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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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MVW12-1<br />

当 院 における 術 中 ビデオ 撮 影 の 工 夫 ( 肝 胆 膵 高 度 技<br />

能 専 門 医 申 請 対 策 )<br />

聖 マリアンナ 医 科 大 学 消 化 器 ・ 一 般 外 科<br />

○… 小 泉 哲 , 小 林 慎 二 郎 , 三 浦 和 裕 , 上 原 悠 也 , 片 山 真 史 ,<br />

朝 倉 武 士 , 大 坪 毅 人<br />

【 目 的 】 肝 胆 膵 手 術 は 術 野 が 深 く 解 剖 学 的 にも 複 雑 であるため, 術 中<br />

ビデオ 撮 影 を 行 うに 際 して 機 材 設 営 が 大 掛 かりになりやすい 上 , 細 か<br />

な 手 技 の 連 続 撮 影 が 困 難 であったり, 撮 影 を 優 先 するがために 術 者 が<br />

手 技 そのものを 行 いづらくなるという 問 題 点 を 抱 えていた。 今 回 我 々<br />

は 肝 胆 膵 手 術 において, 術 者 の 手 技 の 妨 げとならず,より 簡 便 に 良 好<br />

な 映 像 を 連 続 録 画 するための 工 夫 を 行 った。【 方 法 と 実 際 】ビー・ブ<br />

ラウンエースクラップ 株 式 会 社 製 ユニトラックレトラクションシステ<br />

ム(Unitrac)をレールアダプターを 用 いて 手 術 台 に 取 り 付 けアームと<br />

して 用 い, 高 砂 医 科 工 業 株 式 会 社 と 共 同 開 発 したアダプターを 用 いて<br />

パナソニック 株 式 会 社 製 コンパクトカメラヘッドPOVCAMをアーム<br />

先 端 に 取 り 付 ける。カメラヘッドからUnitracの 根 元 部 分 までをディ<br />

スポーザブル 滅 菌 カバーで 覆 い 清 潔 を 保 つ。 術 野 外 にメモリーカード<br />

ポータブルレコーダーとディスプレイモニターを 設 置 する。 清 潔 操 作<br />

下 にカメラヘッドの 位 置 を 術 者 および 第 一 助 手 の 肩 よりやや 高 い 位 置<br />

で 固 定 し 撮 影 することで 術 者 および 第 一 助 手 と 同 等 の 視 野 で 録 画 が 可<br />

能 となる。また,Unitracは 手 術 室 に 供 給 されている 窒 素 ガスを 駆 動<br />

源 として 手 元 ボタンによりアームを 自 由 に 可 動 し 固 定 することが 可 能<br />

な 製 品 であるため, 術 中 にカメラヘッドの 位 置 を 微 調 整 できるためよ<br />

り 詳 細 な 撮 影 が 可 能 となる。 実 際 の 術 中 ビデオ 撮 影 の 様 子 を 供 覧 する。<br />

【 結 論 】 当 院 における 工 夫 により, 術 者 の 手 術 手 技 の 妨 げになること<br />

なく,より 詳 細 な 手 術 ビデオ 撮 影 が 可 能 になった。<br />

MVW12-2<br />

体 尾 部 膵 癌 に 対 するRadicalantegradedistal<br />

pancreatectomy<br />

新 潟 大 学 消 化 器 ・ 一 般 外 科<br />

○… 皆 川 昌 広 , 黒 崎 功 , 高 野 可 赴 , 滝 沢 一 泰 , 森 本 悠 太 ,<br />

仲 野 哲 矢<br />

