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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P21-3 当 院 におけるBorderlineresectable 症 例 の 検 討<br />

1<br />

大 阪 市 立 総 合 医 療 センター 肝 胆 膵 外 科 、 2 大 阪 市 立 総 合 医 療 セ<br />

ンター 消 化 器 外 科<br />

○… 清 水 貞 利 1<br />

, 塚 本 忠 司 1<br />

, 金 沢 景 繁 1<br />

, 高 台 真 太 郎 1<br />

,<br />

山 添 定 明 1<br />

, 大 平 豪 1<br />

, 中 島 隆 善 1 2<br />

, 西 口 幸 雄<br />

NCCN 膵 癌 ガイドライン2011におけるBorderline…resectableのうち 動<br />

脈 因 子 の 症 例 について 検 討 した. 当 院 ではBorderline…resectable 症 例<br />

に 対 して,2011 年 7 月 以 降 は 術 前 化 学 療 法 を 導 入 しているが,それ 以<br />

前 は 術 前 治 療 をおこなわずに 手 術 を 施 行 してきた. 対 象 は2008 年 4 月<br />

以 降 の 膵 臓 癌 切 除 症 例 45 例 .そのうち 術 前 画 像 診 診 断 において 動 脈 因<br />

子 によるBorderline…resectableと 考 えられた 症 例 は8 例 で, 術 前 化 学<br />

療 法 を 施 行 した1 例 を 除 く7 例 で 検 討 した. 浸 潤 が 疑 われた 動 脈 は, 総<br />

肝 動 脈 1 例 , 上 腸 間 膜 動 脈 6 例 であった. 施 行 した 術 式 はPD4 例 ,DP3<br />

例 で, 癌 遺 残 度 はR0:2 例 ,R1:2 例 ,R2:3 例 であった.R2…3 例 の<br />

うち2 例 はSMA 浸 潤 例 であった.1 年 および2 年 のDFSは,いずれも<br />

57.1%で,Resectableと 考 えられた 症 例 の48.3%と 比 較 し 有 意 差 は 認 め<br />

なかった. 生 存 率 についても1 年 ,2 年 ともに57.1%で,Resectableの<br />

78.3%,50.8%と 比 較 し, 有 意 に 予 後 不 良 というわけではなかった.た<br />

だし,R2に 限 ってみると, 術 後 平 均 生 存 期 間 は6カ 月 と 予 後 は 極 端 に<br />

不 良 であった.R0の2 例 は 術 後 2 年 以 上 生 存 しており,R1は2 症 例 とも<br />

Stage…IVbで,いずれも 局 所 再 発 を 認 めているが, 化 学 療 法 を 施 行 し,<br />

術 後 1 年 生 存 中 である. 膵 臓 癌 は 手 術 のタイミングを 失 えば 長 期 生 存<br />

が 望 めないことから, 術 前 画 像 診 断 においてUnresectableに 近 い 状 態<br />

でなければ, 手 術 を 先 行 してもよいのではないかと 考 えられた. 膵 臓<br />

癌 術 後 早 期 再 発 例 について 検 討 したところ, 術 後 3カ 月 以 内 の 早 期 再<br />

発 症 例 は 膵 臓 癌 切 除 症 例 45 例 中 9 例 であった.そのうちBorderline…<br />

resectableには 含 まれない 小 腸 間 膜 リンパ 節 転 移 症 例 を2 例 認 め,そ<br />

の 予 後 はBorderline…resectable… のR2と 同 様 不 良 であった. 術 前 画 像<br />

診 断 において, 小 腸 間 膜 リンパ 節 転 移 が 疑 われる 症 例 は 切 除 可 能 と 判<br />

断 しても, 術 前 化 学 療 法 の 適 応 ではないかと 考 えられた.<br />

P21-4 広 範 膵 外 神 経 叢 浸 潤 で 切 除 不 能 と 診 断 した 局 所 進 行 膵<br />

頭 部 癌 に 対 し 化 学 放 射 線 療 法 後 に 根 治 切 除 を 施 行 した<br />

1 例<br />

北 海 道 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 消 化 器 外 科 学 分 野 II<br />

