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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P48-8 術 前 化 学 療 法 を 施 行 した 大 腸 癌 肝 転 移 に 対 する 術 前 門<br />

脈 塞 栓 術 は 安 全 に 施 行 可 能 か<br />

岐 阜 大 学 腫 瘍 外 科<br />

○… 佐 々 木 義 之 , 長 田 真 二 , 浅 井 竜 一 , 徳 丸 剛 久 , 棚 橋 利 行 ,<br />

太 和 田 昌 宏 , 今 井 寿 , 斎 藤 史 朗 , 田 中 善 宏 , 野 中 健 一 ,<br />

高 橋 孝 夫 , 山 口 和 也 , 吉 田 和 弘<br />

【はじめに】 大 腸 がん 肝 転 移 に 対 しては 積 極 的 な 化 学 療 法 や 肝 切 除 が<br />

施 行 されている。 大 腸 癌 肝 転 移 の 切 除 においても、 術 前 門 脈 塞 栓 術<br />

(PVE)を 施 行 し、 残 肝 容 量 の 増 大 を 図 ることがある。 今 回 、 化 学 療<br />

法 施 行 後 の 大 腸 がん 肝 転 移 においても 安 全 に 術 前 PVEが 可 能 である<br />

かを 検 討 した。【 方 法 】 当 院 にて2005 年 4 月 以 降 選 択 された 術 前 PVE<br />

症 例 18 例 ( 転 移 性 肝 癌 4、 肝 細 胞 癌 8、 胆 管 癌 4、その 他 2)を 対 象 。 肝 再<br />

生 に 対 する 化 学 療 法 の 影 響 を 観 察 するため、2 区 域 以 上 切 除 症 例 の 外<br />

側 区 域 増 大 率 を 算 出 。【 結 果 】1.PVE 後 肝 切 除 が 不 可 能 であったのは3 例 、<br />

転 移 性 肝 癌 1 症 例 で 腹 水 の 出 現 、2 例 は 残 肝 容 積 不 足 にて 縮 小 切 除 を 選<br />

択 。2.PVE 後 合 併 症 は、 腹 腔 内 出 血 、 創 離 解 が1 例 。3.PVE 後 34±10 日<br />

目 に 手 術 。 化 学 療 法 は 最 終 投 与 後 63.5±59.2 日 にPVEを 施 行 。4. 残 肝<br />

増 大 率 は6.7±4.7%で、 転 移 性 肝 癌 例 は8.9±6.4%と 高 い。5.PVE 施 行<br />

直 前 の 血 糖 値 と 増 大 率 には 負 の 相 関 関 係 あり(P=0.025)。ICGR15と、<br />

負 の 相 関 傾 向 (P=0.07)あり。6.PVE 後 の 転 移 性 肝 癌 増 大 率 は0.7±1.5%。<br />

PVE 前 後 の 平 均 ICGR15 値 は、それぞれ13.1±6.2%、12.8%±8.6%。7. 肝<br />

切 除 後 外 側 区 増 大 は、PVE 群 は1 週 間 目 でPVE 前 の1.52±0.16 倍 、 手 術<br />

前 の1.31±0.14 倍 で、PVEなし 群 1.53±0.12 倍 に 比 べPVE 前 は 差 がなく<br />