【 背 景 】 膵 癌 に 対 する 膵 体 尾 部 切 除 は 従 来 、 尾 側 膵 脾 を 脱 転 して 行 わ<br />

れることが 多 かった.しかしながら 脈 管 や 周 辺 他 臓 器 に 浸 潤 する 進 行<br />

癌 や 随 伴 性 膵 炎 の 強 い 例 では 尾 側 膵 の 可 動 性 は 乏 しく, 必 ずしも 脱 転<br />

操 作 は 容 易 ではない.Radical…antegrade…distal…pancreatectomyでは,<br />

腹 腔 動 脈 (CA)や 上 腸 間 膜 動 脈 (SMA)に 最 初 にアプローチすることに<br />

より, 脱 転 操 作 を 回 避 し, 手 術 の 根 治 性 も 手 術 の 早 い 段 階 で 推 定 する<br />

ことができる. 我 々のグループでは 過 去 10 年 間 に18 例 の 膵 体 尾 部 癌 に<br />

対 してRADPを 行 ってきた. 本 報 告 にて、その 手 技 をビデオにて 供 覧<br />

する。【 手 技 】まず 後 腹 膜 を 切 開 してNo16 番 リンパ 節 採 取 後 ,SMA<br />

起 始 部 を 求 め,その 左 壁 から 前 壁 にかけて 神 経 叢 を 含 めて 郭 清 を 行 う.<br />

続 いて 膵 上 縁 にて 総 肝 動 脈 から 脾 動 脈 分 岐 を 確 認 し, 膵 下 縁 では 上 腸<br />

間 膜 静 脈 腹 側 を 郭 清 して 膵 にテーピングを 行 う. 腫 瘍 から3cmの 距 離<br />

を 膵 切 離 の 目 安 にしているが 膵 頭 部 に 近 い 場 合 には 胃 十 二 指 腸 動 脈 を<br />

遊 離 して 胆 管 の 左 側 で 切 離 している. 膵 切 離 後 は 脾 動 脈 , 脾 静 脈 の 順<br />

に 切 離 してNo.12p2,…8pおよびPhIIを 郭 清 .さらにSMA,CA 起 始 部 の<br />

郭 清 に 連 続 して 左 腹 腔 神 経 節 切 除 から 膵 尾 部 切 除 に 至 る.【 提 示 症 例 】<br />

提 示 する 症 例 は76 歳 男 性 で, 直 腸 癌 術 後 経 過 観 察 中 に 発 見 された 体 部<br />

膵 癌 . 肝 潅 流 化 学 療 法 (5FU 肝 動 注 ・ 門 注 )のためのcannulationを 行 っ<br />

た. 手 術 時 間 8 時 間 27 分 、 出 血 量 390mlであった。【 結 果 】18 例 中 2 例<br />

に 門 脈 合 併 切 除 ,1 例 に 腹 腔 動 脈 切 除 を 併 施 した.18 例 中 16 例 が 術 後<br />

gemcitabineを 中 心 とした 補 助 化 学 療 法 を 受 けている.…18 例 の2,4 年 生<br />

存 率 は63(n=7),45%(4)で, 生 存 期 間 は41ヶ 月 ( 中 央 値 )であった. 残 膵<br />

周 囲 に 再 発 を 認 めたのは2 例 であった.【まとめ】Resectabilityの 重 要<br />

なポイントであるCA,SMA 郭 清 を 先 行 するRADPは 手 技 的 に 有 用 であ<br />

り, 治 療 成 績 も 妥 当 であると 思 われた.<br />

MVW12-3<br />

HyperEyeMedicalSyste(HEMS)を 使 用 した 肝<br />

腫 瘍 性 病 変 の 局 在 診 断 の 有 用 性 についての 検 討<br />

1<br />

国 際 医 療 福 祉 大 学 三 田 病 院 外 科 ・ 消 化 器 センター、 2 国 際 医 療<br />

福 祉 大 学 三 田 病 院 がん 治 療 研 究 センター<br />

