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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P4-2 肝 切 除 前 後 でのKICGおよび 肝 アシアロシンチLHL15の<br />

推 移 について<br />

三 重 大 学 肝 胆 膵 ・ 移 植 外 科<br />

○… 大 澤 一 郎 , 大 倉 康 生 , 村 田 泰 洋 , 熊 本 幸 司 , 栗 山 直 久 ,<br />

岸 和 田 昌 之 , 濱 田 賢 司 , 水 野 修 吾 , 臼 井 正 信 , 櫻 井 洋 至 ,<br />

田 端 正 己 , 伊 佐 地 秀 司<br />

【 背 景 】… 肝 予 備 能 の 評 価 としてICGあるいはアシアロシンチが 広 く 用<br />

いられているが, 両 者 間 での 優 位 性 や 位 置 づけはまだ 定 まっていない。<br />

これらの 両 指 標 の 差 異 について 検 討 するため, 肝 切 除 症 例 の 術 前 後 で<br />

の 推 移 を 測 定 した。【 対 象 と 方 法 】… 当 科 で 行 われた2 区 域 以 上 の 肝 切 除<br />

6 例 で,うち 肝 細 胞 癌 3 例 (HCC 群 ), 胆 道 系 腫 瘍 3 例 (CCC 群 )…。HCC<br />

群 3 例 の 背 景 はB 型 肝 炎 ,C 型 肝 炎 , 特 発 性 でいずれもChild…Aであった。<br />

CCC 群 3 例 は 肝 門 部 胆 管 癌 2 例 と 胆 管 細 胞 癌 1 例 であるが,うち1 例 に<br />

術 前 化 学 療 法 が,1 例 に 術 前 放 射 線 化 学 療 法 およびPTPEが 行 われて<br />

いる。これら6 例 に 対 し 術 前 および 術 後 約 1 週 間 にそれぞれCT・<br />

ICG・アシアロシンチを 施 行 。CT 画 像 より, 術 前 にはCTより 予 定 残<br />

肝 容 積 および 術 前 残 肝 率 ( 予 定 残 肝 容 積 /( 全 肝 容 積 - 腫 瘍 容 積 ))[%],<br />

残 肝 KICG 値 (Krem), 術 後 には 再 生 率 ( 術 後 肝 容 積 / 術 前 残 肝 容 積 )[%]<br />

を 算 出 した。【 結 果 】… 術 前 ICGK 値 はHCC 群 …0.109±0.005%,CCC 群 …<br />

0.105±0.003% で あ っ た。 術 前 残 肝 率 はHCC 群 …45.2±2.0%,CCC 群 …<br />

63.6±15.0%,KremはHCC 群 …0.049±0.004%,CCC 群 …0.067±0.017%で<br />

あった( 有 意 差 なし)。 再 生 率 ( 術 後 肝 容 積 / 術 前 残 肝 容 積 )[%]はHCC<br />

群 …144.0±6.8%,CCC 群 …143.6±18.8% で あ っ た。LHL15 値 は 術 前 で<br />

HCC 群 が0.932±0.028,CCC 群 が0.927±0.025, 術 後 ではHCC 群 が0.875<br />

±0.020,CCC 群 が0.895±0.019で,6 例 すべてが 肝 切 除 に 伴 い 数 値 の 低<br />

下 を 示 した。これに 対 し, 術 後 ICGK 値 はHCC 群 で0.065±0.008,CCC<br />

群 で0.110±0.069であったが,CCC 群 の3 例 中 2 例 で 術 前 に 比 し 上 昇 を<br />

認 めた。【 結 語 】… 術 後 1 週 間 目 の 測 定 において,LHL15 値 は 肝 切 除 に 伴<br />

い 数 値 が 低 下 したが,KICG 値 は 低 下 するとは 限 らない。Kremでの<br />

補 正 が 有 用 と 見 込 まれるが,さらなる 症 例 の 解 析 が 必 要 である。<br />