(P=0.46) 手 術 前 は 有 意 に 増 大 率 が 低 かった(P=0.014)。180 日 後 では、<br />

平 均 2.23±0.35 倍 であった。またPVE 群 では、PVE 前 との 比 較 で 平 均<br />

1.86±0.084 倍 であり、PVEなし 群 では 平 均 2.42±0.26 倍 でありPVE 群<br />

の 方 が 有 意 に(P=0.005) 増 大 率 が 低 かった。また、 術 前 化 学 療 法 群 で<br />

は 平 均 2.14±0.37 倍 であり、 化 学 療 法 非 施 行 群 では2.41±0.28であり 有<br />

意 差 は 認 められず(p=0.16)。8. 残 肝 再 発 は、PVE 群 は3 例 全 例 、 他 は8<br />

例 中 3 例 (37.5%)に 認 められた。 残 肝 再 発 までの 期 間 は、PVE 群 で236<br />

±97.8 日 、PVEなし 群 で289±187 日 であり 有 意 差 なし(P=0.34)。 増 大<br />

率 と 残 肝 再 発 の 関 連 は 認 められず。【 結 論 】 大 腸 がん 肝 転 移 に 対 して<br />

化 学 療 法 を 施 行 された 後 の 術 前 PVEは、 安 全 に 施 行 可 能 であると 考<br />

えられるが、 肝 切 除 後 の 残 肝 増 大 率 の 低 下 をきたし、 再 発 も 多 く 認 め<br />

られたため、 症 例 を 厳 格 に 選 定 すべきである。<br />

P48-9 集 学 的 治 療 により 長 期 無 再 発 生 存 が 得 られた 胃 癌 多 発<br />

肝 転 移 の 一 例<br />

福 岡 東 医 療 センター 外 科<br />

○… 前 田 貴 司 , 河 野 麻 優 子 , 井 口 友 宏 , 根 東 順 子 , 野 添 忠 浩 ,<br />

江 崎 卓 弘<br />

【はじめに】 胃 癌 の 肝 転 移 例 に 対 する 肝 切 除 の 意 義 については、 大 腸<br />

癌 と 異 なり、 切 除 率 が 低 く 残 肝 再 発 率 も 高 く 評 価 は 定 まっていない。<br />

特 に 多 発 肝 転 移 例 での 長 期 生 存 例 は 皆 無 に 等 しいのが 現 状 である。 今<br />

回 、 我 々は 胃 癌 の 同 時 性 両 葉 多 発 肝 転 移 に 対 して、 集 学 的 治 療 により<br />

長 期 無 再 発 生 存 を 得 た 症 例 を 経 験 したので 報 告 する。<br />

【 症 例 】60 歳 、 男 性 。 膀 胱 腫 瘍 および 尿 管 結 石 の 精 査 中 に 多 発 肝 腫 瘍<br />

を 指 摘 され、 当 科 紹 介 。CTで 肝 外 側 区 域 に 径 9cm,…S8/7に 径 7cm,…S8<br />

に 径 2cmの 腫 瘍 を 認 めた。 傍 大 動 脈 および 肝 門 部 リンパ 節 の 腫 大 は 認<br />

めなかった。 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 にて、 胃 体 下 部 から 胃 角 部 小 彎 に<br />