○… 小 島 正 之 1<br />

, 首 村 智 久 1<br />

, 杉 浦 芳 章 1<br />

, 別 宮 好 文 1<br />

,<br />

2<br />

北 島 政 樹<br />

【 背 景 】Indocyanine…green(ICG)を 静 注 し、ICGの 蛍 光 を 画 像 化 する<br />

ことで、 術 中 肝 腫 瘍 ・ 胆 汁 の 同 定 を 行 うことが 可 能 であることが 昨 今<br />

話 題 となっている。 今 回 、 近 赤 外 蛍 光 カラーシステム(HyperEye…<br />

Medical…Syste 以 下 HEMS)を 使 用 し 肝 腫 瘍 の 局 在 について 検 討 した。<br />

【 対 象 】2011 年 3 月 より2011 年 11 月 まで 当 院 で 施 行 した 肝 切 除 12 例 23<br />

結 節 に 対 して 検 討 した。 対 象 症 例 の 平 均 年 齢 70±9 歳 、 男 性 9 例 ・ 女 性<br />

3 例 、 病 変 の 術 後 診 断 はHCCが4 例 8 結 節 、CCCが1 例 1 結 節 、 転 移 性 肝<br />

癌 が7 例 ( 大 腸 癌 6 例 、 直 腸 癌 1 例 )14 結 節 であった。【 方 法 】 肝 腫 瘍 性 病<br />

変 に 対 してICG15 試 験 として 手 術 4-7 日 前 にICGを0.5mg/kg 静 脈 注 射<br />

し、 開 腹 後 HEMSを 用 いて 手 術 室 内 を 消 灯 することなく 術 野 で 蛍 光 を<br />

確 認 し、 腫 瘍 を 観 察 した。【 結 果 】 肝 表 面 から10mmまでの 肝 腫 瘍 は<br />

分 布 ・ 蛍 光 の 強 度 の 違 いは 認 めるものの、すべて 描 出 可 能 であった。<br />

特 に、HCC 症 例 の1 例 において 術 前 画 像 では 同 定 困 難 であった3mm 大<br />

の 肝 表 面 の 腫 瘍 が 認 識 可 能 であった。しかし、 肝 表 面 から10mmを 越<br />

す 肝 実 質 内 部 に 存 在 する 腫 瘍 の 検 出 は 困 難 であった。 蛍 光 の 形 態 とし<br />

て、HCCは 腫 瘍 内 にICGの 停 滞 と 考 えられる 全 体 型 、 転 移 性 肝 癌 は 周<br />

囲 胆 汁 うっ 滞 を 反 映 した 蛍 光 を 認 め、CCCも 腫 瘍 周 辺 の 胆 汁 うっ 滞<br />

と 思 われる 蛍 光 を 示 した。 特 に 転 移 性 肝 癌 は、 胆 汁 うっ 滞 の 程 度 によ<br />

り、 腫 瘍 範 囲 以 上 に 蛍 光 を 認 める 傾 向 があった。【 結 語 】HEMSは 肝<br />

腫 瘍 性 病 変 の 手 術 における 腫 瘍 の 局 在 診 断 において、リアルタイムに<br />

使 用 可 能 で 有 用 な 診 断 方 法 の 一 つであると 思 われた。しかし、 未 だ 質<br />

的 診 断 や 肝 表 面 より10mmを 越 す 肝 実 質 内 部 の 腫 瘍 の 描 出 、 癒 着 等 に<br />

伴 う 非 腫 瘍 部 の 胆 汁 うっ 滞 の 蛍 光 等 、HEMS 単 一 の 診 断 器 具 としては<br />

確 立 に 至 っていない。このため、 今 後 のさらなる 症 例 の 蓄 積 や 他 の 診<br />

断 器 具 との 併 用 による 検 討 が 必 要 であると 考 えられた。<br />

MVW12-4<br />

右 心 房 内 腫 瘍 栓 を 有 する 肝 硬 変 合 併 肝 細 胞 癌 (Vv3)<br />

に 対 する 人 工 心 肺 を 用 いた 肝 切 除 術<br />

