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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P72-3 尾 側 膵 切 除 術 における 膵 液 瘻 の 発 生 要 因 とその 対 策<br />

鳥 取 大 学 病 態 制 御 外 科 学<br />

○… 奈 賀 卓 司 , 畑 田 智 子 , 谷 口 健 次 郎 , 池 口 正 英<br />

【 目 的 】 近 年 ,… 膵 切 除 手 術 は 比 較 的 安 全 に 行 われるようになってきた.…<br />

しかし,… 尾 側 膵 切 除 術 における 膵 液 瘻 の 発 生 率 は 依 然 として 高 く,… 未<br />

だ 軽 減 させる 方 法 は 確 立 されていない.… 今 回 ,… 膵 液 瘻 発 生 の 危 険 因 子<br />

を 検 討 したので 報 告 する.【 対 象 と 方 法 】 対 象 は,…2002 年 から2011 年 ま<br />

でに 当 科 で 行 った 尾 側 膵 切 除 症 例 56 例 である. 疾 患 の 内 訳 は 膵 癌 24 例 ,<br />

IPMC…4 例 ,MCN…3 例 ,…SPT…7 例 ,… 膵 内 分 泌 腫 瘍 2 例 ,… 腎 癌 膵 転 移 1 例 ,… 腫<br />

瘤 形 成 性 膵 炎 …2 例 ,… 膵 損 傷 3 例 ,… 胃 癌 膵 浸 潤 4 例 ,… 膵 嚢 胞 4 例 ,… 後 腹 膜 腫 瘍 2<br />

例 である.… 膵 液 瘻 の 発 生 率 を,… 手 術 要 因 と 患 者 要 因 とに 分 けて 検 討 し<br />

た.【 結 果 】… 膵 液 瘻 の 発 生 頻 度 は,…20 例 …(35%)…であった. 手 術 要 因 と<br />

して 膵 の 切 離 法 別 では,メス35%,… 電 気 メス33%,…LCS…40%,… 自 動 縫 合<br />

器 …33%,…CUSA…50%であり 有 意 な 差 は 認 めなかった.… 膵 の 切 離 面 の 厚<br />

さは,… 膵 液 瘻 を 起 こした 症 例 で16.0mm,… 起 こさない 症 例 の12.5mmに 比<br />

較 し 有 意 に 厚 かった.… 特 に 自 動 縫 合 器 での 切 離 においては,15mmを<br />

超 えると 全 例 膵 液 瘻 を 起 こしたが,…15mm 以 下 の 症 例 では9%であった.…<br />

その 他 の 切 離 法 では, 切 離 面 の 厚 い 方 がやや 膵 液 瘻 が 多 いが,… 有 意 な<br />

差 は 見 られなかった.drain… アミラーゼ 値 は,… 術 後 1 日 目 ,3 日 目 とも<br />

に 膵 液 瘻 を 起 こした 例 で 有 意 に 高 値 であった.drainの 種 類 ,… 手 術 時 間 ,…<br />

出 血 量 では 差 は 見 られなかった.… 患 者 要 因 としては,… 膵 液 瘻 を 起 こし<br />

た 症 例 では 有 意 にBMI 値 が 高 かった(24.8…:…20.1).…アルブミン 値 ,…Hgb<br />

値 ,…HbA1c 値 で 差 は 見 られなかった.【 結 語 】 尾 側 膵 切 除 術 において,<br />

切 離 面 の 厚 さが1.5…cm 以 下 の 症 例 であれば, 自 動 縫 合 器 を 使 用 するこ<br />

とによって, 膵 液 瘻 の 発 生 を 低 下 させることが 出 来 た.… 切 離 面 の 厚 さ<br />

が1.5…cmを 超 える 症 例 においては,… 逆 に 膵 液 瘻 の 発 生 率 が 高 く,… 別 の 切<br />

離 方 法 を 選 択 するべきであると 考 えられた.BMI 値 の 高 い 症 例 は 膵 液<br />

瘻 の 発 生 に 特 に 注 意 する 必 要 がある.<br />

P72-4 尾 側 膵 切 除 における 合 併 症 と 膵 切 離 管 理 の 工 夫<br />

八 王 子 消 化 器 病 院 外 科<br />

