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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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MSY7-8<br />

膵 体 尾 部 IPMNに 併 存 した 膵 体 部 癌 の1 例<br />

愛 知 県 がんセンター 中 央 病 院 消 化 器 外 科 部<br />

○… 二 宮 豪 , 清 水 泰 博 , 佐 野 力 , 千 田 嘉 毅 , 小 森 康 司 ,<br />

川 合 亮 佑 , 大 澤 高 陽 , 二 村 雄 次<br />

【 症 例 】 症 例 は77 歳 の 男 性 。…2011 年 3 月 糖 尿 病 にて 他 院 通 院 中 に、 膵<br />

体 部 の 多 房 性 嚢 胞 性 病 変 を 指 摘 され、 精 査 目 的 に 当 院 紹 介 となった。<br />

来 院 時 に 急 性 膵 炎 を 発 症 しており、 入 院 加 療 となった。【 画 像 診 断 】<br />

膵 炎 の 炎 症 反 応 消 退 後 精 査 した。CT,EUSでは 門 脈 左 縁 より 少 し 左 側<br />

に 直 径 12mmの 腫 瘍 が 存 在 し、EUS-FNAでadenocarcinomaと 診 断 さ<br />

れた。 腫 瘍 より 尾 側 の 主 膵 管 は10mmと 拡 張 しており、 分 枝 膵 管 の 拡<br />

張 による 多 房 性 嚢 胞 性 病 変 が 存 在 した。 膵 体 部 腫 瘍 の 右 縁 は 門 脈 左 縁<br />

におよび、 胃 十 二 指 腸 動 脈 と 近 接 しており、 上 腸 間 膜 静 脈 から 脾 静 脈<br />

合 流 部 に 一 部 浸 潤 が 疑 われた。 以 上 より、 膵 体 尾 部 IPMNに 併 存 した<br />

膵 癌 またはIPMNに 由 来 する 膵 癌 と 診 断 した。【 予 定 術 式 】 切 除 術 式<br />

について、1: 膵 全 摘 術 、2: 膵 尾 部 を 温 存 する 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 、3:<br />

