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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P31-7 腎 細 胞 癌 膵 転 移 に 対 する 膵 切 除 の 治 療 成 績<br />

新 潟 大 学 消 化 器 ・ 一 般 外 科<br />

○… 森 本 悠 太 , 黒 崎 功 , 中 野 哲 矢 , 滝 澤 一 泰 , 高 野 可 赴 ,<br />

皆 川 昌 広<br />

【はじめに】 転 移 性 膵 腫 瘍 は 膵 悪 性 腫 瘍 の 約 2%を 占 めるが、 多 くは<br />

腎 細 胞 癌 (RCC) 原 発 である.2011 年 までの20 年 間 に 当 科 で 行 われた<br />

転 移 性 膵 腫 瘍 に 対 する 膵 切 除 は8 件 中 7 例 がRCCからの 転 移 であった。<br />

本 研 究 ではこの7 例 に 対 して 臨 床 病 理 学 的 検 討 を 行 い, 手 術 の 適 応 な<br />

どについて 考 察 を 加 えた.【 症 例 】7 例 は 男 性 6 例 、 女 性 1 例 で 再 手 術 時<br />

の 平 均 年 齢 は67 歳 (70 歳 以 上 5 名 )であった。 原 発 は 右 腎 4 例 、 左 腎 3 例<br />

であり、すべて 根 治 的 腎 摘 術 が 施 行 されていた。【 結 果 】RCCの 初 再<br />

発 が 膵 臓 であったものが5 例 、 肺 は2 例 であった。 腎 摘 から 膵 再 発 まで<br />

の 期 間 は 平 均 12.3 年 (3 月 ~22 年 、10 年 以 上 5 例 )で、 単 発 が5 例 、 多 発 (2<br />

か 所 )が2 例 であった。 画 像 上 , 嚢 胞 変 性 を1 例 に 認 め, 膵 嚢 胞 性 疾 患<br />

との 鑑 別 を 要 した. 転 移 部 位 は 体 尾 部 が6 例 で, 膵 頭 部 は1 例 であり,<br />

手 術 は 尾 側 膵 切 除 が6 例 、 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 1 例 であった. 尾 側 膵 切<br />