○… 新 田 健 雄 , 松 本 譲 , 加 藤 健 太 郎 , 土 川 貴 裕 , 田 中 栄 一 ,<br />

七 戸 俊 明 , 平 野 聡<br />

【はじめに】 膵 外 神 経 叢 浸 潤 が 広 範 におよぶ 局 所 進 行 膵 癌 で 手 術 不 能<br />

と 判 断 した 場 合 , 非 手 術 療 法 のみで 治 療 を 完 結 することが 一 般 的 であ<br />

る. 今 回 我 々は, 膵 外 神 経 叢 浸 潤 が 右 肝 動 脈 周 囲 にまで 及 ぶため 切 除<br />

非 適 応 と 診 断 した 局 所 進 行 膵 頭 部 癌 に 対 し, 化 学 放 射 線 療 法 後 に 根 治<br />

切 除 を 施 行 した 症 例 を 経 験 したので 報 告 する. 【 症 例 提 示 】 症 例 は<br />

60 歳 代 の 女 性 .2010 年 3 月 ,CTにて 膵 頭 部 腫 瘤 とともに 総 肝 動 脈<br />

(CHA)から 固 有 肝 動 脈 (PHA), 右 肝 動 脈 (RHA)に 至 るまで 血 管 周 囲<br />

の 軟 部 組 織 濃 度 上 昇 を 認 め, 広 範 な 膵 外 神 経 叢 浸 潤 をともなう 膵 頭 部<br />

癌 で 切 除 非 適 応 と 診 断 した. 同 年 4 月 から 化 学 療 法 (Gemcitabine…<br />

1500mg/body,…S-1…80mg/body)を 施 行 し,2コース 終 了 後 のCTにて 膵<br />

外 神 経 叢 浸 潤 は 残 存 するものの 原 発 巣 の 著 明 な 縮 小 を 認 めた.6ヶ 月<br />

間 の 非 手 術 治 療 期 間 を 行 い, 非 切 除 因 子 の 出 現 がなければ 根 治 手 術 を<br />

行 う 方 針 とし, 放 射 線 治 療 (45G/25Fr)を 併 用 したCRTが 施 行 された.<br />

化 学 療 法 は 当 初 S-1…(80mg/body)の 単 剤 を 投 与 していたが, 肝 機 能 障<br />

害 を 認 めたため,Gemcitabine…(1400mg/body)の 単 剤 投 与 に 変 更 した.<br />

9 月 のCTでは 腫 瘍 の 更 なる 縮 小 を 認 め,CHA 周 囲 の 軟 部 組 織 上 昇 は<br />

若 干 残 存 するものの 明 らかな 遠 隔 転 移 を 認 めなかった. 根 治 切 除 可 能<br />

と 判 断 し, 肝 機 能 障 害 の 軽 快 を 待 って2010 年 12 月 に 亜 全 胃 温 存 膵 頭<br />

十 二 指 腸 切 除 術 + 門 脈 合 併 切 除 +CHA・PHA・RHA 合 併 切 除 および<br />

挙 上 したRoux-en-Y 脚 の 空 腸 動 脈 とRHAをマイクロ 下 で 吻 合 し 再 建 し<br />

た. 病 理 組 織 学 的 所 見 では, 主 病 変 部 ではわずかなadenocarcinoma<br />

を 散 在 性 に 認 めるも, 腫 瘍 細 胞 変 性 壊 死 を51-90%で 認 め, 化 学 放 射<br />

線 療 法 の 効 果 はGradeIIb…(Evans 分 類 )と 判 定 した.PL(-)であり,<br />

すべての 切 除 断 端 は 陰 性 であった. 術 後 は 特 に 大 きな 合 併 症 なく 経 過<br />

し 退 院 した. 術 後 8か 月 現 在 無 再 発 生 存 中 である.【 結 語 】 広 範 な 膵 外<br />

