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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P39-1 ICG 蛍 光 法 による 肝 細 胞 癌 同 定<br />

1<br />

浜 松 医 科 大 学 第 2 外 科 、 2 磐 田 市 立 病 院 外 科<br />

○… 森 田 剛 文 1<br />

, 坂 口 孝 宣 1<br />

, 平 出 貴 乗 1<br />

, 柴 崎 泰 1<br />

, 鈴 木 淳 司 1<br />

,<br />

福 本 和 彦 1<br />

, 稲 葉 圭 介 1<br />

, 鈴 木 昌 八 2 1<br />

, 今 野 弘 之<br />

【 背 景 】Indocyanine…green(ICG)は 近 赤 外 光 を 照 射 することで 蛍 光<br />

を 生 じ、センチネルリンパ 節 生 検 などに 応 用 されてきた。 近 年 、 術 前<br />

肝 機 能 検 査 のために 投 与 されたICGが 手 術 時 の 肝 腫 瘍 同 定 に 有 用 であ<br />

る、との 報 告 がなされつつある。【 目 的 】 肝 細 胞 癌 手 術 症 例 において、<br />

ICG 蛍 光 法 による 術 野 観 察 、 切 除 標 本 観 察 の 有 用 性 と 注 意 点 を 明 らか<br />

にする。【 方 法 】 対 象 は2008 年 4 月 以 降 に 当 院 で 手 術 を 施 行 された 肝 細<br />

胞 癌 症 例 のうち、ICG 蛍 光 法 を 用 いた58 例 で、 術 前 に 同 定 された 病 変<br />

は76 結 節 。 術 前 2-28 日 に 肝 機 能 検 査 としてICG…0.5mg/kgを 静 脈 内 投<br />

与 した。 赤 外 観 察 カメラシステム(PDE,… 浜 松 ホトニクス)を 用 いて 術<br />

野 、 切 除 標 本 の 観 察 を 行 った。 術 前 検 査 で 指 摘 されていなかった 部 位<br />

に 発 光 領 域 を 認 めた 場 合 には、マーキングし 病 理 学 的 検 索 を 行 った。<br />

【 結 果 】ICG 蛍 光 法 により、( 術 前 画 像 診 断 で 指 摘 されていた76 病 変 の<br />

うち)73 病 変 が 同 定 された。 術 野 から 同 定 できたものは47 病 変 、 切 除<br />

検 体 に 割 を 入 れてから 同 定 できたものは26 病 変 だった。ICG 蛍 光 法 に<br />

より、 術 前 同 定 病 変 以 外 に35 個 の 蛍 光 領 域 を 認 めた。それら 蛍 光 領 域<br />

の 病 理 組 織 学 的 検 討 を 行 ったところ、 肝 細 胞 癌 6 病 変 ( 最 小 で2mm、<br />

異 形 性 結 節 2 病 変 を 認 めたが、 残 り27 病 変 に 関 しては 胆 汁 栓 や 嚢 胞 な<br />

ど 非 腫 瘍 性 病 変 だった。【 考 察 】ICG 蛍 光 法 は 微 小 肝 細 胞 癌 の 同 定 に<br />

有 用 だが、 肝 細 胞 癌 の 中 にはICG 蛍 光 法 で 同 定 できないものが 少 数 あ<br />

り、また 蛍 光 領 域 は 必 ずしも 悪 性 の 病 変 とは 限 らない。<br />

P39-2 ICG 蛍 光 法 と 色 素 注 入 法 の 併 用 による 担 癌 門 脈 支 配 領<br />

域 の 同 定 、 肝 部 分 切 除 術 の 工 夫<br />

大 津 赤 十 字 病 院 外 科<br />

○… 余 語 覚 匡 , 中 山 雄 介 , 光 吉 明 , 伊 藤 孝 , 鬼 頭 祥 悟 ,<br />

花 本 浩 一 , 平 良 薫 , 大 江 秀 明 , 土 井 隆 一 郎<br />

【 諸 言 】 肝 亜 区 域 切 除 を 行 う 際 など、 術 中 超 音 波 ガイド 下 に 門 脈 を 穿<br />

刺 ・ 色 素 注 入 によって 門 脈 支 配 領 域 を 同 定 する 場 合 がある。 我 々は 超<br />