P4-3 99mTc-GSAシンチグラフィとindocyaninegreen 負<br />

荷 試 験 での 予 測 肝 機 能 における 乖 離 症 例 の 検 討<br />

高 知 医 療 センター 消 化 器 外 科<br />

○… 石 川 忠 則 , 志 摩 泰 生 , 斎 坂 雄 一 , 住 吉 辰 朗 , 上 月 章 史 ,<br />

田 中 公 章<br />

【 目 的 】 肝 切 除 を 行 うに 当 たって、 術 前 肝 機 能 評 価 は 重 要 であり、 従<br />

来 Indocyanine…green(ICG) 負 荷 試 験 が 使 用 されて 来 た。しかし、ICG<br />

負 荷 試 験 は、 高 ビリルビン 血 症 や 門 脈 体 循 環 シャントがあると 実 際 の<br />

肝 機 能 に 相 当 する 検 査 値 よりも 高 い 値 が 得 られるという 問 題 点 もある。<br />

99mTc-GSAシンチグラフィ(アシアロシンチ)は 黄 疸 やシャントの 影<br />

響 を 受 けにくい 肝 機 能 検 査 とされている。 今 回 、 我 々はどの 様 な 症 例<br />

で 乖 離 が 生 じるのか 検 討 を 行 ったので 報 告 する。【 対 象 と 方 法 】 対 象<br />

は2005 年 3 月 から2010 年 12 月 までに 当 院 でアシアロシンチ、ICG 負 荷<br />

試 験 、 各 種 肝 機 能 検 査 を 行 った 肝 細 胞 癌 患 者 肝 切 除 症 例 154 例 である。<br />

平 均 年 齢 は70.2 歳 (44 歳 ~88 歳 )であった。【 結 果 】 各 値 の 平 均 は、そ<br />

れぞれ、ICGR15が16.7(1.5~42.5),…HH15が0.649(0.449~1.264),…LHL15<br />

が0.876(0.654~0.964)であった。ICGR15 及 びLHL15 値 は、T-Bil,…Alb,…<br />

PT,…GOTと 有 意 な 関 連 が 認 められた。ICGR15の 予 測 式 を 回 帰 直 線 式<br />

で 求 めると、 有 意 にLHL15がHH15より 相 関 があり、その 回 帰 直 線 式 は、<br />

ICGR15 換 算 値 =102-98X…LHL15で、 相 関 係 数 は0.605であった。 散 布<br />

図 を 描 くと 直 線 からかけ 離 れたものも 見 られ、ICGR15-ICGR15 換 算<br />

値 が10 以 上 ある 症 例 は14 例 あり、-10 以 下 が3 例 、±10 未 満 が137 例 で<br />

あった。 差 が10 以 上 ある 症 例 と±10 未 満 の 症 例 を 比 較 すると、liver…<br />

damage 及 びT-Bilで 有 意 差 を 認 めたが、T-Bilの 平 均 値 は0.904と0.731<br />

であり、ほぼ 正 常 値 を 比 較 しており、 参 考 にはならないと 考 えられた。<br />

Liver…damage…Aは131 例 、Bは20 例 あり、それぞれで 回 帰 直 線 式 を 求<br />

めたが、 相 関 係 数 に 上 昇 は 認 めなかった。ICGR15-ICGR15 換 算 値 が<br />

10 以 上 ある 症 例 は、ICGR15が 全 て20 以 上 あり、 肝 右 葉 切 除 から 部 分<br />

切 除 まで 種 々の 術 式 がとられたが、 術 死 例 は 認 めなかた。【 考 察 】ア<br />

シアロシンチに 基 づく 術 前 肝 機 能 評 価 は、ICGR15と 換 算 式 を 用 いて<br />

近 似 させることができ、 乖 離 のある 症 例 は 肝 障 害 のより 高 度 な 症 例 で<br />

あり、 術 式 決 定 はICGR15 換 算 値 を 参 考 にし 得 る 可 能 性 が 示 唆 された。<br />