神 経 叢 浸 潤 のため 診 断 時 に 手 術 適 応 外 の 膵 癌 であっても,CRTなど<br />

の 非 手 術 療 法 が 一 定 期 間 奏 効 した 場 合 には 根 治 切 除 の 可 否 を 検 討 すべ<br />

きと 考 える.<br />

P21-5 局 所 進 行 切 除 不 能 膵 癌 に 対 して、 化 学 放 射 線 療 法 が 奏 功<br />

し 切 除 しえた1 例<br />

1<br />

藤 田 保 健 衛 生 大 学 病 院 胆 膵 外 科 、 2 藤 田 保 健 衛 生 大 学 病 院 放<br />

射 線 科<br />

○… 越 智 隆 之 1<br />

, 堀 口 明 彦 1<br />

, 石 原 慎 1<br />

, 伊 東 昌 広 1<br />

, 浅 野 之 夫 1<br />

,<br />

古 澤 浩 一 1<br />

, 津 田 一 樹 1<br />

, 伊 藤 良 太 郎 1<br />

, 志 村 正 博 1<br />

,<br />

清 水 謙 太 郎 1<br />

, 林 千 紘 1<br />

, 加 藤 良 一 2<br />

, 花 岡 良 太 2<br />

,<br />

赤 松 北 斗 2 1<br />

, 宮 川 秀 一<br />

症 例 は71 歳 、 男 性 。 既 往 歴 として、 前 立 腺 肥 大 、 高 脂 血 症 にて 内 服 加<br />

療 中 、また、 糖 尿 病 にてインスリン 自 己 注 射 をしています。 現 病 歴 と<br />

して、2 年 前 に 腹 痛 にて 当 院 受 診 。その 際 に 施 行 された 画 像 所 見 にて、<br />

IPMNを 指 摘 され、その 後 外 来 にて 定 期 的 に 経 過 観 察 されていた。1<br />

年 後 のFollow…USにて 主 膵 管 の 拡 張 を 認 めたため、 精 査 目 的 にて 入 院<br />

となった。CTでは、 主 膵 管 の 拡 張 を 認 め、 膵 鉤 部 に 径 1.9×1.3×1.4cm<br />

の 乏 血 性 腫 瘍 を 認 めた。また 同 腫 瘍 からSMA 背 側 にまで 連 続 し、<br />

SMAを 約 2/3 周 取 り 囲 むように 軟 部 陰 影 を 認 めた。ERCPでは、 膵 頭<br />

部 主 膵 管 での 不 整 狭 窄 像 と 上 流 側 膵 管 の 拡 張 を 認 めた。また 近 接 する<br />

下 部 胆 管 にも 不 整 狭 窄 を 認 めた。 膵 管 狭 窄 部 でのブラッシング 細 胞 診<br />

では 擬 陽 性 であった。これにより 膵 頭 部 癌 、 局 所 高 度 浸 潤 と 判 断 し、<br />

放 射 線 併 用 化 学 療 法 を 施 行 した。 総 放 射 線 量 は60Gy(2Gy/ 回 x30<br />

回 ,day1-5,6W)、 塩 酸 ゲムシタビン600mg/m2(3 投 1 休 )とした。 途 中<br />

塩 酸 ゲムシタビンに 伴 う 間 質 性 肺 障 害 を 来 たし、40Gy 終 了 後 より<br />

TS-1(60mg/m2)に 変 更 。 化 学 放 射 線 療 法 終 了 後 には 腫 瘍 マーカーは<br />

正 常 化 し、FollowCTでも 腫 瘍 は 縮 小 傾 向 を 認 めた。その 後 、TS-1で<br />

の 継 続 化 学 療 法 を4コース 施 行 したあとのFollow…CTにて 腫 瘍 径 は1.2<br />

×1.0×1.0cmと 縮 小 を 認 めた。またSMAを 取 り 囲 んでいた 主 腫 瘍 か<br />