音 波 ガイド 下 、 門 脈 にインジゴカルミンとICGの 混 合 液 を 注 入 するこ<br />

とによってインジコカルミン 単 独 の 場 合 よりもdemarcation…line 同 定<br />

を 容 易 とし、 担 癌 領 域 支 配 門 脈 領 域 をより 明 瞭 化 した 肝 切 除 術 が 可 能<br />

となるように 工 夫 しているので 報 告 する。【 症 例 】37 歳 男 性 、 直 腸 癌<br />

多 発 肝 転 移 (Rs-Ra,tub2,pSS,pN1,cH2,cP0,cM0,fStage4)に 対 し、 腹 腔<br />

鏡 下 低 位 前 方 切 除 術 施 行 後 にmFOLFOX6+BVを6コース 行 った。 画<br />

像 評 価 上 、 化 学 療 法 の 前 後 でS4 結 節 は 径 約 10mmからほぼ 消 退 、S5 結<br />

節 は 径 約 10mmから6mm、S7 結 節 は 径 約 10mmから6mm、S8 結 節 は<br />

径 約 12mmから8mm、と 腫 瘍 縮 小 効 果 を 得 たためS4、S5、S7の 腫 瘍<br />

に 対 し 肝 部 分 切 除 術 、S8の 腫 瘍 に 対 し 開 腹 下 RFA 術 を 行 った。 術 中<br />

超 音 波 ガイド 下 にS5の 腫 瘍 領 域 を 支 配 する 門 脈 3 次 分 枝 に23G 針 によ<br />

り 穿 刺 し、インジゴカルミンとICGの 混 合 液 ( 各 々4mg/ml,0.025mg/<br />

ml)5mlを 緩 徐 に 注 入 した。 色 素 によるdemarcation…lineは 不 明 瞭 で<br />

あったが、 近 赤 外 線 カメラ(PDE-neo)を 検 出 器 として 用 いることで 明<br />

瞭 な 担 癌 門 脈 支 配 領 域 の 蛍 光 とdemarcation…lineを 確 認 し 同 定 するこ<br />

とが 可 能 であった。これに 基 づき 肝 表 面 から 実 質 切 離 を 先 行 させたの<br />

ちグリソン 鞘 を 露 出 、 肝 部 分 切 除 術 を 行 った。【 結 語 】 術 中 超 音 波 ガ<br />

イド 下 門 脈 穿 刺 ・ 色 素 注 入 による 門 脈 支 配 領 域 同 定 の 際 、インジゴカ<br />

ルミンとICGの 混 合 液 (インジゴカルミン:ICG=160:1の 溶 液 比 )を<br />

同 時 に 注 入 することで 簡 便 かつ 非 侵 襲 的 にdemarcation…line 同 定 感 度<br />

を 向 上 させ、 担 癌 門 脈 支 配 領 域 を 確 認 することができる。これは 区 域<br />

切 除 や 亜 区 域 切 除 など、 腫 瘍 を 含 むグリソン 領 域 をより 正 確 に 系 統 的<br />

切 除 するための 一 助 となる。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P39-3 術 中 ICG 蛍 光 法 による 手 術 ナビゲーションが 有 用 で<br />

あった 肝 内 胆 管 癌 の1 例<br />

関 西 医 科 大 学 外 科<br />

○… 坂 口 達 馬 , 海 堀 昌 樹 , 石 崎 守 彦 , 松 井 康 輔 , 松 島 英 之 ,<br />

權 雅 憲<br />

【はじめに】 近 年 、ICG 蛍 光 法 を 用 いた 手 術 ナビゲーションが 肝 癌 に<br />

おいて 臨 床 応 用 されている。ICG 蛍 光 法 は 術 中 胆 道 造 影 の 他 、 小 さな<br />

肝 癌 を 同 定 するのに 有 用 とされる。 今 回 、 視 触 診 および 術 中 USにお<br />

いて 同 定 困 難 であった 肝 内 胆 管 細 胞 癌 を、ICG 蛍 光 法 にて 同 定 し 得 た<br />

1 例 を 経 験 したので 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。【 症 例 】 57 歳 、 女 性 。<br />