○… 鈴 木 修 司 , 梶 理 史 , 小 池 伸 定 , 原 田 信 比 古 , 鈴 木 衛 ,<br />

今 泉 俊 秀<br />

【 目 的 】 尾 側 膵 切 除 は 膵 液 瘻 や 腹 腔 内 膿 瘍 を 起 こし、 治 療 に 難 渋 する<br />

場 合 がある。 膵 切 離 法 も 自 動 吻 合 器 、 手 縫 いについても 議 論 が 分 かれ<br />

ている。 今 回 我 々は 当 院 で 尾 側 膵 切 除 を 施 行 した 症 例 を 検 討 した。【 方<br />

法 】 対 象 は20011 年 9 月 までに 当 院 で 尾 側 膵 切 除 を 施 行 した99 例 で、 男<br />

性 59 例 、 女 性 40 例 である。これらを 硬 化 膵 51 例 (A 群 )と 正 常 膵 48 例 (B<br />

群 )に 分 けて 検 討 した。 当 院 での 尾 側 膵 切 除 の 手 技 は 周 囲 を 剥 離 後 切<br />

除 予 定 線 の 体 部 寄 りに 膵 上 縁 、 下 縁 に 支 持 糸 をかけ、メスで 膵 を 切 離<br />

し、 膵 管 を 確 実 に 結 紮 し、 膵 断 端 実 質 をrunning…sutureや 水 平 マット<br />

レスで 縫 合 閉 鎖 を 行 って、 膵 断 端 に 閉 鎖 ドレーンを 挿 入 している。 膵<br />

断 端 は 阻 血 に 留 意 して 残 膵 の 止 血 のための 圧 挫 は 行 わず、 出 血 点 の 最<br />

小 限 の 止 血 のみ 行 った。【 成 績 】 対 象 全 体 では 男 性 59 例 、 女 性 40 例 で、<br />

平 均 年 齢 は65.4 歳 であった。 背 景 因 子 ではA/B 群 は 男 性 34/37、 女 性<br />

14/24 例 で、 平 均 年 齢 は67.3 歳 /63.3 歳 であった。 対 象 疾 患 はA 群 では<br />

膵 癌 24 例 、IPMN18 例 、MCN5 例 、 慢 性 膵 炎 4 例 であった。B 群 は 胃 癌<br />

36 例 、 胃 GIST2 例 、SCT4 例 、その 他 6 例 であった。 両 群 では 出 血 量 、<br />

手 術 時 間 、 在 院 日 数 に 有 意 にB 群 が 多 く、 延 長 を 認 めた。 全 体 の 合 併<br />

症 では 膵 液 瘻 4 例 (4%)、 膵 断 端 膿 瘍 6 例 (6.1%) 腹 腔 内 膿 瘍 3 例 (3%)、<br />

膵 炎 / 仮 性 嚢 胞 / 消 化 管 うっ 滞 各 3 例 (3%)、 乳 糜 腹 水 1 例 (1%)であった。<br />

断 端 膿 瘍 6 例 では 保 存 的 加 療 で 軽 快 したが、 腹 腔 内 膿 瘍 3 例 は 追 加 ドレ<br />

ナージを 要 した。A/B 群 のMorbidityは14 例 (27.5%)/7 例 (14.6%)で 有<br />

意 差 は 認 めなかった。 合 併 症 ではA/B 群 の 膵 液 瘻 3/1 例 、 膵 断 端 膿 瘍<br />

2/4 例 、 腹 腔 内 膿 瘍 3/0 例 、 膵 炎 1/2 例 、 仮 性 嚢 胞 3/0 例 、 膵 炎 1/2 例 、<br />

消 化 管 うっ 滞 2/1 例 、 腹 水 1/0 例 で 有 意 差 は 認 めなかったが、 硬 化 膵 に<br />

おいて 多 い 傾 向 を 認 めた。【 結 論 】 尾 側 膵 切 除 において、 鋭 的 な 膵 切 離 、<br />

膵 管 の 確 実 な 処 理 、 断 端 閉 鎖 、 断 端 阻 血 の 留 意 によって 全 症 例 の 膵 液<br />

瘻 は4 例 (4%)と 少 なかったが、 合 併 症 は 硬 化 膵 において 多 い 傾 向 を 示<br />

した。 膵 切 離 においては 鋭 的 切 離 、 手 縫 いは 安 価 で、feasibleである<br />

と 考 えられた。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P72-5 膵 尾 側 切 除 術 における 至 適 切 離 法 の 検 討 ~120 例 の<br />