ら 連 続 した 軟 部 陰 影 も1/5 周 程 度 まで 縮 小 傾 向 を 認 めたため、 根 治 術<br />

可 能 と 判 断 し、 手 術 施 行 しました。 術 中 所 見 では、 明 らかな 腹 膜 播 種<br />

転 移 、 肝 転 移 を 認 めませんでした。 放 射 線 を 照 射 したSMA 周 囲 は 弾<br />

性 硬 の 所 見 であったが 剥 離 可 能 であり、 門 脈 合 併 、 膵 頭 十 二 指 腸 切 除<br />

術 にて 根 治 術 施 行 した。 今 回 化 学 療 法 が 奏 功 し。 根 治 手 術 しえた 膵 頭<br />

部 癌 、 局 所 高 度 浸 潤 の1 例 を 経 験 したので 報 告 します。<br />

P21-6 膵 臓 癌 、 腹 膜 播 種 の 診 断 で 手 術 、 化 学 療 法 後 、 長 期 生 存 が<br />

えられている1 症 例<br />

健 康 保 険 人 吉 総 合 病 院<br />

○… 田 浦 尚 宏 , 木 村 正 美 , 水 元 孝 郎<br />

膵 臓 癌 、 腹 膜 播 種 の 診 断 で 手 術 、 化 学 療 法 後 、 長 期 生 存 がえられてい<br />

る1 症 例 を 報 告 する。 症 例 は76 歳 女 性 。 主 訴 は 定 期 的 検 査 異 常 。 現 病<br />

歴 は、 高 血 圧 などで 近 医 通 院 中 、 定 期 的 検 査 目 的 の 腹 部 超 音 波 検 査 で<br />

肝 表 ドーム 直 下 に 腫 瘤 を 認 め、CT 検 査 で 腹 膜 播 種 と 膵 体 尾 部 癌 が 疑<br />

われ 当 院 紹 介 となった。 血 液 検 査 では、CEA 高 値 を 認 めた。 腹 部 超<br />

音 波 検 査 では、 肝 表 に 呼 吸 性 に 肝 臓 と 部 位 が 変 化 する 腫 瘤 を 認 めた。<br />

CT 検 査 では、 肝 表 ドーム 直 下 に 不 整 形 腫 瘤 を 散 在 して 認 めた。 腫 瘤<br />

は 早 期 から 不 整 な 濃 染 像 を 認 め、 腹 膜 から 肝 を 圧 排 していた。また、<br />

膵 体 尾 部 に42×25mm 大 の 腫 瘤 を 認 め、Dynamic…studyではいずれの<br />

相 も 低 吸 収 であった。その 他 、 腹 水 を 認 めた。PET 検 査 では 膵 臓 腫<br />

瘤 と 肝 表 腫 瘤 に 集 積 を 認 めた。 肝 表 腫 瘤 の 組 織 診 を 行 い、 膵 臓 癌 、 腹<br />

膜 播 種 と 診 断 し、 化 学 療 法 (ゲムシタビン)を 行 った。 化 学 療 法 6サイ<br />

クル 施 行 後 の 検 査 で、 腫 瘍 は 膵 体 尾 部 と 肝 表 に 限 局 しているため、 手<br />

術 を 行 った。 手 術 では 膵 体 尾 部 切 除 、 播 種 巣 切 除 を 行 った。 術 後 化 学<br />

療 法 (ゲムシタビン)を5サイクル 施 行 し、 術 後 1 年 経 過 するが 再 発 病 変<br />

は 認 めない。 腹 膜 播 種 を 認 めた 膵 臓 癌 に 対 し 集 学 的 治 療 により 長 期 生<br />

存 をえられており、 文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 する。<br />

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