P4-4 肝 切 除 後 の 肝 体 積 ・ 機 能 の 変 化 と, 残 肝 予 備 能 から 見 た 再<br />

肝 切 除 の 安 全 性 の 検 討<br />

静 岡 県 立 静 岡 がんセンター 肝 胆 膵 外 科<br />

○… 蘆 田 良 , 水 野 隆 史 , 金 本 秀 行 , 杉 浦 禎 一 , 岡 村 行 泰 ,<br />

山 本 立 真 , 青 木 修 一 , 木 内 亮 太 , 上 坂 克 彦<br />

目 的 :1. 再 肝 切 除 時 における 肝 体 積 ・ 機 能 の 変 化 ,2. 再 肝 切 除 症 例<br />

において, 初 回 肝 切 除 と 同 様 の 残 肝 予 備 能 評 価 基 準 が 外 挿 可 能 かどう<br />

か,を 検 討 . 対 象 と 方 法 :2002 年 9 月 から9 年 間 に, 当 院 で 肝 細 胞 癌 ま<br />

たは 転 移 性 肝 癌 に 対 し 肝 切 除 を 施 行 した852 例 中 , 再 肝 切 除 は93 例 .<br />

このうち 初 回 肝 切 除 時 に2 亜 区 域 以 上 の 肝 切 除 が 施 行 され, 再 肝 切 除<br />

が 亜 区 域 切 除 以 上 であった15 例 を 対 象 . 初 回 肝 切 除 前 と 再 肝 切 除 前 の<br />

CT…volumetryで 求 めた 全 肝 体 積 ( 以 下 TLV), 残 肝 体 積 ( 以 下 RLV),<br />

血 中 ICG 消 失 率 ( 以 下 KICG)をもとに,RLVの 増 加 率 ( 再 肝 切 除 時 全 肝<br />

体 積 ( 以 下 rTLV)/ 初 回 肝 切 除 時 残 肝 体 積 ( 以 下 iRLV)),RLVの 回 復 率<br />

(rTLV/iTLV),KICG 増 加 率 (rKICG/iICGremK(iKICG×iRLV/<br />

iTLV)),KICG 回 復 率 (rKICG/iKICG),rICGremK(rKICG×rRLV/<br />

rTLV)を 評 価 した. 再 肝 切 除 前 の 残 肝 予 備 能 評 価 はrICGremK≧0.05<br />

を 基 準 とした. 結 果 : 平 均 年 齢 63 歳 , 男 女 比 10:5, 初 回 肝 切 除 術 式 :<br />

2 亜 区 域 に 及 ぶ 肝 切 除 2 例 , 区 域 切 除 10 例 , 葉 切 除 3 例 であった. 初 回<br />

肝 切 除 術 前 に 門 脈 枝 塞 栓 術 ( 以 下 PVE)を2 例 に 行 った. 再 肝 切 除 術 式<br />

は 解 剖 学 的 亜 区 域 切 除 4 例 , 区 域 切 除 9 例 , 葉 切 除 2 例 であった. 再 肝<br />

切 除 術 前 にPVEを2 例 に 行 った. 転 移 性 肝 癌 に 対 する 化 学 療 法 後 再 肝<br />

切 除 を5 例 に 行 った. 初 回 肝 切 除 から 再 肝 切 除 までの 期 間 中 央 値 :<br />

16.8ヶ 月 (7.9-81.3ヶ 月 )であった.( 以 下 の 数 値 は 中 央 値 )RLV 増 加 率 は<br />

121.8%(89.2-302.9%),RLV 回 復 率 は82.5%(68.3-104.4%),KICG 増 加 率<br />

161.0%(102.5-296.7%),KICG 回 復 率 93.6%(70.9-118.2%)であった. 再<br />

肝 切 除 時 の 肝 切 除 量 は331.8cm3(90-747.9cm3), 肝 切 除 率 は31.9%(9.8<br />

-61.7%),rRLVは616.3cm3(383-1143.3…cm3), 残 肝 亜 区 域 数 は4 亜 区<br />

域 (2-5),rKICG:0.143(0.102-0.193),rICGremK:0.092(0.061-0.161)<br />

であった. 術 後 血 清 総 ビリルビン 頂 値 は1.7mg/dL(0.9-2.7)であった.<br />