1<br />

大 阪 市 立 総 合 医 療 センター 肝 胆 膵 外 科 、 2 大 阪 市 立 総 合 医 療 セ<br />

ンター 消 化 器 外 科<br />

○… 高 台 真 太 郎 1<br />

, 金 沢 景 繁 1<br />

, 清 水 貞 利 1<br />

, 山 添 定 明 2<br />

,<br />

森 本 純 也 2<br />

, 大 平 豪 2<br />

, 中 島 隆 善 2<br />

, 石 川 彰 2<br />

, 森 至 弘 2<br />

,<br />

池 谷 哲 郎 2<br />

, 小 松 久 晃 2 1<br />

, 塚 本 忠 司<br />

【はじめに】 肝 細 胞 癌 の 右 心 房 内 腫 瘍 進 展 例 は 従 来 , 腫 瘍 栓 による 肺<br />

塞 栓 や 心 不 全 による 突 然 死 を 回 避 するため 腫 瘍 栓 摘 除 術 が 行 われるが、<br />

その 予 後 は 不 良 である。 予 後 の 改 善 には 集 学 的 治 療 が 必 要 で、その 治<br />

療 手 段 として 原 発 巣 を 含 めた 腫 瘍 栓 切 除 が 行 われる。 一 方 、 人 工 心 肺<br />

を 用 いた 開 心 術 において、 肝 硬 変 合 併 は 術 後 合 併 症 発 現 のリスクとな<br />

る。 今 回 、 右 心 房 まで 腫 瘍 栓 が 進 展 した 肝 硬 変 合 併 肝 細 胞 癌 に 対 し、<br />

右 房 内 腫 瘍 栓 および 肝 原 発 巣 の 同 時 切 除 を 人 工 心 肺 を 用 いた 心 拍 動 下<br />

に 行 った1 例 を 経 験 した。【 症 例 】65… 歳 の 男 性 。CTにて 肝 S8に 肝 細 胞<br />

癌 再 発 および 中 肝 静 脈 から 右 房 内 に 至 る 腫 瘍 栓 が 認 められた。 腫 瘍 は<br />

右 房 内 では 乳 頭 状 に 発 育 しており、 先 進 部 を 下 大 静 脈 内 に 引 き 抜 くこ<br />

とは 困 難 と 判 断 した。 肝 門 部 処 理 後 に 肝 実 質 を 切 離 し, 摘 出 肝 が 中 肝<br />

静 脈 のみとでIVCと 連 続 した 状 態 で、 人 工 心 肺 を 稼 動 させた。SVCか<br />

らの 血 流 をコントロールすることで 右 房 内 への 静 脈 還 流 を 減 少 させ、<br />

心 拍 動 下 に 右 房 を 右 心 耳 近 傍 からIVC、 中 肝 静 脈 合 流 部 にかけて 切 開<br />

した。 中 肝 静 脈 のIVC 合 流 部 は 十 分 に 辺 縁 を 確 保 して 切 除 し、 腫 瘍 栓<br />

および 腫 瘍 を 一 塊 として 摘 出 した。 中 肝 静 脈 合 流 部 のIVC 壁 欠 損 孔 は<br />

自 己 心 膜 パッチにて 閉 鎖 した。 術 11 病 日 に 心 タンポナーデに 対 する 心<br />

嚢 ドレナージ、 術 33 日 目 に 縦 隔 炎 に 対 する 胸 骨 debridmentを 行 った。<br />

縦 隔 炎 および 創 感 染 にて 経 過 は 長 くなるも 術 151… 病 日 に 軽 快 転 院 した.<br />

経 過 中 のCTでは 残 肝 再 発 や 肺 転 移 は 認 めていない。【まとめ】 右 房 腫<br />

瘍 栓 を 伴 った 硬 変 合 併 肝 癌 において、 人 工 心 肺 を 用 いた 開 心 術 を 心 拍<br />

動 下 に 行 うことで 安 全 に 行 いえた。<br />

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