除 の1 例 に 腹 腔 鏡 下 手 術 を 行 ったが, 左 腎 摘 後 の 場 合 は 腎 摘 後 の 間 隙<br />

に 尾 側 膵 や 脾 が 落 ち 込 み, 腹 腔 鏡 下 手 術 を 回 避 した. 手 術 時 間 は 平 均<br />

354 分 、 出 血 量 は 平 均 705gr… であった。 膵 と 肺 に 転 移 を 認 めた2 例 中 1<br />

例 は 同 時 期 に 肺 切 除 が 施 行 されたが,1 例 は 膵 転 移 だけが 切 除 された.<br />

これはIFNなどの 治 療 でも 膵 転 移 のみが 増 大 したことによる. 全 例 R1<br />

以 上 のリンパ 節 郭 清 を 施 行 したが,リンパ 節 転 移 を 認 めた 症 例 はな<br />

かった. 術 後 合 併 症 として 仮 性 動 脈 瘤 破 裂 (IVRで 止 血 ), 腹 腔 内 膿 瘍<br />

(ドレナージ 術 施 行 )を 各 1 例 に 認 めた. 膵 液 瘻 はGrade…Bを3 例 , 同 C<br />

を2 例 に 認 めた(ISGPF). 現 在 全 例 生 存 中 であるが, 肺 転 移 非 切 除 の1<br />

例 は, 膵 切 除 前 にはIFNで 肺 病 巣 の 縮 小 を 認 めたものの, 術 後 は 再 増<br />

大 を 認 めたためさらに 抗 癌 剤 治 療 中 である. 他 の 症 例 では 再 発 を 認 め<br />

ていない.【まとめ】GradeB 以 上 の 膵 液 瘻 を 認 めたものの,RCC 膵 転<br />

移 に 対 する 膵 切 除 は 妥 当 である. 術 式 ではリンパ 節 転 移 を 認 めにくい<br />

ことから 腹 腔 鏡 下 手 術 のよい 適 応 であり,さらに 転 移 部 位 によっては<br />

脾 温 存 を 考 慮 すべきと 考 えられた.また 嚢 胞 変 性 をきたす 場 合 があり,<br />

膵 嚢 胞 との 鑑 別 に 注 意 を 要 する.<br />

P31-8 後 腹 膜 原 発 平 滑 筋 肉 腫 膵 転 移 の1 切 除 例<br />

福 島 県 立 医 科 大 学<br />

○… 芳 賀 淳 一 郎 , 佐 藤 直 哉 , 佐 藤 哲 , 穴 澤 貴 行 , 見 城 明 ,<br />

土 屋 貴 男 , 後 藤 満 一<br />

【はじめに】 転 移 性 膵 腫 瘍 は 比 較 的 まれな 疾 患 であり、さらに 平 滑 筋<br />

肉 腫 の 膵 転 移 報 告 例 はほとんど 見 られていない。 今 回 われわれは 後 腹<br />

膜 原 発 平 滑 筋 肉 腫 による 膵 転 移 症 例 に 対 し、 外 科 的 切 除 を 施 行 した1<br />

例 を 経 験 したので 報 告 する。【 症 例 】79 歳 、 女 性 。2006 年 に 右 腎 下 極<br />

から 尾 側 、 上 行 結 腸 背 側 に 存 在 した 後 腹 膜 腫 瘍 に 対 し 腫 瘍 摘 出 術 を 施<br />

行 され、 平 滑 筋 肉 腫 と 診 断 された。2008 年 5 月 に 肝 転 移 に 対 し 肝 右 葉<br />

切 除 術 、 同 年 7 月 に 肺 転 移 に 対 し 左 舌 区 、 下 葉 部 分 切 除 術 を 施 行 された。<br />

2011 年 3 月 に 側 腹 部 皮 下 腫 瘍 を 認 め、 摘 出 術 にて 平 滑 筋 肉 腫 皮 下 転 移<br />

と 診 断 された。 同 年 6 月 の 腹 部 CTでは 膵 尾 部 にリング 状 に 造 影 効 果 を<br />

有 する 径 2.3cm 大 の 腫 瘤 を 指 摘 され、 同 部 にFDG-PETの 集 積<br />

(SUVmax:6.4)も 認 められた。 平 滑 筋 肉 腫 膵 転 移 と 診 断 して、2011<br />

年 8 月 に 膵 尾 部 切 除 術 を 施 行 した。 病 理 組 織 学 的 所 見 では、 好 酸 性 細<br />

胞 質 を 有 する 紡 錘 形 細 胞 の 不 規 則 な 交 錯 像 を 認 め、 平 滑 筋 肉 腫 膵 転 移<br />

と 診 断 された。 術 後 経 過 良 好 で 第 9 病 日 に 軽 快 退 院 した。【 考 察 】 転 移<br />

性 膵 腫 瘍 の 頻 度 は 膵 腫 瘍 全 体 の2~3%との 報 告 があり、 通 常 悪 性 腫 瘍<br />

の 全 身 転 移 による 部 分 症 として 出 現 するため 切 除 の 対 象 となることは<br />

少 ない。 平 滑 筋 肉 腫 による 膵 転 移 は 報 告 が 非 常 に 少 なく、 本 邦 で13 例 、<br />

海 外 でも10 例 の 報 告 が 見 られるに 過 ぎず、さらに 後 腹 膜 原 発 平 滑 筋 肉<br />

腫 の 膵 転 移 の 報 告 は1 例 のみであった。また、 転 移 性 膵 腫 瘍 切 除 例 の5<br />

生 率 は25~35%との 報 告 もあるが、その 予 後 は 原 疾 患 によりかなり 差<br />

異 が 見 られ、 多 臓 器 転 移 症 例 でも 転 移 巣 切 除 により 長 期 生 存 となった<br />

報 告 も 散 見 された。 本 症 例 は、 平 滑 筋 肉 腫 の 摘 出 術 から5 年 経 過 の 後<br />

に 膵 転 移 が 認 められ、その 間 に 肝 、 肺 、 皮 下 転 移 巣 切 除 を 施 行 してい<br />

る。 局 所 再 発 は 認 めず、いずれの 転 移 巣 も 根 治 切 除 されていたため、<br />

膵 転 移 巣 も 積 極 的 に 切 除 を 行 い 良 好 な 経 過 が 得 られている。【 結 語 】<br />

転 移 性 膵 腫 瘍 においては、 原 疾 患 と、その 局 所 制 御 を 考 慮 したうえで、<br />

治 療 法 の 選 択 肢 として 外 科 的 切 除 も 検 討 すべきである。<br />

P32-1 高 齢 者 における 膵 癌 に 対 する 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 の 検<br />

討<br />

九 州 大 学 臨 床 ・ 腫 瘍 外 科<br />

○… 上 田 純 二 , 大 塚 隆 生 , 高 畑 俊 一 , 田 中 雅 夫<br />

【 目 的 】 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 も、High-volume…centerにおいては 安 全<br />

に 施 行 されるようになっているが、 高 齢 者 への 適 応 や 周 術 期 の 問 題 点<br />

などは 不 明 な 点 が 多 い。 今 回 、 我 々は75 歳 以 上 の 高 齢 者 膵 癌 に 対 する<br />

膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 の 治 療 成 績 について 検 討 し、 臨 床 的 意 義 について<br />