既 往 歴 に 特 記 事 項 なく、 肝 機 能 異 常 を 認 めず、HBs 抗 原 陰 性 、HCV<br />

抗 体 陰 性 で、AFP、CEA、CA19-9の 腫 瘍 マーカーは 基 準 値 以 下 であり、<br />

術 前 ICG15 分 停 滞 率 は9.6%であった。 腹 痛 を 主 訴 に 近 医 受 診 し、US<br />

にて 肝 左 葉 外 側 区 に 末 梢 胆 管 の 拡 張 を 認 めたため 当 科 紹 介 となった。<br />

造 影 CTでは 末 梢 胆 管 の 拡 張 の 他 に 左 肝 管 分 岐 本 幹 に 約 2cmの 不 均 一<br />

濃 染 部 が 認 められたものの、 造 影 US、MRIで 腫 瘤 像 は 指 摘 できなかっ<br />

た。FDG-PETで 左 葉 外 側 区 域 に 腫 瘤 状 の 集 積 を 認 め(SUVmax…3.7)、<br />

胆 管 細 胞 癌 を 疑 い 開 腹 手 術 を 施 行 した。 腫 瘍 は 視 認 、 触 知 できなかっ<br />

た。 術 中 USでも 腫 瘤 像 は 指 摘 できず、 胆 管 の 拡 張 像 を 認 めた。 外 側<br />

区 域 に 胆 管 周 囲 の 高 エコー 像 を 伴 う 所 見 あり、その 領 域 を 赤 外 観 察 カ<br />

メラシステムPDEを 用 いて 観 察 したところ 蛍 光 の 白 色 発 色 が 確 認 さ<br />

れた。 肝 左 葉 切 除 術 を 施 行 し、 切 除 標 本 内 に 腫 瘍 を 認 め、 病 理 検 査 か<br />

ら 中 分 化 型 の 胆 管 細 胞 癌 と 診 断 された。【 考 察 】ICG 蛍 光 法 は 肝 細 胞<br />

癌 や 転 移 性 肝 癌 での 有 用 性 が 報 告 されているが、 胆 管 細 胞 癌 における<br />

報 告 は 少 ない。 肝 癌 が 描 出 される 機 序 としては 胆 汁 排 拙 障 害 を 画 像 化<br />

していることが 挙 げられる。 肝 内 胆 管 癌 症 例 においても 同 様 の 機 序 に<br />

よるICG 停 滞 が 考 えられ、 手 術 ナビゲーションとして 有 用 であると 思<br />

われた。<br />

P39-4 ICG- 赤 外 観 察 カメラシステム(PDE)を 用 いた 肝 細 胞<br />

癌 肝 外 病 変 の 同 定<br />

浜 松 医 科 大 学 第 二 外 科<br />

○… 鈴 木 淳 司 , 坂 口 孝 宣 , 平 出 貴 乗 , 柴 崎 泰 , 森 田 剛 文 ,<br />

福 本 和 彦 , 稲 葉 圭 介 , 今 野 弘 之<br />

【 背 景 ・ 目 的 】Photodynamic…Eye(PDE、 浜 松 ホトニクス)は 発 光 ダ<br />

イオードによるIndocyanine…green(ICG)の 蛍 光 励 起 と 観 察 が 一 体 化<br />

した 装 置 である。ICGが 肝 細 胞 癌 (HCC)に 特 異 的 に 集 積 する 性 質 を 利<br />

用 し、 近 年 、 肝 表 微 小 HCCの 術 中 同 定 に 同 技 術 が 応 用 されている。<br />

今 回 、 肝 外 再 発 / 浸 潤 HCCの 根 治 切 除 に 同 技 術 が 寄 与 するか 調 査 した。<br />

Preliminaryな 経 験 ではあるがその 結 果 を 報 告 する。【 方 法 】 対 象 は<br />

2009 年 5 月 ~2011 年 3 月 に 施 行 した 肝 細 胞 癌 に 対 する 外 科 切 除 42 例 中 、<br />

肝 外 再 発 / 肝 外 浸 潤 病 変 に 対 して 切 除 を 施 行 した2 例 。 術 前 (1~14 日<br />

前 )にルーチンで 行 う 肝 機 能 検 査 (ICG 停 滞 率 ・ 消 失 率 )としてICG<br />

(0.5mg/Kg 体 重 )を 経 静 脈 投 与 し、 術 中 、 肝 外 病 変 からのICG 蛍 光 を<br />

PDEで 検 出 した。【 成 績 】 症 例 1は73 歳 、 男 性 。 肝 S7に 局 在 する 径 4cm<br />

のHCCに 対 して 肝 右 葉 切 除 施 行 後 2 年 6カ 月 後 に、 右 肝 静 脈 右 側 に 径<br />

1cmの 肝 外 再 発 を 認 めた。 術 中 、 高 度 な 癒 着 と 小 さい 腫 瘍 径 のために<br />

肝 外 病 変 への 到 達 に 難 渋 したが、PDEで 認 識 したICG 蛍 光 をガイドに<br />

肝 外 病 変 への 剥 離 、 露 出 が 可 能 となり、 完 全 切 除 が 完 遂 できた。 症 例<br />

2は58 歳 、 男 性 。 肝 S6に 局 在 する 径 1cmのHCCに 加 え、 同 時 性 右 副 腎<br />

転 移 から 連 続 する 下 大 静 脈 (IVC) 内 腫 瘍 栓 を 認 めた。 腫 瘍 栓 からの<br />

ICG 蛍 光 はIVC 壁 外 から 副 腎 と 連 続 した 形 で 明 瞭 に 同 定 でき、ICG 蛍<br />

光 をガイドにIVCにサイドクランプをかけることによって、 内 腔 を 開<br />

放 することなく 腫 瘍 栓 の 完 全 切 除 、IVC 再 建 が 可 能 となった。【 結 論 】<br />

肝 外 再 発 / 肝 外 浸 潤 HCCの 術 中 同 定 に、PDEを 用 いたICG 蛍 光 法 は 非<br />

常 に 有 用 であった。 腫 瘍 の 大 きさや 浸 潤 範 囲 を 容 易 に 同 定 することが<br />

でき、 蛍 光 陽 性 部 分 を 完 全 切 除 することで 根 治 切 除 が 可 能 となった。<br />

高 度 進 行 HCC、 特 に 肝 外 病 変 への 外 科 的 切 除 の 意 義 はControversial<br />

であるが、 完 全 切 除 による 長 期 生 存 例 の 報 告 もあり、ICG 法 を 用 いた<br />

肝 外 病 変 の 外 科 的 切 除 の 意 義 を 検 討 するにあたり、 更 なる 症 例 の 蓄 積<br />

が 必 要 である。<br />

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