膵 体 尾 部 亜 全 摘 術 について 検 討 した。1:QOLの 低 下 が 危 惧 された2:<br />

膵 尾 部 IPMNが 遺 残 し、 術 中 迅 速 診 断 の 結 果 では、 膵 全 摘 となる 可 能<br />

性 があった。3: 膵 頭 部 周 囲 リンパ 節 の 郭 清 が 不 十 分 になる。 以 上 の<br />

問 題 があった。【 手 術 】 尾 側 膵 亜 全 摘 ・ 脾 切 除 を 選 択 した。 膵 体 部 癌<br />

と 近 接 する 胃 十 二 指 腸 動 脈 は 結 紮 切 離 し, 総 胆 管 は 膵 上 縁 でテーピン<br />

グした。 膵 切 離 は 前 上 膵 十 二 指 腸 動 脈 右 側 で 総 胆 管 左 側 に 沿 って 行 っ<br />

た。 主 膵 管 は 同 定 し、 結 紮 した。 膵 管 断 端 は 術 中 迅 速 診 断 で 陰 性 であっ<br />

た。 術 後 Grade…Bの 膵 液 瘻 を 認 めたが、 血 糖 コントロールは 安 定 して<br />

いた。【 病 理 所 見 】Pbh,…TS2(2.5×2.3cm),…CH(-),…DU(-),S(+),…RP<br />

(+),PV(-),…A( - ), …P L( - ), …O O( - …PCM(-),…BCM(-),…DPM(-),…T3,…N0,…<br />

M0,…StageIII 第 6 版 膵 癌 取 扱 い 規 約 )であった。… 膵 体 尾 部 では、 主 膵 管<br />

から 分 枝 膵 管 にIPMNが 存 在 し、 所 々で 上 皮 内 癌 の 所 見 を 認 めた。<br />

MSY7-9<br />

特 発 性 慢 性 膵 炎 膵 石 症 に 発 生 したIPMN 由 来 浸 潤 癌<br />

と 浸 潤 性 膵 管 癌 に 対 し 膵 全 摘 を 施 行 した1 例<br />

1<br />

東 京 女 子 医 科 大 学 消 化 器 外 科 、 2 東 京 女 子 医 科 大 学 統 合 医 科<br />

学 研 究 所<br />

○… 君 島 映 1<br />

, 羽 鳥 隆 1<br />

, 大 島 奈 々 1 , 古 川 徹 2 1<br />

, 山 本 雅 一<br />

【はじめに】 特 発 性 慢 性 膵 炎 ではアルコール 性 慢 性 膵 炎 に 比 較 すると<br />

膵 癌 発 症 の 頻 度 が 高 く,その 経 過 観 察 においては 厳 重 な 注 意 が 必 要 で<br />

あるが, 今 回 , 我 々は 特 発 性 慢 性 膵 炎 膵 石 症 の 経 過 観 察 中 に 膵 管 内 乳 頭<br />

粘 液 性 腫 瘍 (IPMN) 由 来 浸 潤 癌 と 通 常 型 の 浸 潤 性 膵 管 癌 を 認 めた 症 例<br />

に 対 し 幽 門 輪 温 存 膵 全 摘 を 施 行 した1 例 を 経 験 したので 報 告 する.【 症<br />

例 】50 歳 代 の 女 性 , 飲 酒 歴 は 機 会 飲 酒 であった.15 歳 時 に 急 性 膵 炎 発 作<br />

を 認 め 保 存 的 に 改 善 した 既 往 歴 があった.40 歳 代 の 時 に 全 身 倦 怠 感 を<br />

主 訴 に 精 査 施 行 したところ 特 発 性 慢 性 膵 炎 , 膵 石 症 , 糖 尿 病 と 診 断 され,<br />

以 後 , 症 状 はなかったが, 定 期 的 に 検 査 を 行 っていたところ, 経 過 観 察 か<br />

ら11 年 後 にCEAの 上 昇 と 急 性 膵 炎 発 作 を 認 めるようになった. 精 査 で<br />

は 膵 頭 部 主 膵 管 内 に 充 満 する 膵 石 を 認 め, 膵 体 尾 部 主 膵 管 は10mm 程 度<br />

に 拡 張 し 分 枝 膵 管 は 多 房 性 嚢 胞 状 に 拡 張 しており, 慢 性 膵 炎 に 伴 う 拡<br />

張 だけでなくIPMNの 可 能 性 も 示 唆 された. 膵 液 細 胞 診 で 悪 性 所 見 は 認<br />

められなかったが, 若 年 発 症 の 特 発 性 慢 性 膵 炎 膵 石 症 で 混 合 型 IPMNを<br />

疑 う 尾 側 膵 管 の 嚢 胞 状 拡 張 を 認 めたことから, 癌 併 存 の 可 能 性 を 考 慮<br />

し, 十 分 なinformed…consentを 行 った 後 , 幽 門 輪 温 存 膵 全 摘 を 施 行 し<br />

た. 病 理 検 査 では 膵 頭 部 にIPMN 由 来 浸 潤 癌 を 認 め,また, 膵 体 部 には 通<br />

常 の 浸 潤 性 膵 管 癌 を 認 めた. 共 にTS1,T2,…N0,Stage2であり,R0 切 除 で<br />

あった.【まとめ】 特 発 性 慢 性 膵 炎 膵 石 症 では, 膵 癌 発 症 の 危 険 性 を 常<br />

に 念 頭 においた 対 応 が 必 要 であり, 症 状 出 現 時 や 形 態 的 変 化 が 認 めら<br />

れるようになった 場 合 には, 積 極 的 外 科 切 除 を 提 示 することが 必 要 で<br />

あり, 特 発 性 慢 性 膵 炎 膵 石 症 の 診 療 において 示 唆 に 富 む 症 例 と 考 えら<br />

れた.<br />

MSY7-10<br />

膵 臓 移 植 時 における、 大 動 脈 - 膵 グラフト 動 脈 吻 合 時<br />

の 注 意 点<br />

1<br />

大 阪 大 学 大 学 院 消 化 器 外 科 学 、 2 大 阪 大 学 大 学 院 周 手 術 期 管<br />

理 学 、 3 大 阪 大 学 大 学 院 生 体 機 能 補 完 医 学<br />

○… 川 本 弘 一 1<br />