術 後 肝 不 全 は1 例 (5.9%)にISGLS…GradeAの 肝 不 全 を 認 めたのみで,<br />

在 院 死 亡 例 は 認 めなかった. 結 論 : 肝 切 除 後 の 残 肝 機 能 の 回 復 は, 体<br />

積 の 回 復 を 上 回 る 傾 向 が 見 られた.また, 当 院 の 残 肝 予 備 能 評 価 法 に<br />

よる 基 準 は 再 肝 切 除 時 にも 外 挿 可 能 であった.<br />

P4-5 肝 切 除 術 における 基 準 逸 脱 例 と 残 肝 体 積 計 測 による 肝 再<br />

生 能 の 評 価<br />

札 幌 医 科 大 学 附 属 病 院<br />

○… 原 田 耕 平 , 水 口 徹 , 目 黒 誠 , 川 本 雅 樹 , 中 村 幸 雄 ,<br />

太 田 盛 道 , 今 村 将 史 , 木 村 康 利 , 古 畑 智 久 ,<br />

平 田 公 一<br />

【 諸 言 】<br />

肝 悪 性 腫 瘍 における 肝 切 除 術 は 進 化 の 一 途 を 遂 げ,すでに 鏡 視 下 手 術<br />

へ 移 行 している 術 式 も 少 なくない. 高 難 度 の 術 式 を 選 択 するほど 術 前<br />

のストラテジーが 重 要 となり, 脈 管 ・ 胆 管 の 走 行 や 切 除 ラインを 事 前<br />

に 把 握 することが 安 全 に 手 術 を 行 う 上 で 必 要 となる. 一 方 で, 切 除 範<br />

囲 の 決 定 には 肝 予 備 能 による 評 価 は 欠 かせないが, 当 院 における 肝 切<br />

除 適 応 基 準 を 逸 脱 する 例 も 少 なくない. 我 々は, 基 準 逸 脱 例 と 残 肝 体<br />

積 をもとに 手 術 成 績 について 検 討 を 行 った.<br />

【 対 象 , 方 法 】<br />

2011 年 8 月 までに 開 腹 ,または 腹 腔 鏡 補 助 及 び 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 術 を 施<br />

行 した88 例 ( 肝 細 胞 癌 …57 例 , 転 移 性 肝 癌 26 例 , 胆 管 細 胞 癌 5 例 )を 対 象<br />

とした. 術 前 ・ 術 後 肝 体 積 計 測 は64 列 MDCTとワークステーション<br />

を 用 いて 行 った. 術 前 における 腫 瘍 を 除 外 した 肝 の 体 積 を 有 効 肝 体 積<br />

とし, 術 後 7 日 における 残 肝 体 積 計 測 と 比 較 することで 肝 再 生 能 を 評<br />

価 した.<br />

【 結 果 ・ 結 語 】<br />

当 科 においては…(ICG…R15,AT3,HH15,LHL15)などによって 肝 切 除 適<br />

応 を 決 定 している. 上 記 4 因 子 を 逸 脱 した 症 例 は24 例 , 逸 脱 因 子 は1 因<br />

子 :13 例 ,2 因 子 :4 例 ,3 因 子 :6 例 ,4 因 子 :1 例 であった.88 例 中 3<br />

例 (3.4%)に 術 後 肝 不 全 を 認 めた. 内 訳 は 基 準 逸 脱 例 0 個 (1 例 ),1 個 (1 例 ),<br />

3 個 (1 例 )であった.また,18 例 (20.4%)においては 予 定 残 肝 体 積 に 満<br />

たない 結 果 となった.これは 離 断 面 周 囲 における 焼 灼 領 域 の 拡 大 が 関<br />

与 していると 考 える.とくに 鏡 視 下 手 術 ではその 領 域 が 大 きくなる 傾<br />

向 にある. 術 前 シミュレーションを 行 う 際 , 焼 灼 領 域 も 考 慮 した 予 定<br />

残 肝 を 予 測 することが 必 要 と 考 えられた.<br />

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