 葉 の 転 移 巣 は 下 大 静 脈 を 圧 排<br />

するも 剥 離 可 能 であった。 右 葉 の 転 移 巣 はエコーとPDEカメラを 用<br />

いて 検 索 し、それぞれ 部 分 切 除 を 行 い 確 認 しうる 転 移 は 全 て 切 除 した。<br />

【 考 察 】GISTの 肝 転 移 はイマチニブなどの 分 子 標 的 薬 単 独 での 根 治<br />

は 困 難 であり 外 科 的 切 除 が 第 一 選 択 となるが、 切 除 後 の 再 発 率 が 高 い<br />

ため 手 術 と 分 子 標 的 治 療 を 組 み 合 わせた 集 学 的 治 療 が 必 要 とされてい<br />

る。 分 子 標 的 治 療 の 術 前 療 法 としての 意 義 や 手 術 のタイミング、 多 発<br />

肝 転 移 に 対 する 術 式 の 選 択 など 今 後 解 決 すべき 課 題 も 多 く、 文 献 的 考<br />

察 を 加 え 本 症 例 を 報 告 する。<br />

P49-6 大 腸 癌 肝 転 移 切 除 後 の 補 助 化 学 療 法 の 検 討<br />

北 九 州 市 立 医 療 センター 外 科<br />

○… 阿 部 祐 治 , 松 永 浩 明 , 西 原 一 善 , 中 野 徹 , 光 山 昌 珠<br />

【 目 的 】 大 腸 癌 治 療 ガイドラインでは 大 腸 癌 肝 転 移 根 治 術 後 の 補 助 化<br />

学 療 法 は 確 立 されていないが、2005 年 に 新 規 抗 癌 剤 の 導 入 後 、 現 実 に<br />

はこれら 薬 剤 も 補 助 化 学 療 法 として 使 用 されている。 当 科 における<br />

2005 年 以 降 の 肝 切 除 症 例 に 対 する 化 学 療 法 の 効 果 を、2005 年 以 前 の 肝<br />

動 注 化 学 療 法 施 行 例 と 対 比 して 検 討 した。【 方 法 】1992 年 ―2010 年 の<br />

初 回 肝 切 除 は245 例 で、 肝 切 除 時 点 でCur…Bが 得 られ 周 術 期 に 化 学 療<br />

法 が 施 行 された 症 例 のうち、2005 年 ―2010 年 の58 例 と2005 年 以 前 の 術<br />

後 肝 動 注 化 学 療 法 (5-FU…10g 以 上 投 与 ) 施 行 42 例 を 対 象 とした。 周 術<br />

期 に 新 規 抗 癌 剤 3サイクル 以 上 投 与 された(N 群 )26 例 、 経 口 抗 癌 剤 投<br />

与 (O 群 )28 例 、 肝 動 注 化 学 療 法 (H 群 )46 例 である。 化 学 療 法 別 の 生 存<br />

率 ・ 全 再 発 ・ 残 肝 再 発 ・ 肝 外 再 発 、および 再 発 後 の 化 学 療 法 の 効 果 に<br />

ついて 検 討 した。 生 存 率 ・ 再 発 率 の 算 出 にはKaplan-Meier 法 (Wilcoxon<br />

検 定 )を 用 い、P

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