, 種 村 匡 弘 1<br />

, 江 口 英 利 1<br />

, 和 田 浩 志 1<br />

,<br />

小 林 省 吾 1<br />

, 丸 橋 繁 1<br />

, 梅 下 浩 司 2<br />

, 森 正 樹 1<br />

, 土 岐 祐 一 郎 1<br />

,<br />

伊 藤 壽 記 3 1<br />

, 永 野 浩 昭<br />

膵 臓 移 植 は1 型 糖 尿 病 に 対 する 根 治 療 法 として 本 邦 でも 症 例 が 蓄 積 し<br />

ており、 脳 死 下 臓 器 移 植 法 施 行 後 の 膵 臓 移 植 症 例 数 は100 例 を 超 える。<br />

通 常 、 膵 グラフトの 動 脈 ( 腹 腔 動 脈 および 上 腸 間 膜 動 脈 )は、レシピエ<br />

ントの 右 外 腸 骨 動 脈 ないしは 総 腸 骨 動 脈 に 吻 合 するが、 高 度 石 灰 化 、<br />

閉 塞 性 動 脈 硬 化 症 、 腎 移 植 後 のため 同 部 への 膵 臓 移 植 が 不 可 能 である<br />

場 合 、 左 腸 骨 動 脈 ないしは 腹 部 大 動 脈 での 吻 合 を 考 慮 する。 現 在 まで<br />

に、 当 院 で 膵 臓 移 植 を 受 けた24 例 中 、2 例 において 腸 骨 動 脈 の 高 度 石<br />

灰 化 等 が 理 由 で 大 動 脈 吻 合 を 施 行 した。 大 動 脈 吻 合 時 の 注 意 点 につい<br />

て 報 告 する。< 症 例 1>1 型 糖 尿 病 および 糖 尿 病 性 腎 症 による 慢 性 腎 不<br />

全 にて 透 析 状 態 の 症 例 に 対 し、2010 年 12 月 に 脳 死 下 膵 腎 同 時 移 植 を 施<br />

行 した。 両 側 腸 骨 動 脈 の 高 度 石 灰 化 のため、 大 動 脈 吻 合 の 方 針 となっ<br />

た。 膵 グラフト 吻 合 時 に、 大 動 脈 クランプによる 腸 骨 動 脈 血 流 低 下 の<br />

恐 れがあるため、 膵 移 植 を 先 行 した。< 症 例 2>1 型 糖 尿 病 および 糖 尿<br />

病 性 腎 症 による 慢 性 腎 不 全 にて 透 析 状 態 であったが、 生 体 腎 移 植 を 受<br />

けて 透 析 を 離 脱 している 症 例 に 対 し、2011 年 、9 月 に 脳 死 下 腎 移 植 後<br />

膵 臓 移 植 を 施 行 した。 右 腸 骨 動 脈 は 閉 塞 性 動 脈 硬 化 症 に 対 する 右 外 腸<br />

骨 - 大 腿 動 脈 、 大 腿 動 脈 - 膝 窩 動 脈 バイパス 術 後 のため、 左 腸 骨 窩 には<br />

腎 グラフトが 存 在 するため、 大 動 脈 吻 合 の 方 針 となった。 中 下 腹 部 正<br />

中 切 開 にて 開 腹 、 腎 下 部 で 腹 部 大 動 脈 をテーピングした。 腹 部 大 動 脈<br />

クランプ 時 の 腎 グラフト 血 流 を 維 持 するため、 術 中 、 一 過 性 に 左 腋 窩<br />

- 左 大 腿 動 脈 バイバスをおいて、 腹 部 大 動 脈 をクランプの 上 、 動 脈 吻<br />

合 を 施 行 した。 術 後 、 腎 機 能 悪 化 を 認 めず、 問 題 なく 退 院 した。 膵 移 植 における 大 動 脈 吻 合 については、(1) 膵 腎 同 時 移 植 の 場 合<br />

は 膵 移 植 を 先 行 すること、(2) 腎 移 植 後 膵 臓 移 植 の 場 合 は、 術 中 腋 窩 -<br />

大 腿 動 脈 バイパスを 用 いて、グラフト 腎 の 温 阻 血 を 回 避 する 方 法 が 有<br />

効 であった。<br />

MSY8-1<br />

膵 体 尾 部 切 除 術 後 膵 液 瘻 における 危 険 因 子 の 検 討 と<br />

対 策<br />

国 立 がん 研 究 センター 東 病 院 上 腹 部 外 科<br />

○… 杉 本 元 一 , 後 藤 田 直 人 , 加 藤 祐 一 郎 , 高 橋 進 一 郎 ,<br />

木 下 敬 弘 , 小 西 大 , 木 下 平<br />

【はじめに】 膵 体 尾 部 切 除 術 (DP)では 術 後 膵 液 瘻 (PF)の 発 生 頻 度 は<br />

高 く、 未 だ 克 服 されていない。【 目 的 】DP-PFの 危 険 因 子 を 検 討 し 対<br />

策 について 考 察 する。【 方 法 】2006 年 11 月 より2011 年 12 月 の 間 に 当 院<br />

でDPを 施 行 した119 例 ( 全 例 閉 鎖 ドレーン 留 置 )において、ISGPF 基 準<br />

におけるGradeB/CをPF 群 、それ 以 外 をNon-PF 群 とし、 臨 床 病 理 学<br />

的 特 徴 および 膵 液 瘻 のリスク 因 子 について 後 方 視 的 に 検 討 した。【 結<br />

果 】PF 群 60 例 (GradeC 症 例 なし)、Non-PF 群 59 例 で、 年 齢 、 性 別 、<br />

対 象 疾 患 など 背 景 因 子 や 手 術 因 子 には 有 意 差 を 認 めず、 胃 癌 に 対 する<br />

膵 脾 合 併 切 除 29 例 を 含 め 消 化 管 合 併 切 除 例 においてもPF 発 生 に 有 意<br />

な 増 加 は 見 られなかったが、PF 群 では 術 後 入 院 日 数 が 有 意 に 延 長 し<br />

ていた(PF:Non-PF;…31.6 日 :12.5 日 ,…p

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