retrospectivestudy~<br />

東 北 大 学 肝 胆 膵 外 科<br />

○… 森 川 孝 則 , 元 井 冬 彦 , 石 田 晶 玄 , 深 瀬 耕 二 , 大 塚 英 郎 ,<br />

乙 供 茂 , 坂 田 直 昭 , 水 間 正 道 , 岡 田 恭 穂 , 中 川 圭 ,<br />

林 洋 毅 , 吉 田 寛 , 内 藤 剛 , 力 山 敏 樹 , 片 寄 友 ,<br />

江 川 新 一 , 海 野 倫 明<br />

膵 尾 側 切 除 術 後 膵 瘻 の 対 策 として 各 種 デバイスを 用 いた 膵 切 離 法 や,<br />

膵 消 化 管 吻 合 などのアプローチが 報 告 されているが, 確 実 に 術 後 膵 漏<br />

を 予 防 できる 膵 断 端 処 理 法 は 確 立 されていない.いずれrandomized…<br />

prospective…studyによりどの 方 法 が 最 も 膵 瘻 予 防 に 効 果 があるか 解<br />

明 されるものと 考 えられるが, 膨 大 な 症 例 と 時 間 を 要 する 試 験 である<br />

が 故 に,その 選 択 肢 の 検 討 も 慎 重 に 行 う 必 要 がある. 当 科 での 膵 断 端<br />

処 理 は,conventionalな 縫 合 閉 鎖 を 中 心 として 行 っているが, 自 動 縫<br />

合 器 および 消 化 管 吻 合 も 状 況 に 応 じて 使 用 しており,これら 断 端 処 理<br />

法 による 膵 瘻 予 防 効 果 ついて,retrospectiveに 検 討 したので 報 告 する.<br />

[ 対 象 ]2007 年 1 月 から2011 年 12 月 まで 当 科 にて 尾 側 膵 切 除 術 を 施 行<br />

した120 例 . 男 性 61 例 , 女 性 59 例 , 平 均 年 齢 59.4 歳 .[ 結 果 ] 膵 断 端 閉<br />

鎖 法 は, 手 縫 い 縫 合 閉 鎖 86 例 , 自 動 縫 合 器 22 例 , 膵 消 化 管 吻 合 10 例 ,<br />

そして 閉 鎖 不 能 例 が2 例 であり,この2 例 は 腹 腔 動 脈 幹 合 併 切 除 (DP-<br />

CAR)を 行 った 症 例 であった. 膵 瘻 は60 例 (50.0%)に 認 められ,<br />

GradeA…38 例 (31.6%),GradeB…16 例 (13.3%),GradeC…6 例 (5.0%)で<br />

あった.GradeBC 発 症 因 子 を 単 変 量 解 析 で 検 討 するとDP-CARが 有 意<br />

な 発 症 因 子 であり(p=0.027),DP-CAR…12 例 を 除 いた108 例 を 対 象 と<br />

して 断 端 閉 鎖 法 による 術 後 膵 瘻 発 症 率 を 検 討 した. 術 後 膵 瘻 全 体 でみ<br />

ると, 膵 消 化 管 吻 合 が 自 動 縫 合 器 と 比 較 し 有 意 に 発 症 率 が 低 かったが,<br />

Grade…BCに 限 るといずれの 群 間 にも 有 意 な 差 は 認 められなかった.<br />

これは, 合 併 症 発 症 率 および 術 後 在 院 日 数 でも 同 様 であり,これら3<br />

つの 断 端 閉 鎖 法 のうちいずれの 方 法 においても 優 位 性 は 確 認 できな<br />

かった.[ 結 語 ] 術 後 膵 瘻 を 検 討 する 際 にDP-CARは 除 外 して 検 討 す<br />

る 必 要 があった. 今 回 の 検 討 では, 膵 断 端 閉 鎖 法 による 膵 瘻 予 防 の 有<br />

効 性 は 見 いだせず, 膵 管 ステントやサンドスタチン 投 与 などの 術 前 ・<br />

術 後 介 入 も 含 めた 検 討 が 必 要 と 考 えられた.<br />

P72-6 当 院 での 尾 側 膵 切 除 後 の 膵 液 瘻 対 策<br />

1<br />

勤 医 協 中 央 病 院 外 科 、 2 道 東 勤 医 協 釧 路 協 立 病 院 外 科<br />

○… 吉 田 信 1<br />

, 高 梨 節 二 1<br />

, 原 隆 志<br />

2<br />

【 背 景 】 膵 切 除 後 の 膵 液 瘻 は 術 後 経 過 を 左 右 する 重 要 な 合 併 症 である.<br />

特 に 尾 側 膵 切 除 では 通 常 膵 管 拡 張 がないほぼ 正 常 膵 組 織 の 切 除 となる<br />

ため 危 険 性 は 高 い. 尾 側 膵 切 除 後 の 膵 液 瘻 については 研 究 会 アンケー<br />

ト 集 計 で 平 均 15.8%と 報 告 されているが, 当 院 では32.0%と 高 い 発 生 率<br />

である. 膵 液 瘻 の 危 険 因 子 を 明 らかにしてその 対 策 を 検 討 する.【 対<br />

象 ・ 方 法 】1993 年 1 月 ~2011 年 11 月 までに 当 院 で 行 われた 尾 側 膵 切 除<br />

100 例 を 対 象 とし, 膵 疾 患 群 53 例 , 胃 疾 患 群 47 例 の2 群 に 分 けて 諸 因 子<br />

について 比 較 検 討 を 行 った. 膵 液 瘻 の 定 義 をドレーン 排 液 中 アミラー<br />

ゼ 濃 度 …5000…IU/L 以 上 あるいは, 明 らかに 膵 液 が 混 入 していると 考 え<br />

られる 排 液 が 持 続 し,ドレーン 留 置 が…2… 週 間 以 上 に 及 ぶものとした.<br />

【 結 果 】 全 症 例 での 膵 液 瘻 は32 例 (32%)にみられ, 膵 疾 患 群 は16 例<br />

(30%), 胃 疾 患 群 は16 例 (34%)と 発 生 頻 度 に 差 はなかった. 両 群 の 背<br />

景 因 子 では 膵 疾 患 群 でBMIが 高 く, 糖 尿 病 の 併 存 が 多 かった(P

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