考 察 した。【 対 象 と 方 法 】2010 年 1 月 から2011 年 10 月 までに、 膵 癌 に 対<br />

して 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 施 行 した57 例 について 検 討 した。75 歳 以 上<br />

の 高 齢 者 は11 例 であった。75 歳 未 満 の 患 者 46 例 ( 非 高 齢 者 群 )と、 手 術<br />

成 績 について 比 較 検 討 した。【 結 果 】 年 齢 は、 高 齢 者 群 は78.6±2.9 歳<br />

(75-85 歳 )、 非 高 齢 者 群 は60.8±10.7 歳 (25-74 歳 )であった。 男 女 比 は 高<br />

齢 者 群 で…3/8、 非 高 齢 者 群 で28/18であった。 術 前 の 心 血 管 合 併 症 は<br />

高 齢 者 群 で73%、 非 高 齢 者 群 では26%と 高 齢 者 群 で 有 意 に 高 率 で(p…<br />

=…0.004)、 術 前 のアルブミン 値 (3.5±0.5…vs…3.8±0.4…p=0.03)Hb 値 (11.5<br />

±1.6…vs…12.8±1.5…p=…0.01)は 高 齢 者 群 で 有 意 に 低 かった。 手 術 時 間 は<br />

高 齢 者 群 で496±146 分 、 非 高 齢 者 群 で507±140 分 と 有 意 な 差 を 認 めず<br />

(p=0.818)、 出 血 量 も 有 意 差 を 認 めなかった(1075±759gvs…1032±<br />

601g…p=0.844)。 手 術 関 連 死 亡 は 両 群 において 認 めず、 術 後 の 膵 液 瘻<br />

(GradeBおよびGradeC)は 高 齢 者 群 においては 認 めず、 非 高 齢 者 群 で<br />

は2 例 認 めただけで、 両 群 間 に 有 意 差 は 認 めなかった(p=0.481)。【 考 察 】<br />

膵 癌 に 対 する 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 は、 心 血 管 系 疾 患 の 併 存 が 多 い75 歳<br />

以 上 の 高 齢 者 においても 安 全 に 施 行 できる。<br />

P32-2 当 院 における80 歳 以 上 の 高 齢 者 に 対 する 膵 頭 十 二 指 腸<br />

切 除 術 の 検 討<br />

済 生 会 熊 本 病 院 外 科 センター<br />

○… 井 上 耕 太 郎 , 杉 山 眞 一 , 金 光 敬 一 郎<br />

【 背 景 】 高 齢 化 社 会 と 同 様 、 手 術 症 例 の 高 齢 化 も 進 んでいる。 肝 胆 膵<br />

領 域 悪 性 疾 患 に 対 する 手 術 は 侵 襲 が 大 きく、 特 に 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術<br />

(PD,…SSPPD,…PPPD,… 以 下 PD)は、 術 後 合 併 症 の 頻 度 も 高 いため、そ<br />

の 適 応 の 判 断 に 苦 慮 することが 多 々ある。【 目 的 】 当 院 における80 歳<br />

以 上 の 高 齢 者 に 対 するPDを 検 討 し、その 適 応 について 考 察 すること<br />

を 目 的 とした。【 方 法 、 結 果 】2009 年 1 月 から2011 年 12 月 までに 施 行 し<br />

た 悪 性 疾 患 に 対 する 肝 胆 膵 領 域 手 術 218 例 、 特 にPD58 例 を 検 討 した。<br />

80 歳 以 上 の 高 齢 者 に 対 する 手 術 はそれぞれ25 例 (8.72%)、6 例 (10.3%)<br />

であり、 年 々 増 加 傾 向 であった。2011 年 のPD20 例 の 内 80 歳 以 上 の 高<br />

齢 者 に 対 するものは5 例 (25%)であり 特 に 多 かった。 術 後 の 経 過 を 検<br />

討 したところ、 術 後 平 均 在 院 日 数 38.8 日 、 術 後 ISGPF…GradeBの 膵 液<br />

瘻 が2 例 、 胃 内 容 排 出 遅 延 が1 例 で、 高 齢 者 以 外 に 対 するものに 比 較 し<br />

て 遜 色 なかった。 全 症 例 軽 快 し 転 院 あるいは 退 院 した。【 考 察 】 当 院<br />

の80 歳 以 上 の 高 齢 者 に 対 するPDの 適 応 は、1.PS0であること、2. 根<br />

治 が 望 める 手 術 であること、3. 効 果 が 十 分 期 待 できること、4. 本 人<br />

の 意 志 が 明 確 であること、5. 重 要 臓 器 障 害 がないことを 満 たすこと<br />

を 基 本 としている。その 適 応 には 大 きな 問 題 がないと 考 えられた。 今<br />

後 の 手 術 適 応 の 在 り 方 について 考 察 する。<br />

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