3 型 の 腫 瘍 を 認 め、 生 検 にてGroup…5、 高 分 化 腺 癌 であった。CEAは<br />

96.7…ng/mlと 高 値 であった。 他 に 原 発 巣 を 認 めず、 同 時 性 多 発 肝 転 移<br />

を 伴 う 胃 癌 の 診 断 で、 開 腹 下 に 幽 門 側 胃 切 除 、 肝 外 側 区 域 切 除 および<br />

肝 S8 部 分 切 除 、 胆 嚢 摘 出 術 を 施 行 した。 手 術 時 間 は440 分 、 術 中 出 血<br />

量 は850mlであった。 病 理 検 査 では、 胃 の 原 発 巣 は 中 分 化 腺 癌 、s,…<br />

INF-β,…int,…ly3,…v2,…pPM(-),…pDM(-)で、3 番 にリンパ 節 転 移 を 認 めた。<br />

膀 胱 癌 の 手 術 を 施 行 した 後 、 術 後 3ヵ 月 後 よりTS-1…(120mg/day)を 開<br />

始 し、4 週 投 与 、2 週 休 薬 で1 年 間 投 与 した。 副 作 用 は 特 に 認 めなかった。<br />

術 後 約 4 年 の 現 在 まで 再 発 はなく、 腫 瘍 マーカーも 陰 性 のままで、 無<br />

症 状 で 外 来 経 過 観 察 中 である。<br />

【 考 察 】 胃 癌 肝 転 移 に 対 する 肝 切 除 の 予 後 因 子 としては、 原 発 巣 の 深<br />

達 度 、 漿 膜 浸 潤 、リンパ 節 転 移 度 、 脈 管 侵 襲 、 肝 転 移 時 期 、 肝 転 移 個<br />

数 、 転 移 巣 最 大 径 、 切 除 断 端 などが 挙 げられている。 長 期 生 存 例 の 報<br />

告 は 単 発 肝 転 移 例 がほとんどであり、 本 症 例 のように 両 葉 に 多 発 する<br />

巨 大 肝 転 移 の 切 除 例 の 長 期 無 再 発 生 存 例 はきわめて 稀 であると 思 われ<br />

る。 今 後 は、 胃 癌 肝 転 移 例 における 肝 切 除 の 適 応 となる 症 例 の 選 択 と、<br />

多 発 例 や 残 肝 再 発 例 における 局 所 治 療 や 肝 動 注 療 法 を 含 めた 化 学 療 法<br />

などの 集 学 的 治 療 による 新 たな 治 療 戦 略 の 確 立 が 望 まれる。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P49-1 肝 切 除 前 化 学 療 法 が 非 癌 肝 組 織 と 術 後 経 過 に 与 える 影<br />

響 に 関 する 検 討<br />

防 衛 医 科 大 学 校 外 科<br />

○… 西 山 潔 , 前 島 理 , 西 川 誠 , 木 村 暁 史 , 川 原 林 伸 昭 ,<br />

初 瀬 一 夫 , 内 藤 善 久 , 神 藤 英 二 , 上 野 秀 樹 , 橋 口 陽 二 郎 ,<br />

長 谷 和 生 , 山 本 順 司<br />

【 背 景 】 化 学 療 法 の 進 歩 は 転 移 性 大 腸 癌 症 例 の 治 療 成 績 向 上 に 大 きく<br />

寄 与 してきたが、 近 年 肝 切 除 例 においては、それによる 肝 障 害 が 指 摘<br />

されており、 手 術 死 亡 や 合 併 症 に 影 響 を 与 えるとする 報 告 がみられる。<br />

【 目 的 】 術 前 後 の 臨 床 情 報 と 切 除 肝 組 織 所 見 を 検 討 し、 肝 切 除 前 化 学<br />

療 法 が 非 癌 部 と 術 後 経 過 に 与 える 影 響 について 検 討 する。【 対 象 と 方<br />

法 】 当 院 での2008 年 以 降 の 大 腸 癌 肝 転 移 切 除 症 例 のうち、 肝 切 除 前 に<br />

OxaliplatinかIrinotecanを 含 む 化 学 療 法 を 施 行 さ れ た18 症 例<br />

(FOLFOX:16 例 、FOLFIRI:3 例 、XELOX:1 例 、 重 複 あり。 平 均 7.7<br />

±3.5サイクル 施 行 )について、 周 術 期 の 臨 床 病 理 学 的 因 子 、 術 後 のア<br />

ウトカムと 切 除 肝 の 病 理 組 織 学 的 障 害 度 ( 非 アルコール 性 脂 肪 性 肝 障<br />

害 :NAFLD、 類 洞 拡 張 を 検 討 した。【 結 果 】NAFLD 活 動 性 スコア:<br />

NASは 平 均 2.29±1.40(0-2:10 例 、3:5 例 、5:2 例 )、 類 洞 拡 張 スコア:<br />

SOSは2.18±0.81(1:4 例 、2:6 例 、3:7 例 )であった。 術 後 の 在 院 死<br />

はなく、 合 併 症 は 胆 汁 瘻 1 例 ( 在 院 日 数 66 日 )、 胆 管 狭 窄 1 例 ( 同 29 日 )で、<br />

それぞれNAS:0、SOS:2とNAS:2、SOS:3であった。 合 併 症 例<br />

を 除 くと 平 均 在 院 日 数 は11.1 日 であった。NAS 低 値 群 (2 以 下 )とNAS<br />

高 値 群 (3 以 上 )で 比 較 すると、 術 前 ICG15 分 値 はそれぞれ10.2±2.7… %、<br />

14.2±4.2… %と 有 意 に 低 値 群 が 低 かった(p

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